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六話 『真面目な女性キャラの口調』

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 今回は真面目な女性キャラについて見ていきます。ぶっ飛んだキャラもいれば真面目でお淑やかなキャラもストーリーには欲しいところです。どうしたら真面目ぶったキャラにすることが出来るんでしょうか。

 これは語尾に『せん』を付けることで簡単にそれっぽくなります。憧れの優等生キャラ、マドンナ的なアイドルのような女性キャラを生み出して楽しくストーリーを書き上げていきましょう。

 せんにはこんな言葉が有ります。

──ありませんね
──せんでしたからね

 
 では早速適当に練習していきましょう。

 洋服店で小学生のユウキが母親に駄々をこねている。手には今流行りのヒーローものがプリントされた靴が握られ床に体をこすりつけながら駄々をこねている。

「ユウキ気持ちは分かりますが、どうしようもありません。母は今持ち合わせがないのです」

 ユウキの視線に合わせるようにしゃがみこみ諭すように話しかけている。

「嫌だ。嫌だああああああ! 買ってよ! いつもなら買ってくれるじゃないか」

 顔を真っ赤にして泣き出す。周りのお客さんはあまりに大声で騒いでいるので、目をそらし見ないようにしてその場から離れていく。

「しょうがありませんね。そのままそこで泣いていればいいんじゃありませんか?」

 ユウキはいつもとは何故か勝手がちがうことにおかしいと思い始めていた。そうかと思えば同じぐらいの年の可愛らしい三つ編みの女子がこちらを見て笑っている。なんだかこんなことをしているのが恥ずかしくなってきた。

「もういいよ! ばかっ!」

 ユウキはそう言ってズボンをはたいて立ち上がる。

 そんな様子をツグミは目を細めて涙を浮かべて見ていた。やっとうちの子も我慢を憶えたんだわ。それにしても近所の女子に頼んどいて正解でした。

 毎回駄々をユウキにこねられるので、ママ友のエリカに頼んでおいたのだ。後ろを振り返ると、エリカと先ほどのおさげの女の子が手を繋いでこちらを見て笑顔で手を振っていた。

 そして離れたところにいた別の保育園児の子も同じように駄々をこねている。ほんと仕方がありませんね。
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