淫美な虜囚

ヤミイ

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109 満員バスでの痴態⑳

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「そ、そんなこと…」

 僕は抗った。

 いや、抗おうとした。

 少なくとも、そうするつもりだった。

 ところが、男のほうが、一枚上手だったようだ。

「言えない、なんて、今更、言わないよね」

 薄くなった頭頂部を光らせ、僕を意地の悪そうな眼で見上げると、勃起乳首を人差し指と中指でつまみ上げて長くなるまで伸ばしておいて、側面を押しながら膨張させた乳頭を、親指の腹でクイクイ弄り始めたのだ。

 し、しびっ。

「アア…」

 片仮名で表現するしかない喘ぎを放ち、ピキンと痙攣しつつ、つま先立ちになる僕。

 レギンスに締めつけられたフランクフルトがびくんと波打ち、膨らみを増す。

 ちゅぷ。

 亀頭の先端―。

 ウーパールーパーの口のような尿道口、俗称”鈴口”が可愛く開き、透明汁を分泌する。

 ペニスが疼いた。

 疼いてたまらない。

 学校で、授業中、急に催した時の、あの気分だ。

 ショーツの中で、ペニスはガッチガチに怒張してしまっているのに、触りたくても、触れない。

 一刻も早く自慰に没頭し、溜まり切ったミルクを出したいのに、そうできない時の、あの切なさー。

「アア…」

 淫靡な声で、僕は啼く。

 耐えられない。

 触ってー。

 早くー。

 僕を…。

 僕の、この、熱く猛り立った、卑猥な器官…。

 筋肉でできた如意棒をー。

 だから、気がつくと、口が勝手に動いていた。

「そ、そうです。この人は、痴漢なんかじゃ、ありません。これは、僕が、頼んで、してもらっているのです…」

 僕のその言葉は、小声ながら、バスの中が静まり返っているため、周囲の乗客の耳に、十分届いたようだった。

 息を飲む気配。

 そして、四方八方から集まる視線。

 乗客たちの間に動きが起こり、周りの密度が、急に高くなる。

 これは…?

 ぎゅうぎゅうと躰を押しつけられる感触に、僕は思った。

 なぜだかわからない。

 僕の両脇と背後に立つ乗客たちの顔ぶれが、入れ替わった?

「うひひひ…。集まってきましたよ」

 僕の乳首をテロテロと弄り、パンパンに膨らんだレギンスの縦長の隆起に鼻先を近づけながら、男が嗤った。

「どうやら、このバスにもけっこう乗ってたみたいですね。うふふふふ、そう…僕らの同好の士が」 
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