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十九話 『私を聖女と呼ばないで!』
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――ふうーっ。やっと航海も終わり漁港に辿り付いた。カニを引っ張りながらの航海なので、行きよりも二倍くらい時間がかかってしまったのだ。3時間ぐらいかかっていた。航海中の海はグレイの色で汚れてるけど、こうやって陸から見るとすごく綺麗な青色に見えるから不思議っ。
太陽の光に空の青さが反射して海を綺麗なスカイブルーに見させてるのかな? 詳しいことはわかんないけど……。
「ツグミっーっ、私達も頑張ったんだから、カニの大きなハサミの部分貰っていこ! あとはカニ味噌よねー!」
マイはまだ船の甲板にいて私に手を振り声を張り上げている。白の水着が眩しい。それにしても手に持つ黒のムチはなんなのよ!
マイは船員達とカニをノコギリで切って捌いてるから尊敬してしまう。疲れ知らずで元気の塊みたい!
私は磯の匂いと先ほど気持ち悪くなったこともあり陸で休憩しているのだ。砂浜に座りぼんやりとカニの解体が終わるのを待っていた。
しばらくするとマイが両手にカニバサミの身と袋に入ったカニ味噌を持って帰ってきた。
「みんなは市場に行くみたいだから、あたし達はハンバーガーショップに戻ろうか?」
「挨拶だけしてくるね! お世話になったんだし」
「忘れてたわね! ムチの挨拶しないとね」
――コラコラ、マイは何をやらかしに行くのよ? 男性陣は喜んでいるように見えたけど、でもッ不潔すぎるよ……。
港には大勢の船長を初めとして船員が私たちを待っていた。
「また、何時でも来てくれていいから! ムチの姉ちゃん特に気に入ったからもっ、もしよかったら……」
上半身裸で背中にムチの痕の残る船員がオドオドしながらマイに話しかけている。
「あーねー! また機会があればお願いするわ! アタシはマッチョが好きだから、またねー」
マイって自由だよね……。
この世界はおかしいのかな。それとももしかしてそんな馬鹿みたいなことするのが仲良くなる秘訣なのかな? 違うでしょ……。
船員の中にカニの解体で指を怪我した人がいたので、私はその人をちらりと見て。
「ありがとうございます。お陰様で何とかなりそうです。もしよかったら航海の時に怪我した時のためにこの粉薬差し上げます」
私はカバンから学校で習った回復薬(小)を渡した。
「これは?」
「学校で習った回復薬です。もし怪我したら使ってみてください」
「そう言えばさっき指を捻挫した奴いたよな! これ塗ってみたらどうだ? ないよりマシだろ」
半信半疑で私の薬を塗る船員。
「痛くて、塗るのもめんどいんだけど、これは病院行かないとダメなやつだ。そんなもん塗ったところで……」
文句を言いながら、クビを傾げて塗り始める。すると指がポーっと眩く光り、
「おいおいっ、どうなってやがるんだ。はっ? えっ? 嘘だろー! 本物かよ!」
興奮した面持ちで私を見つめてくる。
「まるで神様みたいだな。 女の子だから聖女様みたいだ!」
「えっ、聖女なんて恐れ多いです。呼ばないでください。本当の聖女様に怒られてしまいますから。違いますよー。こんなの誰でも作れますし」
「いくらなんですコレ?」
「差し上げたのでタダです」
「これってかなり高価な薬だよ! 恐らく街の薬屋で買えばいくらなんだ? 1万ジュエルはするんじゃないか? 簡単な塗り薬なら500ジュエルとかで売ってるけど、治癒に数日はかかるはず? こいつは即効性があるから高いはずだ」
船員は財布からお金を出そうとするが私は貰う訳にはいかなかった。私があんまりにも嫌がるものだから渋々船員は了承してくれた。
――私が聖女? たんなる村娘だよ。でも言われて嫌な気持ちはしなかった。
その足でハンバーガーショップにマイと戻りカニの身をシェフに渡すことで、お昼に食べたランチ代はチャラとなった。
「これはカニのハサミの部位じゃないか? こんなの貰ってもいいのかい?」
まどかのおじいちゃんはニタニタ笑いながらそれを両手に抱えている。
「いいんです。その方がカニも美味しくお客さんに召し上がって頂けるはずですし。私は味噌が少しあれば……」
「これは1000万ジュエルはくだらない代物だよ。こんな大きなハサミ見たことがない。普通のカニの10倍はあるだろう。うーん。素材で1000万なら料理にすれば3000万ジュエルで売れる!」
舌なめずりをするおじいさんがさらに、
「せっかく仲間が増えてきたことだし、ギルドで冒険者カードを作るといい。そこにパーティーメンバーを印字することもできるし、もしよかったらうちの店をそのパーティーの集合場所にしてもいいんじゃぞ! まどかもここから学校に通っとるしどうじゃ?いい話じゃろ?」
そう言ってくれるおじいさんシェフの視線はマイの豊満な胸に釘付けだ。
「まどか、もう帰ってきてるんです?」
「自分の部屋にいると思うから行ってみなさい。部屋は奥の階段を上がった2階になる」
初めて友達の部屋に入るのは緊張する。学校にいる時の感じと違っていたら嫌だし。そもそも今日会う約束もしてないのに突然行って大丈夫なのかな?服だっていつもは学校のセーラー服なのに、家なら私服だよね。ダサい格好だったら顔を合わせるのも悪い気がするし……。
よくあるのは学校で仲がいいからと言ってプライベートも一緒に遊んだりする付き合いがあるとも言えないんだ。
前の学校で仲のいい子がいて休みの日に突然行った。だけれども、その子のお母さんは教育熱心で国一番の進学校にその子を通わせようと家庭教師を雇っていて、勉強が終わるまでずっと隣の部屋でおもちゃで一人で遊んでいた。あれは一体なんだったんだろ。
そもそも私とその子は友達だったかどうかも怪しい。一緒のグループでいつもそばにはいたけど、深い話なんてしてなかったような気がする。でもその子は親の期待に答えるために必死だった。私の知らないとこで怯えていたんだろうか。そうだ。あの子もアップル学園目指していたような……。でも学校にいないってことは……。
そんな友達の家庭の嫌な面、目を背けたくなる様なことを見たくなかったから、少し迷ってしまう。
学校でのまどかはとても大人しい。家もそこまで裕福ではないと聞いてるし。実家はここから二時間は歩きでかかるような場所でたまたま祖父がハンバーガーショップをこの街でやっているからここの部屋を借りていると話してくれたような。
まあでも、あの学校でたった一人の友達だし、前とは違うはず。私はマイと恐る恐る階段を上り扉をノックした。
「おじいちゃん?」
部屋の中からおっとりしたまどかの声が聞こえてきた。
「ツグミです。来ちゃいました!」
すぐに扉が開き、まどかに抱きしめられた。
「あーっ、そのうち家に呼ぼうと思ってたのよー!」
満面の笑顔で飛びつくまどかがなんかペットの犬みたいで凄く可愛かった。
まどかの部屋は机がありそこには調合する粉やすり鉢みたいなものが置かれいまさっきまで何かの薬の調合をしていた感じがした。
「ご飯食べた? まだならおじいちゃんに頼んでくるよ。タダでいいよー! 私もまだだし」
「良いのか? 私はツグミのパーティーの舞っ。よろしくな!」
舞は手を差し出し、まどかは水着姿で腰に鞭を装着するマイを一瞬目を大きくして驚いたもののすぐにいつもの温厚な表情に戻り。
「こちらこそ。まどかと言います。よろしくお願いします」
と、手を差し出した。
その後まどかはオムライスを持ってきてくれて三人で食べたわいもないお喋りをして私は、冗談半分で。
「いいよねー! 毎日こんな美味しいものばかり食べれるとか幸せじゃない。何か見返りとか要求されてないの?」
するとまどかが私達に体を寄せてきて、声をワントーン落とし小さな声になり。
「あ、あのね……うちのおじいちゃんたまに夜私のベッドに潜り込んでくるの……」
俯き顔を手で覆いながら涙を流すまどかに私は背中をさすり話を聞くことにした。
太陽の光に空の青さが反射して海を綺麗なスカイブルーに見させてるのかな? 詳しいことはわかんないけど……。
「ツグミっーっ、私達も頑張ったんだから、カニの大きなハサミの部分貰っていこ! あとはカニ味噌よねー!」
マイはまだ船の甲板にいて私に手を振り声を張り上げている。白の水着が眩しい。それにしても手に持つ黒のムチはなんなのよ!
マイは船員達とカニをノコギリで切って捌いてるから尊敬してしまう。疲れ知らずで元気の塊みたい!
私は磯の匂いと先ほど気持ち悪くなったこともあり陸で休憩しているのだ。砂浜に座りぼんやりとカニの解体が終わるのを待っていた。
しばらくするとマイが両手にカニバサミの身と袋に入ったカニ味噌を持って帰ってきた。
「みんなは市場に行くみたいだから、あたし達はハンバーガーショップに戻ろうか?」
「挨拶だけしてくるね! お世話になったんだし」
「忘れてたわね! ムチの挨拶しないとね」
――コラコラ、マイは何をやらかしに行くのよ? 男性陣は喜んでいるように見えたけど、でもッ不潔すぎるよ……。
港には大勢の船長を初めとして船員が私たちを待っていた。
「また、何時でも来てくれていいから! ムチの姉ちゃん特に気に入ったからもっ、もしよかったら……」
上半身裸で背中にムチの痕の残る船員がオドオドしながらマイに話しかけている。
「あーねー! また機会があればお願いするわ! アタシはマッチョが好きだから、またねー」
マイって自由だよね……。
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船員の中にカニの解体で指を怪我した人がいたので、私はその人をちらりと見て。
「ありがとうございます。お陰様で何とかなりそうです。もしよかったら航海の時に怪我した時のためにこの粉薬差し上げます」
私はカバンから学校で習った回復薬(小)を渡した。
「これは?」
「学校で習った回復薬です。もし怪我したら使ってみてください」
「そう言えばさっき指を捻挫した奴いたよな! これ塗ってみたらどうだ? ないよりマシだろ」
半信半疑で私の薬を塗る船員。
「痛くて、塗るのもめんどいんだけど、これは病院行かないとダメなやつだ。そんなもん塗ったところで……」
文句を言いながら、クビを傾げて塗り始める。すると指がポーっと眩く光り、
「おいおいっ、どうなってやがるんだ。はっ? えっ? 嘘だろー! 本物かよ!」
興奮した面持ちで私を見つめてくる。
「まるで神様みたいだな。 女の子だから聖女様みたいだ!」
「えっ、聖女なんて恐れ多いです。呼ばないでください。本当の聖女様に怒られてしまいますから。違いますよー。こんなの誰でも作れますし」
「いくらなんですコレ?」
「差し上げたのでタダです」
「これってかなり高価な薬だよ! 恐らく街の薬屋で買えばいくらなんだ? 1万ジュエルはするんじゃないか? 簡単な塗り薬なら500ジュエルとかで売ってるけど、治癒に数日はかかるはず? こいつは即効性があるから高いはずだ」
船員は財布からお金を出そうとするが私は貰う訳にはいかなかった。私があんまりにも嫌がるものだから渋々船員は了承してくれた。
――私が聖女? たんなる村娘だよ。でも言われて嫌な気持ちはしなかった。
その足でハンバーガーショップにマイと戻りカニの身をシェフに渡すことで、お昼に食べたランチ代はチャラとなった。
「これはカニのハサミの部位じゃないか? こんなの貰ってもいいのかい?」
まどかのおじいちゃんはニタニタ笑いながらそれを両手に抱えている。
「いいんです。その方がカニも美味しくお客さんに召し上がって頂けるはずですし。私は味噌が少しあれば……」
「これは1000万ジュエルはくだらない代物だよ。こんな大きなハサミ見たことがない。普通のカニの10倍はあるだろう。うーん。素材で1000万なら料理にすれば3000万ジュエルで売れる!」
舌なめずりをするおじいさんがさらに、
「せっかく仲間が増えてきたことだし、ギルドで冒険者カードを作るといい。そこにパーティーメンバーを印字することもできるし、もしよかったらうちの店をそのパーティーの集合場所にしてもいいんじゃぞ! まどかもここから学校に通っとるしどうじゃ?いい話じゃろ?」
そう言ってくれるおじいさんシェフの視線はマイの豊満な胸に釘付けだ。
「まどか、もう帰ってきてるんです?」
「自分の部屋にいると思うから行ってみなさい。部屋は奥の階段を上がった2階になる」
初めて友達の部屋に入るのは緊張する。学校にいる時の感じと違っていたら嫌だし。そもそも今日会う約束もしてないのに突然行って大丈夫なのかな?服だっていつもは学校のセーラー服なのに、家なら私服だよね。ダサい格好だったら顔を合わせるのも悪い気がするし……。
よくあるのは学校で仲がいいからと言ってプライベートも一緒に遊んだりする付き合いがあるとも言えないんだ。
前の学校で仲のいい子がいて休みの日に突然行った。だけれども、その子のお母さんは教育熱心で国一番の進学校にその子を通わせようと家庭教師を雇っていて、勉強が終わるまでずっと隣の部屋でおもちゃで一人で遊んでいた。あれは一体なんだったんだろ。
そもそも私とその子は友達だったかどうかも怪しい。一緒のグループでいつもそばにはいたけど、深い話なんてしてなかったような気がする。でもその子は親の期待に答えるために必死だった。私の知らないとこで怯えていたんだろうか。そうだ。あの子もアップル学園目指していたような……。でも学校にいないってことは……。
そんな友達の家庭の嫌な面、目を背けたくなる様なことを見たくなかったから、少し迷ってしまう。
学校でのまどかはとても大人しい。家もそこまで裕福ではないと聞いてるし。実家はここから二時間は歩きでかかるような場所でたまたま祖父がハンバーガーショップをこの街でやっているからここの部屋を借りていると話してくれたような。
まあでも、あの学校でたった一人の友達だし、前とは違うはず。私はマイと恐る恐る階段を上り扉をノックした。
「おじいちゃん?」
部屋の中からおっとりしたまどかの声が聞こえてきた。
「ツグミです。来ちゃいました!」
すぐに扉が開き、まどかに抱きしめられた。
「あーっ、そのうち家に呼ぼうと思ってたのよー!」
満面の笑顔で飛びつくまどかがなんかペットの犬みたいで凄く可愛かった。
まどかの部屋は机がありそこには調合する粉やすり鉢みたいなものが置かれいまさっきまで何かの薬の調合をしていた感じがした。
「ご飯食べた? まだならおじいちゃんに頼んでくるよ。タダでいいよー! 私もまだだし」
「良いのか? 私はツグミのパーティーの舞っ。よろしくな!」
舞は手を差し出し、まどかは水着姿で腰に鞭を装着するマイを一瞬目を大きくして驚いたもののすぐにいつもの温厚な表情に戻り。
「こちらこそ。まどかと言います。よろしくお願いします」
と、手を差し出した。
その後まどかはオムライスを持ってきてくれて三人で食べたわいもないお喋りをして私は、冗談半分で。
「いいよねー! 毎日こんな美味しいものばかり食べれるとか幸せじゃない。何か見返りとか要求されてないの?」
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