淫美な虜囚

ヤミイ

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153 遠隔兜合わせ②

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 分割画面の右側に映る翔の痴態。

 全裸の翔は、平らな腹に腹筋を浮き立たせ、大きく波打たせては喘いでいる。

 翔は一見痩せて見えるが、裸になると、意外に筋肉質な躰をしている。

 昂奮に合わせ、白い皮膚の下に、縄を束ねたような筋肉の筋が動くのがわかるのだ。

 特に著しいのは上半身で、わずかに逆三角形をした胸から肩のラインにかけては、うっとりするほど逞しい。

 その予想外に厚い胸板の上に咲く乳首がびっくりするほど綺麗なピンク色をしているのが、なんとも悩ましい。

 僕はその翔の裸体を舐めるように凝視しながら、自らの陰茎を扱く。

 仮性包茎の僕の陰茎は、扱くたびに包皮が亀頭全体を包み込むように擦るので、それがとても気持ちいい。

 画面に映る翔は、放尿する時のように腰を前に突き出し、腹の六角筋を波打たせながら、右手で陰茎を扱き捲る。

 じゅぼじゅぼ湿った音が画面の中と僕の陰茎から発せられ、淫靡な倍音となって耳朶を打つ。

 ハアハアハア・・・。

 喘ぐ翔の左手がおのれの裸体を弄りながら上へと上がっていき、やがて乳首に到達した。

「ア」

 右の乳首を抓り上げ、声にならぬ悲鳴を上げる翔。

 すぐに指の動きが複雑になり、捻ったり引っ張ったり、あるいは弾いたりと、さまざまな手法で乳首を弄り出す。

 すでに勃起していた翔の乳首が更に硬くなり、驚くほどの長さに伸びていく。

 翔の乳首は乳頭と同じピンク色を呈しているので、その未分化なさまはなにやら思春期の少女の胸みたいだ。

 翔は右の乳首を弄りながら、二の腕の裏で左乳首をこすり、同時に愛撫するのを忘れない。

 当然のことながら、左の乳首もカチンコチンに尖っているため、それだけでもかなり気持ちいいのだ。

 なぜそれがわかるかといえば、いつしか僕も同じ行為に耽っているからだった。

 僕らは鏡を見ながらオナニーするように、互いに相手の画像を凝視して乳首と性器を愛撫する。

「アア…アア…」

「い、いいっ…」

 ふたりの甘い声が、脱衣所の狭い空間に響き渡る。

「わ、私はただ、見てるだけなのですか?」

 震える声で姉さんが口を出したのは、その時だった。

 
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