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第1話 褒めて、甘やかして、距離が近い人
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大学生活が始まり、はじめての一人暮らし――
俺、福井翔太は、部屋に運び込んだ段ボールを一通り片付け終え、深く息をついた。
まだ何もない1Kの部屋。
ベッドも机も仮置きの状態で、生活感はほとんどない。
それでも、ここから始まる新しい生活を思うと、胸の奥が少しだけ高鳴っていた。
(……よし、挨拶だけはちゃんとしよう)
手に持っているのは、近所の店で選んだ小さな紙袋。
中身はコーヒーと、個包装のお菓子の詰め合わせ。
高いものではないけれど、「はじめまして」の気持ちを込めたつもりだった。
階段を下り、真下の階のドアの前に立つ。
一度、姿勢を正してから、チャイムを押す。
ピンポーン。
数秒の沈黙。
その間に、心臓の音がやけに大きく聞こえた。
カチャ、という音とともに、ドアがゆっくりと開く。
「……あら、こんにちは」
そこに立っていたのは――
思わず、言葉を失うほど落ち着いた雰囲気の女性だった。
やわらかく微笑んだその表情には、大人の余裕と、包み込むような優しさがある。
年上だとすぐに分かるのに、近寄りがたい感じはまったくなくて、
むしろ、こちらの緊張をほどいてしまうような空気をまとっていた。
「こんにちは。えっと……今日、上の階に引っ越してきました。福井翔太です。よろしくお願いします」
少し噛みそうになりながらも、そう名乗って、紙袋を差し出す。
彼女は一瞬きょとんとしたあと、すぐに穏やかな笑みを浮かべた。
「まあ……ちゃんと挨拶に来てくれたの?」
そう言って、両手で丁寧に紙袋を受け取る。
「ありがとう。礼儀正しくていいわね」
その言葉だけで、胸の奥がじんわり温かくなる。
「大学生さんかしら?」
「は、はい。春から大学生です」
「そうなの。頑張ってるのね」
そう言いながら、彼女は俺の顔をまじまじと見る。
否定する視線ではなく、確かめるような、そしてどこか嬉しそうな目。
「引っ越しって疲れるでしょ? それなのに、ちゃんと挨拶まで来て……えらいわ」
その言い方が、まるで子どもを褒めるみたいで。
でも不思議と嫌じゃなくて、むしろ胸がくすぐったくなる。
「お菓子まで持ってきてくれたの?」
紙袋の中をちらりと見て、ふっと笑う。
「こういう気遣い、できる人って少ないのよ」
(……そんなに褒められることなのか?)
頭ではそう思うのに、
優しい声で肯定されるたび、心の奥が少しずつ解けていく。
「私は水無瀬紗夜。よろしくね、翔太くん」
そう名乗られた瞬間、名前がそのまま胸に落ちてきた。
水無瀬紗夜。
柔らかくて、落ち着いた響き。
この人自身を表しているみたいな名前だ、と思った。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
深く頭を下げると、紗夜さんはくすっと笑った。
「そんなにかしこまらなくていいのよ。ここではご近所さんなんだから」
そう言って、少しだけ距離を縮める。
「困ったことがあったら、遠慮なく言ってね。一人暮らし、最初はいろいろ大変でしょう?」
その言葉には、経験からくる実感がこもっていて、
同時に、自然な思いやりが感じられた。
「はい……ありがとうございます」
気づけば、胸の奥が少しだけ熱を帯びている。
初対面なのに、こんなに安心する人がいるんだろうか。
(……この人、すごく優しい)
大人の余裕と、母性のある柔らかさ。
それが自然に同居していて、押しつけがましさがまったくない。
「じゃあ、これからよろしくね。翔太くん」
そう言って微笑む紗夜さんを前に、
俺は自分でもはっきり分かるくらい――
一目で、心を掴まれてしまっていた。
引っ越しの挨拶から数日が経った。
大学の授業も始まり、生活リズムが少しずつ整ってきた頃、俺はアルバイトを探していた。
一人暮らしは思ったよりもお金がかかる。
食費、日用品、ちょっとした出費。
親に頼りきりというわけにもいかず、近所で働ける場所を探していた。
スマホで求人を眺めていると、よく行くスーパーの募集が目に入った。
家からも近くて、通いやすそうだ。
(ここなら……)
履歴書を用意して、指定された時間にスーパーへ向かう。
少し緊張しながら、サービスカウンターで面接の受付をした。
「アルバイトの面接で来ました。福井翔太です」
そう伝えると、奥にいる担当の人を呼びに行ってくれる。
しばらく待っていると――
見覚えのある声が聞こえた。
「……あら?」
その声に、思わず顔を上げる。
そこに立っていたのは、
水無瀬紗夜さんだった。
一瞬、頭が真っ白になる。
「え……紗夜さん?」
「あら、やっぱり翔太くん」
驚いたあと、すぐに柔らかい笑顔を向けてくれる。
仕事中だからか、少しきちんとした雰囲気だけど、声の優しさは変わらない。
「アルバイトの面接?」
「は、はい……」
急に緊張して、背筋が伸びる。
「そうなの。じゃあ、少しだけお話ししましょうか」
奥の簡単な面接スペースに案内され、椅子に座る。
目の前に座る紗夜さんは、落ち着いた様子で履歴書を見ていた。
「大学生なんだよね。授業との両立、大丈夫?」
「はい。時間はちゃんと調整できます」
「うん、えらいわね」
さらっと、自然に褒めてくる。
それだけで、少し肩の力が抜けた。
「挨拶もきちんとしてるし、受け答えも丁寧だし……」
履歴書から顔を上げて、にこっと笑う。
「いい子だと思うよ」
その一言で、胸の奥がじんと熱くなる。
「ぜひ、ここで働いてみない?」
「え……いいんですか?」
「うん。こういう真面目な子、好きよ」
冗談なのか本音なのか分からない言い方。
でも、その言葉はまっすぐ心に入ってきた。
「よろしくお願いします!」
「こちらこそ。無理しないで、ゆっくり覚えればいいからね」
そう言ってくれる紗夜さんを見て、
俺は内心、かなり浮かれていた。
バイト初日。
制服に着替えて、少し緊張しながらレジの前に立つ。
「こんにちは、翔太くん」
後ろから声をかけられて振り向くと、紗夜さんが立っていた。
「今日は私がつくからね。分からないことは、何でも聞いて」
「はい……お願いします」
レジの操作、袋詰めの仕方、お客さんへの声かけ。
一つひとつ、紗夜さんは本当に丁寧に教えてくれる。
「ここはね、慌てなくていいの。ゆっくりで大丈夫」
「はい……」
少し失敗しても、決して責めない。
「今のも悪くないよ。ちゃんとお客さん見てたし」
そう言って、軽く俺の肩に手を置く。
その一瞬の接触に、心臓が跳ねる。
「大丈夫、大丈夫。初日なんだから」
その声は、仕事中なのにどこか柔らかくて、
まるで家で励まされているみたいだった。
「ありがとうございます……」
「素直にお礼言えるのも、いいところね」
また褒められる。
しかも、当たり前みたいな口調で。
「翔太くんって、ほんとにいい子」
その言葉を聞いた瞬間、
胸の奥に、じんわりとした熱が広がった。
(……だめだ、これ)
ただ仕事を教えてもらっているだけなのに、
言葉も距離も、全部が優しすぎる。
レジの横で並んで立つ距離は、決して近すぎないはずなのに、
紗夜さんが身を乗り出すたび、柔らかな気配が伝わってくる。
「ほら、次のお客さん来たよ」
「はい!」
自然と声が出る。
緊張よりも、安心のほうが大きくなっていた。
仕事が終わる頃には、
疲れよりも、心地よい余韻が残っていた。
(……このバイト、頑張りたいな)
理由は、もう自分でも分かっている。
水無瀬紗夜という人のそばに、もっといたい。
そんな気持ちが、
静かに、でも確かに育ち始めていた。
俺、福井翔太は、部屋に運び込んだ段ボールを一通り片付け終え、深く息をついた。
まだ何もない1Kの部屋。
ベッドも机も仮置きの状態で、生活感はほとんどない。
それでも、ここから始まる新しい生活を思うと、胸の奥が少しだけ高鳴っていた。
(……よし、挨拶だけはちゃんとしよう)
手に持っているのは、近所の店で選んだ小さな紙袋。
中身はコーヒーと、個包装のお菓子の詰め合わせ。
高いものではないけれど、「はじめまして」の気持ちを込めたつもりだった。
階段を下り、真下の階のドアの前に立つ。
一度、姿勢を正してから、チャイムを押す。
ピンポーン。
数秒の沈黙。
その間に、心臓の音がやけに大きく聞こえた。
カチャ、という音とともに、ドアがゆっくりと開く。
「……あら、こんにちは」
そこに立っていたのは――
思わず、言葉を失うほど落ち着いた雰囲気の女性だった。
やわらかく微笑んだその表情には、大人の余裕と、包み込むような優しさがある。
年上だとすぐに分かるのに、近寄りがたい感じはまったくなくて、
むしろ、こちらの緊張をほどいてしまうような空気をまとっていた。
「こんにちは。えっと……今日、上の階に引っ越してきました。福井翔太です。よろしくお願いします」
少し噛みそうになりながらも、そう名乗って、紙袋を差し出す。
彼女は一瞬きょとんとしたあと、すぐに穏やかな笑みを浮かべた。
「まあ……ちゃんと挨拶に来てくれたの?」
そう言って、両手で丁寧に紙袋を受け取る。
「ありがとう。礼儀正しくていいわね」
その言葉だけで、胸の奥がじんわり温かくなる。
「大学生さんかしら?」
「は、はい。春から大学生です」
「そうなの。頑張ってるのね」
そう言いながら、彼女は俺の顔をまじまじと見る。
否定する視線ではなく、確かめるような、そしてどこか嬉しそうな目。
「引っ越しって疲れるでしょ? それなのに、ちゃんと挨拶まで来て……えらいわ」
その言い方が、まるで子どもを褒めるみたいで。
でも不思議と嫌じゃなくて、むしろ胸がくすぐったくなる。
「お菓子まで持ってきてくれたの?」
紙袋の中をちらりと見て、ふっと笑う。
「こういう気遣い、できる人って少ないのよ」
(……そんなに褒められることなのか?)
頭ではそう思うのに、
優しい声で肯定されるたび、心の奥が少しずつ解けていく。
「私は水無瀬紗夜。よろしくね、翔太くん」
そう名乗られた瞬間、名前がそのまま胸に落ちてきた。
水無瀬紗夜。
柔らかくて、落ち着いた響き。
この人自身を表しているみたいな名前だ、と思った。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
深く頭を下げると、紗夜さんはくすっと笑った。
「そんなにかしこまらなくていいのよ。ここではご近所さんなんだから」
そう言って、少しだけ距離を縮める。
「困ったことがあったら、遠慮なく言ってね。一人暮らし、最初はいろいろ大変でしょう?」
その言葉には、経験からくる実感がこもっていて、
同時に、自然な思いやりが感じられた。
「はい……ありがとうございます」
気づけば、胸の奥が少しだけ熱を帯びている。
初対面なのに、こんなに安心する人がいるんだろうか。
(……この人、すごく優しい)
大人の余裕と、母性のある柔らかさ。
それが自然に同居していて、押しつけがましさがまったくない。
「じゃあ、これからよろしくね。翔太くん」
そう言って微笑む紗夜さんを前に、
俺は自分でもはっきり分かるくらい――
一目で、心を掴まれてしまっていた。
引っ越しの挨拶から数日が経った。
大学の授業も始まり、生活リズムが少しずつ整ってきた頃、俺はアルバイトを探していた。
一人暮らしは思ったよりもお金がかかる。
食費、日用品、ちょっとした出費。
親に頼りきりというわけにもいかず、近所で働ける場所を探していた。
スマホで求人を眺めていると、よく行くスーパーの募集が目に入った。
家からも近くて、通いやすそうだ。
(ここなら……)
履歴書を用意して、指定された時間にスーパーへ向かう。
少し緊張しながら、サービスカウンターで面接の受付をした。
「アルバイトの面接で来ました。福井翔太です」
そう伝えると、奥にいる担当の人を呼びに行ってくれる。
しばらく待っていると――
見覚えのある声が聞こえた。
「……あら?」
その声に、思わず顔を上げる。
そこに立っていたのは、
水無瀬紗夜さんだった。
一瞬、頭が真っ白になる。
「え……紗夜さん?」
「あら、やっぱり翔太くん」
驚いたあと、すぐに柔らかい笑顔を向けてくれる。
仕事中だからか、少しきちんとした雰囲気だけど、声の優しさは変わらない。
「アルバイトの面接?」
「は、はい……」
急に緊張して、背筋が伸びる。
「そうなの。じゃあ、少しだけお話ししましょうか」
奥の簡単な面接スペースに案内され、椅子に座る。
目の前に座る紗夜さんは、落ち着いた様子で履歴書を見ていた。
「大学生なんだよね。授業との両立、大丈夫?」
「はい。時間はちゃんと調整できます」
「うん、えらいわね」
さらっと、自然に褒めてくる。
それだけで、少し肩の力が抜けた。
「挨拶もきちんとしてるし、受け答えも丁寧だし……」
履歴書から顔を上げて、にこっと笑う。
「いい子だと思うよ」
その一言で、胸の奥がじんと熱くなる。
「ぜひ、ここで働いてみない?」
「え……いいんですか?」
「うん。こういう真面目な子、好きよ」
冗談なのか本音なのか分からない言い方。
でも、その言葉はまっすぐ心に入ってきた。
「よろしくお願いします!」
「こちらこそ。無理しないで、ゆっくり覚えればいいからね」
そう言ってくれる紗夜さんを見て、
俺は内心、かなり浮かれていた。
バイト初日。
制服に着替えて、少し緊張しながらレジの前に立つ。
「こんにちは、翔太くん」
後ろから声をかけられて振り向くと、紗夜さんが立っていた。
「今日は私がつくからね。分からないことは、何でも聞いて」
「はい……お願いします」
レジの操作、袋詰めの仕方、お客さんへの声かけ。
一つひとつ、紗夜さんは本当に丁寧に教えてくれる。
「ここはね、慌てなくていいの。ゆっくりで大丈夫」
「はい……」
少し失敗しても、決して責めない。
「今のも悪くないよ。ちゃんとお客さん見てたし」
そう言って、軽く俺の肩に手を置く。
その一瞬の接触に、心臓が跳ねる。
「大丈夫、大丈夫。初日なんだから」
その声は、仕事中なのにどこか柔らかくて、
まるで家で励まされているみたいだった。
「ありがとうございます……」
「素直にお礼言えるのも、いいところね」
また褒められる。
しかも、当たり前みたいな口調で。
「翔太くんって、ほんとにいい子」
その言葉を聞いた瞬間、
胸の奥に、じんわりとした熱が広がった。
(……だめだ、これ)
ただ仕事を教えてもらっているだけなのに、
言葉も距離も、全部が優しすぎる。
レジの横で並んで立つ距離は、決して近すぎないはずなのに、
紗夜さんが身を乗り出すたび、柔らかな気配が伝わってくる。
「ほら、次のお客さん来たよ」
「はい!」
自然と声が出る。
緊張よりも、安心のほうが大きくなっていた。
仕事が終わる頃には、
疲れよりも、心地よい余韻が残っていた。
(……このバイト、頑張りたいな)
理由は、もう自分でも分かっている。
水無瀬紗夜という人のそばに、もっといたい。
そんな気持ちが、
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