淫美な虜囚

ヤミイ

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132 剃毛儀式①

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 それから、いったい何が起こったのか…。

 気づくと僕は、いつのまにか自宅に帰っていた。

 ピチピチのレギンスに、ピチピチのTシャツだけを身につけ、居間のソファに躰を沈めていた。

 家の中は静かだった。

 両親の気配はなく、廊下の奥からかすかにシャワーの音だけが聴こえてくる。

 夢か…。

 一瞬、そう思った。

 あの、バスの中での集団陵辱。

 なのに、僕は拒否することもなく、それを受け容れ、あまつさえー。

 いや。

 無意識に首を横に振って、否定しようとした。

 あんなこと、現実にあっていいはずがない。

 バスの乗客が全員レイプ魔で、しかも、凌辱が済むまで、バス自体が停車しないだなんて…。

 けれどー。

 あれが事実だったということは、うすうす僕にもわかっていた。

 口の中、である。

 口の中に、生々しく精液の味が残っているのだ。

 自分で出した精液だった。

 人間トルソと化しながら、エネマグラで極限まで勃起したおのれのペニスを咥え込み、夢中で頬張ったー。

 記憶が鮮明になると、肛門の穴も疼き出した。

 Tバックのパンティの紐がお尻の割れ目に食い込んでいるのだが、そこが疼いてならないのだ。

 まるで、躰の芯に熾火が残っているようなもどかしさだった。

 ふと気がつくと、ピチピチのレギンスの前が、バナナの形に膨らんでいた。

 紐パンティの竿袋に辛うじて包まれた僕のペニスが、淫らな記憶に反応して、またぞろ成長し始めているのだ。

 周囲に誰もいないのをいいことに、つい、膨らみを撫でていた。

 硬くて太い棒に沿って、親指と人差し指で、側面を撫で上げる。

「アア…」

 思わず知らず、甲高い声が喉から洩れた時、かすかに聞こえていたシャワーの音が止まった。

「巧、目が覚めた?」

 姉さんの声がした。

「目が覚めたなら、剃りましょうか。どれだけ綺麗に剃れたのか、撮った画像を翔さまに見せなきゃならないの」
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