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二十六話 『ペットが出来ました』
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目の前には4頭のピッグー。前足で地面を蹴りあげ今にも襲いかかってきそうな勢いだ。
俺の黒の杖の刃は一回使うと30%のHPを使うことになるから、残りの70%のHPを考えると残りは二発しか使えない。
ツグが回復魔法を使えれば何とかなりそうなものだが、こいつが魔法を使っている所を見たことがない。
「エリカのそれは何なんです?」
ツグミはエリカの胸の中でポヨンポヨン弾んでいる物をじっと見つめている。
「動いてて、取れないのよー!」
「それ取りますから、今までの事許して貰えませんか?」
「分かったから早く取って!」
ピッグーは頬を赤くしてエリカとツグの様子をうかがっている。運営のモンスター設定どうなっているんだよ!
ツグミはエリカの服に手を突っ込むと、
「いたいっ、痛いって、このバカ噛んでます。離しなさい。こいつは無茶凶暴です」
手をブンブン振りながらやっと離れたスライム。そうして出された手の甲にはスライムの歯型が付いていた。
「ピキィー!」
エリカの懐にいるスライムは、服からひょこっと顔を出す。そしてピッグーを睨みつけている。エリカの顔を見て微笑み頬を胸に擦り寄せているスライム。
もしかしてこいつエリカに懐いたのか?
「結構可愛いじゃないの! モンスターって仲間になるのかしら。もしなるんならペットにしても良いわね!」
服から顔を出すスライムを撫でてあげる。前もそうだったよな。エリカの服にスライムが潜り込んだ事があったけど、あの時もエリカには攻撃を加えなかった。
もしかしたらモンスターに好かれやすい特性があるのかもしれない。
「ばかスライム。噛みました。私の手をこいつ噛んだんです。引きちぎってやりましょうか」
その横で凶暴なツグミが吠えている。それよりも四頭もいるピッグーどうしたものか。
ファイアーボールを唱えて、赤く光る短剣を出し、ピッグーに向かう俺。四頭のピッグーは同時に俺を囲む。
目の前のピッグーに杖を掲げて振り下ろす。赤の刃が飛んでいくが、ピッグーは脚を曲げて軽々とジャンプするとそれをスっと避けた。
ダメだこいつら学習してやがる。エリカは剣を片手にしゃがみ込んだピッグーに切りかかるが、刃先が折れて空中に一回転して後方に飛んでいき、ボーっとしていたピッグーに当たり、ガラスのようなエフェクトと共に消滅した。
「見た? 見た? やったわー! これを狙ったのよ! 見たでしょ?」
エリカは興奮してその場でぴょんぴょんジャンプしている。唖然とする俺とツグと三びきのピッグー達。空いた口が塞がらないとはこの事だろう。
俺の攻撃は一回しか出来ない。しかもエリカの剣は壊れて、使えない。残り三匹どうしたらいいんだ。
ツグは十字架を頭の上に掲げて、
「天におわす数多の神々よ。私に聖なる加護を与えたまえ、ヒーリングー!」
俺に魔法をかけるもののHPが僅かに1パーだけ回復した。こいつはほんとに僧侶なんだろうか。
「回復してないんだが、どうなってやがるんだ?」
「そんなはずないでしょ。つぐのヒーリングでこないだ紙を触って切った時に治して貰ったわよ」
「もしかして、擦り傷しか治せないんじゃないのか?」
「今回使ったの二回目だし、他の人はもっと回復してたような気がします」
ツグはそれがどうしたの? というような表情で俺を見てくる。あーそうか、こいつはゲームで死んでも大丈夫なやつじゃないか?
命懸けなのは俺とエリカだけだ。ツグちょっといいか? 俺はそう言うと後ろからツグの腕をガッシリとホールドした。
「さあこい! ピッグーども」
「やめてください。どういうことなんですか? 詳しく説明してください」
「ここでツグがやられてその後、町に戻れるから道具屋で回復薬を買ってきてくれないか? もうそれしか方法は無い! お前に頼むのは危険すぎることは分かってる。ただもうお前を頼るしか他に方法がないんだよ! 分かってくれ! ツグ!」
ツグはじたばたして俺の手から逃れようとしてる。ピッグーは駆け出しそんなツグに体当たりをしようとした。
ツグは涙目になって、
「おかあさあああああーん!」
と、叫ぶしまつ。
その時、エリカが俺達の前に割って入り半分になった剣を構えている。
「エリカダメだ。俺達はゲームで死んだらリアルに戻れなくなる! やめろおおおおおおおー!」
ツグを離しエリカを後ろに引っ張ろうと手を伸ばした時、
エリカの胸元がバイーンと開き、ボタンが弾け飛ぶ。スライムが弾みながら飛び出し、エリカの前に転がるとみるみるうちに巨大化する。そしてエリカの代わりに3頭のピッグーがそれにぶつかった。
ズドーン!
エリカの顔に薄い膜とかした部屋中に広がったスライムの顔が迫る。が、なんとか耐えきり、ギリギリと押し合いをし、ついには、
パーン!
三頭のピッグーをなんとかはじき飛ばした。
プギューー!
壁に体を強く打ち付け、キラキラしたエフェクトを残し三頭は消え去った。
スライムを見ると薄く膜を張ったせいか、真ん中に穴が空いてしまっている。
「スラリいいいいーん!」
エリカはそんなスライムに駆け寄り、大声を上げて号泣しだす。
「ツグーー! 頼むから助けてあげて! 私のスラリンが……」
俺の黒の杖の刃は一回使うと30%のHPを使うことになるから、残りの70%のHPを考えると残りは二発しか使えない。
ツグが回復魔法を使えれば何とかなりそうなものだが、こいつが魔法を使っている所を見たことがない。
「エリカのそれは何なんです?」
ツグミはエリカの胸の中でポヨンポヨン弾んでいる物をじっと見つめている。
「動いてて、取れないのよー!」
「それ取りますから、今までの事許して貰えませんか?」
「分かったから早く取って!」
ピッグーは頬を赤くしてエリカとツグの様子をうかがっている。運営のモンスター設定どうなっているんだよ!
ツグミはエリカの服に手を突っ込むと、
「いたいっ、痛いって、このバカ噛んでます。離しなさい。こいつは無茶凶暴です」
手をブンブン振りながらやっと離れたスライム。そうして出された手の甲にはスライムの歯型が付いていた。
「ピキィー!」
エリカの懐にいるスライムは、服からひょこっと顔を出す。そしてピッグーを睨みつけている。エリカの顔を見て微笑み頬を胸に擦り寄せているスライム。
もしかしてこいつエリカに懐いたのか?
「結構可愛いじゃないの! モンスターって仲間になるのかしら。もしなるんならペットにしても良いわね!」
服から顔を出すスライムを撫でてあげる。前もそうだったよな。エリカの服にスライムが潜り込んだ事があったけど、あの時もエリカには攻撃を加えなかった。
もしかしたらモンスターに好かれやすい特性があるのかもしれない。
「ばかスライム。噛みました。私の手をこいつ噛んだんです。引きちぎってやりましょうか」
その横で凶暴なツグミが吠えている。それよりも四頭もいるピッグーどうしたものか。
ファイアーボールを唱えて、赤く光る短剣を出し、ピッグーに向かう俺。四頭のピッグーは同時に俺を囲む。
目の前のピッグーに杖を掲げて振り下ろす。赤の刃が飛んでいくが、ピッグーは脚を曲げて軽々とジャンプするとそれをスっと避けた。
ダメだこいつら学習してやがる。エリカは剣を片手にしゃがみ込んだピッグーに切りかかるが、刃先が折れて空中に一回転して後方に飛んでいき、ボーっとしていたピッグーに当たり、ガラスのようなエフェクトと共に消滅した。
「見た? 見た? やったわー! これを狙ったのよ! 見たでしょ?」
エリカは興奮してその場でぴょんぴょんジャンプしている。唖然とする俺とツグと三びきのピッグー達。空いた口が塞がらないとはこの事だろう。
俺の攻撃は一回しか出来ない。しかもエリカの剣は壊れて、使えない。残り三匹どうしたらいいんだ。
ツグは十字架を頭の上に掲げて、
「天におわす数多の神々よ。私に聖なる加護を与えたまえ、ヒーリングー!」
俺に魔法をかけるもののHPが僅かに1パーだけ回復した。こいつはほんとに僧侶なんだろうか。
「回復してないんだが、どうなってやがるんだ?」
「そんなはずないでしょ。つぐのヒーリングでこないだ紙を触って切った時に治して貰ったわよ」
「もしかして、擦り傷しか治せないんじゃないのか?」
「今回使ったの二回目だし、他の人はもっと回復してたような気がします」
ツグはそれがどうしたの? というような表情で俺を見てくる。あーそうか、こいつはゲームで死んでも大丈夫なやつじゃないか?
命懸けなのは俺とエリカだけだ。ツグちょっといいか? 俺はそう言うと後ろからツグの腕をガッシリとホールドした。
「さあこい! ピッグーども」
「やめてください。どういうことなんですか? 詳しく説明してください」
「ここでツグがやられてその後、町に戻れるから道具屋で回復薬を買ってきてくれないか? もうそれしか方法は無い! お前に頼むのは危険すぎることは分かってる。ただもうお前を頼るしか他に方法がないんだよ! 分かってくれ! ツグ!」
ツグはじたばたして俺の手から逃れようとしてる。ピッグーは駆け出しそんなツグに体当たりをしようとした。
ツグは涙目になって、
「おかあさあああああーん!」
と、叫ぶしまつ。
その時、エリカが俺達の前に割って入り半分になった剣を構えている。
「エリカダメだ。俺達はゲームで死んだらリアルに戻れなくなる! やめろおおおおおおおー!」
ツグを離しエリカを後ろに引っ張ろうと手を伸ばした時、
エリカの胸元がバイーンと開き、ボタンが弾け飛ぶ。スライムが弾みながら飛び出し、エリカの前に転がるとみるみるうちに巨大化する。そしてエリカの代わりに3頭のピッグーがそれにぶつかった。
ズドーン!
エリカの顔に薄い膜とかした部屋中に広がったスライムの顔が迫る。が、なんとか耐えきり、ギリギリと押し合いをし、ついには、
パーン!
三頭のピッグーをなんとかはじき飛ばした。
プギューー!
壁に体を強く打ち付け、キラキラしたエフェクトを残し三頭は消え去った。
スライムを見ると薄く膜を張ったせいか、真ん中に穴が空いてしまっている。
「スラリいいいいーん!」
エリカはそんなスライムに駆け寄り、大声を上げて号泣しだす。
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