淫美な虜囚

ヤミイ

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144 剃毛儀式⑬

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 姉さんが、シャワーのノズルを僕のほうに向ける。

 熱すぎもせず、冷たくもない、ほどよい温度のお湯が、僕の股間に降り注ぐ。

「……」

 僕は無言で身をよじる。

 腰をひねって、無意識のうちに、下半身の正面でシャワーのお湯を受け止めている。

「知ってるわよ」

 そんな僕の仕草を見て、姉さんが言う。

 切れ長の目が、意地の悪い輝きを宿している。

 ぎくりとする僕に、

「巧、あなた、こうするの、好きなんだよね?」

 シャワーのお湯を僕の性器に当て、姉さんが追い打ちをかけるように言った。

「いつも、お風呂に入ると、自分でやってるもんね。ほら、こうして」

 右手に握ったノズルでお湯を浴びせかけながら、左手を伸ばして、姉さんが僕の性器に触れてきた。

 僕のペニスは当然ながら、大きく湾曲し、石のような硬さを保ったままだ。

 しかも、周囲の陰毛を刈られた分だけ、いつもより剥き出し感が強く、長大で卑猥な外観を呈している。

 その肉筒の中ほどを親指と人差し指でつまむと、姉さんがつるんと包皮を剥いたのだ。

 露わになったのは、粘液に包まれた濃いピンク色の亀頭である。

 僕のような仮性包茎者の亀頭は、ふだん、包皮に隠れていて、外部からの刺激に慣れていない。

 だから、よほどの量のローションやカウパー腺液でコーティングされていないと、触られる時、ひりつくのだが、シャワーのお湯は違う。

 正直、お湯が当たると、すこぶる気持ちがいいのである。

「だから、きょうは、私が代わりにやってあげる」

 姉さんが、お湯の勢いを強くした。


「アア…」

 いつもの嬌声が喉から漏れ出て、僕は直立不動の姿勢になり、腰だけ前に突き出してしまう。

 両手をお尻の上の窪みで組み、勃起した陰茎だけを、姉さんのほうに向けて突き出したのだ。

 反り返るその肉バナナは、姉さんのせいで、先端が半ば剥けてしまっている。

 その剥けた部位を狙って、姉さんが集中的にお湯を注ぎ始めた。

「アア…アアア…」

 文字で書くとすれば、カタカナ表記の僕の喘ぎ声。

 痺れる…。

 し、しごき、たい・・・。

 でも、動きかけた右手を、左手で手首を握ってなんとか止めた。

 そんなことをしたら、もったいない。

 ここはもっと、味わうのだ。

 M男に下される、憧れの実の姉からの、お仕置きを・・・。

 
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