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140 酒池肉林⑨
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どびゅっ!
どびゅっ!
どびゅびゅっ!
ぐらぐら揺れながら、渉の自慢の肉棒が、その頂点にいただく重そうな亀頭をゆっくりと旋回させる。
亀頭の鼻面の尿道口は完全に開き、その奥からはゼリーとミルクが混じったような体液がドクドク溢れ出る。
溶けたキャンドルと化した勃起陰茎の表面には、夥しい電撃のせいで網の目状の赤い筋が走っている。
ガクリ。
大量の精液を垂れ流しながら、渉はやがて動かなくなった。
「こいつ、もう気を失ったっていうのか」
角刈り男がロープを緩め、手元まで渉の躰を下ろすと、髪の毛をつかんでその顔を仰向けにした。
男の言う通りだった。
渉は白目を剥いて口を半開きにしたまま、完全に気絶してしまっている。
「さすがの性玩具も、電気ショックには勝てなかった…か」
僕の耳に、マスミのつぶやきが聴こえてきた。
見ると、マスミは大きな目を見開き、失神してベッドに放り出された渉のほうを、痛ましそうに見つめている。
「これで終りなのかね?」
気まずい沈黙が降りたなか、ふいにあの鶴のような老人が口を開いた。
クライアント側の、会長らしきご老体である。
「きょうこそは、我々の満足のいくだけの、真心のこもった接待をしていただけるという話だったが、始まってまだ30分しか経っておらぬぞよ」
確かにそうだった。
ずいぶん長い時間が経過したような気がしていたけど、壁の掛け時計を見る限り、老人の言葉に嘘はない。
「そうですね。まったくもって、わが会長のおっしゃる通りです。これではあまりにお粗末というほかない。御社の接待部の実力は相当なものだとうわさに聞いていたが、やはりあれは単なる噂に過ぎなかったようだ」
老人の傍らに立つ、見るからに高級そうなスーツを身に着けた男がひとつ大きくうなずくと、鷹揚に口を挟んだ。
これが社長だろうか。
まだ50代手前という感じで若々しく、その端正でクールな顔は日焼けしてひどく精悍でもある。
「もしこれで終了というのでしたら、損失補填交渉もこれまでということでよろしいでしょうか?」
慇懃無礼な口調で横から口をはさんだのは、社長の傍らに立つインテリ風の優男だった。
スーツの襟元のバッジから、弁護士だということがわかる。
会場の気温が一気に氷点下に下がったかのようだった。
僕はベッドの上を両膝で移動し、渉の傍へとにじり寄った。
「一ノ瀬さん、しっかりして!」
肩を揺すってみるが、反応はない。
渉は死んだように目を見開き、眼窩の中で眼球を裏返しにしてしまっている。
最悪なことに、股間では彼の最後の砦である陰茎までもが、萎びてしまっていた。
その裏に縮こまる陰嚢も同様だった。
中身を絞り出されたせいで、まるでホオズキの皮みたいにしわくちゃになってしまっている。
無理もない。
三度の射精に加えて、あの電気ショックの嵐をくらったのだ。
常人に耐えられるはずがない。
けど、問題は、このままでは渉の経歴に修復不可能な傷がついてしまうということだ。
そうなれば、彼は罰を受け、職を失い、下手をすれば、会社から訴訟されかねない…。
しかたなかった。
こうなったらー。
「まだです」
僕は顔を上げ、挙手をした。
「この僕が、彼の代わりに、ショーに出ます」
人々の視線が、一斉に僕の裸体に集まった。
舐めるような視線を肌に感じて、ただでさえ勃起気味だった陰茎が、中に一本鉄芯が入ったかのように硬くなる。
「誰だね、君は?」
会長がいぶかしげに目を細め、口をもぐもぐさせて不明瞭な口調で訊いてきた。
「ただの家畜人です。おそらく、肉便器としての性能は、彼と同等か、あるいはそれ以上…」
胸を張り、腰を突き出して、勃起した乳首と陰茎がよく見えるように裸体を誇示してみせる。
「家畜人…」
会長の細い眼がきらりと光った。
この人、何か知ってるのだろうか?
思った時、
「よいだろう。それは楽しみじゃ」
しわがれた声で彼は言い、喉の奥で不気味にクックと笑い始めた。
どびゅっ!
どびゅびゅっ!
ぐらぐら揺れながら、渉の自慢の肉棒が、その頂点にいただく重そうな亀頭をゆっくりと旋回させる。
亀頭の鼻面の尿道口は完全に開き、その奥からはゼリーとミルクが混じったような体液がドクドク溢れ出る。
溶けたキャンドルと化した勃起陰茎の表面には、夥しい電撃のせいで網の目状の赤い筋が走っている。
ガクリ。
大量の精液を垂れ流しながら、渉はやがて動かなくなった。
「こいつ、もう気を失ったっていうのか」
角刈り男がロープを緩め、手元まで渉の躰を下ろすと、髪の毛をつかんでその顔を仰向けにした。
男の言う通りだった。
渉は白目を剥いて口を半開きにしたまま、完全に気絶してしまっている。
「さすがの性玩具も、電気ショックには勝てなかった…か」
僕の耳に、マスミのつぶやきが聴こえてきた。
見ると、マスミは大きな目を見開き、失神してベッドに放り出された渉のほうを、痛ましそうに見つめている。
「これで終りなのかね?」
気まずい沈黙が降りたなか、ふいにあの鶴のような老人が口を開いた。
クライアント側の、会長らしきご老体である。
「きょうこそは、我々の満足のいくだけの、真心のこもった接待をしていただけるという話だったが、始まってまだ30分しか経っておらぬぞよ」
確かにそうだった。
ずいぶん長い時間が経過したような気がしていたけど、壁の掛け時計を見る限り、老人の言葉に嘘はない。
「そうですね。まったくもって、わが会長のおっしゃる通りです。これではあまりにお粗末というほかない。御社の接待部の実力は相当なものだとうわさに聞いていたが、やはりあれは単なる噂に過ぎなかったようだ」
老人の傍らに立つ、見るからに高級そうなスーツを身に着けた男がひとつ大きくうなずくと、鷹揚に口を挟んだ。
これが社長だろうか。
まだ50代手前という感じで若々しく、その端正でクールな顔は日焼けしてひどく精悍でもある。
「もしこれで終了というのでしたら、損失補填交渉もこれまでということでよろしいでしょうか?」
慇懃無礼な口調で横から口をはさんだのは、社長の傍らに立つインテリ風の優男だった。
スーツの襟元のバッジから、弁護士だということがわかる。
会場の気温が一気に氷点下に下がったかのようだった。
僕はベッドの上を両膝で移動し、渉の傍へとにじり寄った。
「一ノ瀬さん、しっかりして!」
肩を揺すってみるが、反応はない。
渉は死んだように目を見開き、眼窩の中で眼球を裏返しにしてしまっている。
最悪なことに、股間では彼の最後の砦である陰茎までもが、萎びてしまっていた。
その裏に縮こまる陰嚢も同様だった。
中身を絞り出されたせいで、まるでホオズキの皮みたいにしわくちゃになってしまっている。
無理もない。
三度の射精に加えて、あの電気ショックの嵐をくらったのだ。
常人に耐えられるはずがない。
けど、問題は、このままでは渉の経歴に修復不可能な傷がついてしまうということだ。
そうなれば、彼は罰を受け、職を失い、下手をすれば、会社から訴訟されかねない…。
しかたなかった。
こうなったらー。
「まだです」
僕は顔を上げ、挙手をした。
「この僕が、彼の代わりに、ショーに出ます」
人々の視線が、一斉に僕の裸体に集まった。
舐めるような視線を肌に感じて、ただでさえ勃起気味だった陰茎が、中に一本鉄芯が入ったかのように硬くなる。
「誰だね、君は?」
会長がいぶかしげに目を細め、口をもぐもぐさせて不明瞭な口調で訊いてきた。
「ただの家畜人です。おそらく、肉便器としての性能は、彼と同等か、あるいはそれ以上…」
胸を張り、腰を突き出して、勃起した乳首と陰茎がよく見えるように裸体を誇示してみせる。
「家畜人…」
会長の細い眼がきらりと光った。
この人、何か知ってるのだろうか?
思った時、
「よいだろう。それは楽しみじゃ」
しわがれた声で彼は言い、喉の奥で不気味にクックと笑い始めた。
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