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70 干しルール茸

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夕食の下準備を終えてアランさんの所に向かう。
今日は草むしりをしていた。

「アランさん!今日は。」

「今日はルネ君。今日はどうしました?」

「アランさんは じかん ある?ルールたけ欲しい。」

「あぁ、ルール茸を採りに行きたいのですね?」

「はい。」

「いいですよ。では一緒に行きましょう。」

アランさんは草むしりを止めて、農具入れ?から籠を持って来ると一つをシュートーに渡すが、シュートーは解り易く嫌な顔をしながら受け取っているのを見てアランさんと2人笑った。

前回とは違う場所に採りに行く間も色々な植物の事を聞きながら進む。
目的地に着くとそこは、前回よりも沢山のルール茸やその他の茸が生えていた。シュートーにはひたすらルール茸を採ってもらい、俺とアランさんで他の茸を確認しながら採っていった。

エノキもどきになめこもどき本当に沢山の茸があった。けど、松茸や椎茸は見付けられなかった。この地域にはないのかもしれない、そもそもこの世界にあるかどうかも判らないけどね。

2つの籠に山盛りの茸にホクホクな俺はアランさんが見つめていた事に気付かないでいた。


戻った俺は日当たりのいい所にアランさんに持って来てもらった(運んだのはシュートー)大きな板を置いて、その上に採って来たルール茸を大きさを合わせて千切り干していく。アランさんは面白そうだからといって手伝ってくれたので予定より早く終わった。他の茸も少しづつ干して試してみる。

アランさんによると、ルール茸は今の時期にしか採れないとの事なので、採り過ぎに注意しながら出来るだけ多く採って乾燥させておこう。


今日の夕飯はイモマメのポタージュとポテトサラダもといクルサラ予定なので少し早めに始めよう!


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