淫美な虜囚

ヤミイ

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171 愛玩動物④

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 弄るだけ弄り、勃てるだけ勃たせておいて、姉さんが突然乳首を解放した。

「あ」

 呆気にとられ、姉さんの横顔を見てしまう僕。

 もっと…。

 そう動いてしまいそうになる口をあわてて閉じたけど、

「もっとしてほしいって顏だね。このクソが」

 すぐに気づかれ、なじられた。

「あたしがなんで、性奴隷のあんたを気持ちよくしてやんなきゃなんないんだよ!」

「ははは、そうだね。主人が奴隷にご奉仕するなんて、本末転倒で、おかしいだろう」

 翔も姉さんの肩を持つ。

「僕らはやりたいときに、やりたいようにおまえの肉体をなぶるだけなのさ」

「わ、わかったよ…」

 僕はうなだれた。

 赤いビキニショーツが恐ろしいくらいもっこりと盛り上がってしまっている。

 まるで中に巨大なフランクフルトソーセージを詰め込んだみたいに。

 真上から見ると、ショーツの隙間から包皮の剥けた亀頭の先が見えた。

 ペニスが勃起し始めたせいで、いつものようにチューリップ状の包皮が少し捲れているのだ。
 
 包皮の中の亀頭の頭は粘膜に覆われ、きらりと室内の照明を反射する。

 早くもカウパー腺液が分泌され始めているのだ。

 いやでも姉さんに言われた言葉を思い出さずにはいられない。

 ーおまえなんか、弟でも何でもない。ただの精液製造マシンだよ。

 今目の前にいる姉さんは、まさしくあの時の姉さんそのものだ。

 両親の在宅中は清楚な娘の皮を被っていたのだが、翔の顔を見るなりもう一つの人格が顕在化したということか。

 僕は精液製造マシンである前に、カウパー腺液分泌マシンでもある。
 
 ショーツの隙間から覗く亀頭の先を見て、そう思う。
 
 かすかに恥垢の臭いの漂うその部分は、もうほのかな湯気すら上げている。

 分泌・・・。

 僕にとり、その言葉すら、いやらしい。

「わかったよ…。で、僕は、どうすれば…」

 疼くような期待に肩を震わせてつぶやくと、

「そのテーブル、けっこう大きいね。よし、まずはこうしよう。足を持ってやるから、その上で腕立て伏せだ」

 今の真ん中にある長テーブルを見て、妙に明るい口調で翔が言った。

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