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 彼が僕の肉筒を捧げ持つように両手で握る。
 薄く開いた彼の口が、後退した包皮の下から現れた、湯気を上げるピンクの亀頭に近づいていく。
 いよいよだ…。
 生まれて初めての口淫に、心臓が破裂しそうなほどバクバクする。
 が。
 予想は外れた。
 彼は、すぐには咥える気はなさそうだった。
 亀頭を包む形に包皮を戻し、その上で口を窄めたかと思うと、次の瞬間、唾液を一滴、竿の頂に落としたのだ。
 彼の舌からあふれ出す唾液は糸を引き、途切れることなく包皮でできた花弁の中へと注ぎ込まれていく。
「な、なにを・・・?」
 僕は眼を剥いた。
 チューリップ型の包皮の中で、僕の亀頭は彼の唾液と自分自身の分泌した前駆液でべちょべちょになっている。
「仮性包茎でも、これなら痛くないだろう」
 くちゅっ。
 口角をかすかに吊り上げ、冷徹に笑いながら、彼が人差し指を包皮の中に突っ込んできた。
「あ」
 異様な感触に、硬直する僕。
 彼の指の形に、包皮の外輪山が膨らんだ。
「あんっ! だ、だめえっ!」
 喉の奥から、つい甘い声が漏れてしまう。
 ずりっ。
 肉ドームの円周に沿って、亀頭の側面をえぐるように、じりじりと彼の指が動き始めた。
 疼きと快感で、勃起ペニスが痺れている。
 ああ…い、いい・・・。
 す、すごい・・・。
 僕は全裸の肉体をのけぞらせ、筋肉という筋肉を痙攣させた。
 仮性包茎のちんぽを責めるのに、まだこんな方法が、あっただなんて…。
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