僕は肉便器 ~皮をめくってなかをさわって~ 【童貞新入社員はこうして開発されました】

ヤミイ

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 近代的な意匠の施された広大なロビーは適度に空調が効いていて、すぐに外の暑さを忘れさせてくれた。

 受付で来意を告げると、

「お待ちしておりました」

 モデルのように美しい受付嬢が、上品に微笑んで会釈を返してきた。

「最上階の、取締役室までお越しください」

 奥の通路を形のいい顎で指し示したのは、そこに重役専用のエレベーターがあるからだろう。

 このあたりの配置は、うちの社と同じとみえる。

 しかし、いきなり、取締役室とは。

 今更ながらに、重責で身も縮む思いだった。

 エレベーターを待ちながら、ズボンのポケットに右手を入れ、性器に触れた。

 いつもならすぐに硬くなるそれも、今は死んだ海棲生物のようにふにゃふにゃと委縮したままだ。

 こんなありさまで、うまくいくのだろうか。

 肝が冷えるとはこのことだ。

 客観的に見て、僕には何の取柄もない。

 そう、このイチモツを除いては。

 なのに、こいつときたら、肝心要のこの時に、まるで役に立ちそうにないときている…。

 性欲を取り戻すために、頭の中で、これまで受けた辱めの数々を思い起こしてみた。

 大学生活最後の夏、山の中で彼と出会い、抱かれたこと。

 その半年後、入社した会社で偶然彼と再会し、部下になり、日々”調教”を受けるようになったこと。

 ”調教”の傍ら、社内公認の肉便器という地位につき、全国の支部を回ったこと。

 さまざまな場所で、数え切れぬほどの回数、辱められ、社員たちのストレス発散の道具とされたこと。

 その功績が認められ、本社移動となり、重役専門の肉便器の座をゲットしたこと。

 しかし、20代も後半になり、新たに入社してきた新入社員Kに、その肉便器の座を奪われてしまったこと。

 最後のラブホテルでの3人プレイでの健闘も空しく、彼に見放されてしまった僕ー。

 反応の良さでも射精回数でも精液の甘さでも確実に僕のほうがKに勝っていたはずなのに、ただ歳を取ったというだけで、調教師である彼にあえなく捨てられてしまったのだ。

 そんな僕にとって、これは明らかに、汚名返上、名誉挽回の最後のチャンスであるといえた。

 なのに、このチンポときたら…。

 僕のズボンのポケットには、わざと穴が開けてある。

 もちろん、いつでも直接指で性器を触りやすいように、である。

 その秘密の穴から親指と人差し指を入れ、ふにゃチンを弄りながらエレベーターに乗った。

 男性器に何の反応もないまま、最上階に着く。

 目の前に伸びる長い廊下。

 しんと静まり返った空間の両側に、固く閉ざされた扉がずらりと並んでいる。

 取締役室はその突き当りで、そこだけ扉が3分の1ほど開いていた。

 入り口で社名を告げ、名を名乗る。

 と、すぐさまスーツ姿の長身の男が現れ、

「こちらへ」

 と僕を中に招き入れた。

 U字型の長大なデスクを囲み、10人近い男たちが座についている。

 その眼が一斉に、入ってきた僕に注がれた。

「君が、アレか」

 一番遠い席、上座から白髪、白髭の老人が声をかけてきた。

 外見からは想像もつかないほど、よく通る、力強い声だった。

「アヅママーケティングからわがソウルフーズに差し出された、性奴隷、いや、生贄か」

 
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