淫美な虜囚

ヤミイ

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97 満員バスでの痴態⑧

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「では、仕上げと行きましょうか」
 
 翔が言い、睾丸の上にエネマグラを通していく。

 睾丸はひとつの袋ではあるけれど、中身の精巣がふたつあるので、皮越しにその間を通すことが可能なのだ。

 そうしておいて、残った三本目のいちばん長い肢ー先端が綿棒の頭みたいに膨らんだバイブの本体を、肛門に近づける。

 挿入は簡単だった。

 僕の肛門は、姉さんの指、ドーベルマンの勃起ペニス、そして翔の指で、連続してほぐされている。

 だからよく濡れていて入口も開いたままで、少し突っ込まれただけでエネマグラ本体をするりと咥え込んでしまったのだ。

「最高ですね。この肛門」

 ずぶずぶと器具を押しこみながら、翔が言う。

「貴女の弟の肉体は、生まれながらにして、肛門性交に適合しているようです」

 アアー、アアー、アアーッ。

 バレリーナのように右足を頭より高く上げ、踵を壁につけて肛門を晒し、生殺しの蛙のように痙攣する僕。

 股間から突き出た勃起陰茎は、嵌められたリングで真ん中から縊れ、剥き出しの菊門には黒光りする器具が突き刺さっている。

 翔が更に力を籠めてバイブ本体を僕の肛門に押しこむと、直腸前庭部に枝分かれした突起が食い込み、それ以上進まなくなった。

「ここまでですね。後は乳首と亀頭に媚薬入りローションを塗って、服を着せればいい」

 完成した作品の出来を確かめるように一歩後ろに下がって僕を眺め、翔が言った。

「媚薬入り、ローション、ですか?」

 翔の言葉に、姉さんの切れ長の瞳が妖しく光った。

「ええ。動くたびに下着に乳頭と亀頭が擦れて、快感を発生させるために。特に彼の場合、仮性包茎ですから、包皮を完全に剥いたままでは痛みが先に立ち、せっかくのエネマグラの快感が薄れてしまう。そのための応急処置といってもいいでしょう」

 そう言いながら、翔がテーブルの上から、透明なチューブのようなものを取り上げた。
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