172 / 195
第二部
テンネル侯爵夫人side②
しおりを挟む
「お姉様、どうでしたか?」
今日はリリアさんの侯爵夫人教育の日。カリキュラムを終えたリリアさんは早々に帰宅している。少々疲れた顔はしていたけれど来た時よりも帰る時の足取りは軽かったわ。
「まあまあね。この前よりはましになったかしら」
紅茶を飲みながら姉が答える。あれからカリキュラムを大幅に見直して組み直した。そのかいあってか、さぼり癖がつきそうになっていた彼女がやっと前向きになってくれた。それだけが要因ではないけれど。
「そうですか。進歩があるのなら良いことですわ」
「そうね。カメの歩みよりも遅いかもしれないけれど。こちらの忍耐が試されるわね」
姉は薄く微笑むとカップを置いた。
忍耐。そうかもしれないわ。覚えが良いとは言えずやる気もあまりないリリアンさん相手にこちらがどれだけ辛抱強く付き合えるか。ある意味、挑戦でもあるわね。
姉の表情を見れば悲観的でもないようだから、大丈夫なのでしょう。わたくしも頑張るわ。
「そういえば、フローラ嬢は婚約したのよね」
「ええ」
唐突に話題を変えた姉。
「本当にびっくりしたわ。お相手がレイニー王子殿下とは二重にびっくりよ」
「わたくしもだわ」
何の前触れもなく発表された婚約。多くの貴族達が仰天し祝福した。わたくしもフローラさんのことは気になっていたから、結婚相手が見つかったことは喜ばしい。
エドガーのせいで傷をつけてしまうことになり心苦しく思っていたのよ。肩の荷が下りたようでホッとしたわ。お相手は王族、家柄的にも申し分ない。エドガーにはもったいない令嬢だったのよ。
「王妃陛下のガーデンパーティーで出会って見初められたのだとか。ロマンスね」
シフォンケーキを優雅な仕草で口にすると姉は静かに微笑んだ。
「ええ。そこからお互いに愛を育んできたとの話でしたわね」
二人のなれそめは令嬢達の憧れの的となり、見目麗しき絶世の美青年王子と天才少女と名高い貴族令嬢とのロマンスは社交界を賑わせた。
しかし、世間が王族の慶事で祝福ムードも冷めやらぬ中、ある醜聞が明るみ出たのだ。
「それにしても、シュミット公爵家が失脚するとは思ってもいなかったわ」
姉はシフォンケーキを口に入れ、ゆっくり咀嚼すると今社交界を騒がせている話題を切り出した。
シュミット公爵家は代々大臣を務め有能で貴族達の信頼も厚かった。夫人も社交界の中心で交友関係も広い。嫡男も将来を期待され次期大臣の呼び声も高かったし、令嬢も淑女の鏡と謳われて令嬢達の羨望の的だった。確か、令嬢はロジアム侯爵令息との婚約が調ったと聞いていた。
順風満帆で華やかな公爵家が男爵に降格という憂き目にあったのだ。
「まさか、ブルーバーグ侯爵令嬢誘拐未遂事件に関与していたとは」
寝耳に水。そんな事件があったなんてわたくしは知らなかった。たぶんほとんどの貴族が知らなかったと思う。いつ、そんな事件がと行く先々で耳にしたから。
「実はね、街中で貴族の馬車が襲撃されたという噂は耳にしたことがあったの」
「ええ! そうだったのですか? 知りませんでした」
そんな噂があったなんて、誰も教えてはくれなかったわ。醜聞は回るのが早い。あっという間に社交界に広まる。大っぴらに噂はされなくても。
「でもどこの貴族で誰が襲われたのか詳しいことはわからなかったのよ。すぐにその噂も立ち消えになり話す者もいなくなったわ。今思えば緘口令が敷かれたのかもしれないわね」
なるほど。
貴族の馬車の襲撃なんて格好のスキャンダル。心配する体を装って面白おかしく話題にされるのは目に見えている。どこの誰が襲われたのか探る者も出てくるだろうし、場合によっては事実を歪曲されて誹謗中傷に晒されることも考えられる。
当事者が王子殿下の相手となれば秘匿するのも当然なのかもしれない。
「それにしても、公爵家のメイドと令嬢が事件に関わっているとは思いませんでしたわ」
「本当にそうね」
事件の全容と刑罰の告示に貴族達が震撼した。
主犯はメイドと盗賊なのだが、そこに直接ではないがビビアン嬢が少なからず関与していたとのことで、誘拐教唆という罪で罰せられることになったという。当然それは公爵家にもおよび男爵に降爵されて北の地へ左遷。二度と王都の地を踏むことはないだろうと言われている。
「令嬢もバカなことをしたものね。学園でフローラ嬢を苛めていたと聞いたわ。何が気に入らなかったのかしらね。公爵令嬢で美貌も教養もあり淑女の鏡と言われていたのでしょう? わたくしも何度か会ったことがあるけれど、完璧な令嬢だったわ」
「わたくしもお姉様と同じ感想ですわ。今でも信じられないですもの」
社交界にもよく顔を出していたから、わたくしも何度か挨拶をしたことはある。所作も優雅で洗練されていて会話もそつなくこなしているように見えたし、次代の社交界の華になるだろうと噂されているのを聞いたことがある。
わたくしもそれに相応しい令嬢だと思っていたわ。
「フローラ嬢は控え目な性格ではあるものの学園でも人望があり人気もあるようだし、それに嫉妬していたのではとか実はレイニー王子殿下に思いを寄せていたのではないかとか、いろいろな憶測が飛び交っているようよ」
「そうなのですか? 詳しいですね」
「生徒の大半が学園生ですもの。休憩時間に話題が出たりするのよ。センセーショナルな事件ですものね。所詮は他人事。自分に関係がないから面白おかしく推理して楽しんでいるのではないかしら」
「それはそれでどうかと思いますが」
わたくしは思わず顔をしかめた。他人事だからと言って好き勝手に噂をしていいわけではないのに。世の常とはいえ聞いていて気持ちのいいものではないわね。
「そうね。ベスの気持ちもわかるわ。この話はこれくらいにしましょうか」
「はい」
社交界を賑わせているこの事件もそのうち時間と共に忘れ去られていくでしょう。
今日はリリアさんの侯爵夫人教育の日。カリキュラムを終えたリリアさんは早々に帰宅している。少々疲れた顔はしていたけれど来た時よりも帰る時の足取りは軽かったわ。
「まあまあね。この前よりはましになったかしら」
紅茶を飲みながら姉が答える。あれからカリキュラムを大幅に見直して組み直した。そのかいあってか、さぼり癖がつきそうになっていた彼女がやっと前向きになってくれた。それだけが要因ではないけれど。
「そうですか。進歩があるのなら良いことですわ」
「そうね。カメの歩みよりも遅いかもしれないけれど。こちらの忍耐が試されるわね」
姉は薄く微笑むとカップを置いた。
忍耐。そうかもしれないわ。覚えが良いとは言えずやる気もあまりないリリアンさん相手にこちらがどれだけ辛抱強く付き合えるか。ある意味、挑戦でもあるわね。
姉の表情を見れば悲観的でもないようだから、大丈夫なのでしょう。わたくしも頑張るわ。
「そういえば、フローラ嬢は婚約したのよね」
「ええ」
唐突に話題を変えた姉。
「本当にびっくりしたわ。お相手がレイニー王子殿下とは二重にびっくりよ」
「わたくしもだわ」
何の前触れもなく発表された婚約。多くの貴族達が仰天し祝福した。わたくしもフローラさんのことは気になっていたから、結婚相手が見つかったことは喜ばしい。
エドガーのせいで傷をつけてしまうことになり心苦しく思っていたのよ。肩の荷が下りたようでホッとしたわ。お相手は王族、家柄的にも申し分ない。エドガーにはもったいない令嬢だったのよ。
「王妃陛下のガーデンパーティーで出会って見初められたのだとか。ロマンスね」
シフォンケーキを優雅な仕草で口にすると姉は静かに微笑んだ。
「ええ。そこからお互いに愛を育んできたとの話でしたわね」
二人のなれそめは令嬢達の憧れの的となり、見目麗しき絶世の美青年王子と天才少女と名高い貴族令嬢とのロマンスは社交界を賑わせた。
しかし、世間が王族の慶事で祝福ムードも冷めやらぬ中、ある醜聞が明るみ出たのだ。
「それにしても、シュミット公爵家が失脚するとは思ってもいなかったわ」
姉はシフォンケーキを口に入れ、ゆっくり咀嚼すると今社交界を騒がせている話題を切り出した。
シュミット公爵家は代々大臣を務め有能で貴族達の信頼も厚かった。夫人も社交界の中心で交友関係も広い。嫡男も将来を期待され次期大臣の呼び声も高かったし、令嬢も淑女の鏡と謳われて令嬢達の羨望の的だった。確か、令嬢はロジアム侯爵令息との婚約が調ったと聞いていた。
順風満帆で華やかな公爵家が男爵に降格という憂き目にあったのだ。
「まさか、ブルーバーグ侯爵令嬢誘拐未遂事件に関与していたとは」
寝耳に水。そんな事件があったなんてわたくしは知らなかった。たぶんほとんどの貴族が知らなかったと思う。いつ、そんな事件がと行く先々で耳にしたから。
「実はね、街中で貴族の馬車が襲撃されたという噂は耳にしたことがあったの」
「ええ! そうだったのですか? 知りませんでした」
そんな噂があったなんて、誰も教えてはくれなかったわ。醜聞は回るのが早い。あっという間に社交界に広まる。大っぴらに噂はされなくても。
「でもどこの貴族で誰が襲われたのか詳しいことはわからなかったのよ。すぐにその噂も立ち消えになり話す者もいなくなったわ。今思えば緘口令が敷かれたのかもしれないわね」
なるほど。
貴族の馬車の襲撃なんて格好のスキャンダル。心配する体を装って面白おかしく話題にされるのは目に見えている。どこの誰が襲われたのか探る者も出てくるだろうし、場合によっては事実を歪曲されて誹謗中傷に晒されることも考えられる。
当事者が王子殿下の相手となれば秘匿するのも当然なのかもしれない。
「それにしても、公爵家のメイドと令嬢が事件に関わっているとは思いませんでしたわ」
「本当にそうね」
事件の全容と刑罰の告示に貴族達が震撼した。
主犯はメイドと盗賊なのだが、そこに直接ではないがビビアン嬢が少なからず関与していたとのことで、誘拐教唆という罪で罰せられることになったという。当然それは公爵家にもおよび男爵に降爵されて北の地へ左遷。二度と王都の地を踏むことはないだろうと言われている。
「令嬢もバカなことをしたものね。学園でフローラ嬢を苛めていたと聞いたわ。何が気に入らなかったのかしらね。公爵令嬢で美貌も教養もあり淑女の鏡と言われていたのでしょう? わたくしも何度か会ったことがあるけれど、完璧な令嬢だったわ」
「わたくしもお姉様と同じ感想ですわ。今でも信じられないですもの」
社交界にもよく顔を出していたから、わたくしも何度か挨拶をしたことはある。所作も優雅で洗練されていて会話もそつなくこなしているように見えたし、次代の社交界の華になるだろうと噂されているのを聞いたことがある。
わたくしもそれに相応しい令嬢だと思っていたわ。
「フローラ嬢は控え目な性格ではあるものの学園でも人望があり人気もあるようだし、それに嫉妬していたのではとか実はレイニー王子殿下に思いを寄せていたのではないかとか、いろいろな憶測が飛び交っているようよ」
「そうなのですか? 詳しいですね」
「生徒の大半が学園生ですもの。休憩時間に話題が出たりするのよ。センセーショナルな事件ですものね。所詮は他人事。自分に関係がないから面白おかしく推理して楽しんでいるのではないかしら」
「それはそれでどうかと思いますが」
わたくしは思わず顔をしかめた。他人事だからと言って好き勝手に噂をしていいわけではないのに。世の常とはいえ聞いていて気持ちのいいものではないわね。
「そうね。ベスの気持ちもわかるわ。この話はこれくらいにしましょうか」
「はい」
社交界を賑わせているこの事件もそのうち時間と共に忘れ去られていくでしょう。
2
あなたにおすすめの小説
お妃候補を辞退したら、初恋の相手に溺愛されました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のフランソアは、王太子殿下でもあるジェーンの為、お妃候補に名乗りを上げ、5年もの間、親元を離れ王宮で生活してきた。同じくお妃候補の令嬢からは嫌味を言われ、厳しい王妃教育にも耐えてきた。他のお妃候補と楽しく過ごすジェーンを見て、胸を痛める事も日常茶飯事だ。
それでもフランソアは
“僕が愛しているのはフランソアただ1人だ。だからどうか今は耐えてくれ”
というジェーンの言葉を糧に、必死に日々を過ごしていた。婚約者が正式に決まれば、ジェーン様は私だけを愛してくれる!そう信じて。
そんな中、急遽一夫多妻制にするとの発表があったのだ。
聞けばジェーンの強い希望で実現されたらしい。自分だけを愛してくれていると信じていたフランソアは、その言葉に絶望し、お妃候補を辞退する事を決意。
父親に連れられ、5年ぶりに戻った懐かしい我が家。そこで待っていたのは、初恋の相手でもある侯爵令息のデイズだった。
聞けば1年ほど前に、フランソアの家の養子になったとの事。戸惑うフランソアに対し、デイズは…
【完結】モブ令嬢としてひっそり生きたいのに、腹黒公爵に気に入られました
22時完結
恋愛
貴族の家に生まれたものの、特別な才能もなく、家の中でも空気のような存在だったセシリア。
華やかな社交界には興味もないし、政略結婚の道具にされるのも嫌。だからこそ、目立たず、慎ましく生きるのが一番——。
そう思っていたのに、なぜか冷酷無比と名高いディートハルト公爵に目をつけられてしまった!?
「……なぜ私なんですか?」
「君は実に興味深い。そんなふうにおとなしくしていると、余計に手を伸ばしたくなる」
ーーそんなこと言われても困ります!
目立たずモブとして生きたいのに、公爵様はなぜか私を執拗に追いかけてくる。
しかも、いつの間にか甘やかされ、独占欲丸出しで迫られる日々……!?
「君は俺のものだ。他の誰にも渡すつもりはない」
逃げても逃げても追いかけてくる腹黒公爵様から、私は無事にモブ人生を送れるのでしょうか……!?
【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!
りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。
食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。
だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。
食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。
パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。
そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。
王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。
そんなの自分でしろ!!!!!
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、冷酷な【年上イケオジ公爵】に嫁ぎました〜今更私の価値に気づいた元王太子が後悔で顔面蒼白になっても今更遅い
腐ったバナナ
恋愛
伯爵令嬢クラウディアは、婚約者のアルバート王太子と妹リリアンに「地味で無能」と断罪され、公衆の面前で婚約破棄される。
お飾りの厄介払いとして押し付けられた嫁ぎ先は、「氷壁公爵」と恐れられる年上の冷酷な辺境伯アレクシス・グレイヴナー公爵だった。
当初は冷徹だった公爵は、クラウディアの才能と、過去の傷を癒やす温もりに触れ、その愛を「二度と失わない」と固く誓う。
彼の愛は、包容力と同時に、狂気的な独占欲を伴った「大人の愛」へと昇華していく。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?
灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。
しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる