僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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15 奇妙な検査⑦

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「失礼します」
 外で明るい声がして、鰐部氏が「どうぞ」と答えると同時に、部屋に3人の女性が入ってきた。
 みな、白のブラウスに紺のベストとスカートという、この会社の制服を身に着けている。
 年齢はまちまちで、明るめの髪の色のボブカットの若い女性、黒髪を肩に流した30代くらいの眼鏡の女性、白髪の混じった髪を後ろでまとめた恰幅のいい中年女性と、人選がバラエティに富んでいる。
 3人は全裸の僕を見るとこそこそ話し始めた。
「まだ子供ね」
「でも、意外。見て。アソコ」
「ふふ、そうね。けど、かわいそうに」
 僕は片手で股間を、片手で胸を隠し、うつむいた。
 こんなかっこうを、見知らぬ女性たちに見られてしまうとは…。
 末代まで祟る恥辱である。
 なのになのに…。
 どこかにそれを悦ぶ自分がいる。
 精を放ったばかりだというのに、アレが硬さを回復し始めたのを手のひらに感じ、僕は耳朶まで赤くなる。
「さあ、では皆さん、マイカップを出してください」
 鰐部氏が声をかけると、はあ~い、と3人は口をそろえ、自前のマグカップをベッドに作りつけのサイドテーブルに置いた。
「どうです? 見るからに濃いでしょう」
 尿パットから僕の精液をカップに注ぎ込みながら、鰐部氏が言う。
「おいしそう」
「匂いも強いですね」
「うん。草原の草の匂い」 
 マグカップの中に溜まった白濁液を覗き込み、感嘆の声を上げる女性たち。
 にわかには信じられない光景だった。
 彼女らは、僕の出した体液を目の前にしているのだ。
 しかも、どうやらそれを、これから飲もうとしているらしい。
 ふつうなら、悪質なセクハラ行為に相当するシチュエーションである。
 見ず知らずの女性に体液を飲ませた罰で、僕と鰐部氏は逮捕されて当然の案件だ。
 なのにー。
 何なのだ。
 この和やかな雰囲気は。
「じゃ、皆さん、冷めないうちに」
 鰐部氏が音頭を取るようにそう言うと、いただきま~す! と3人そろってカップに口をつけた。
「すご! おいしいっ!」
 一口すするなり、一番若い女性が小声でつぶやき、
「うん、こんなにまろやかなのは、久しぶり」
 続いて黒髪眼鏡の女性が続けると、
「若いからかしら。すごく濃厚で、コクがある」
 最後にしめくくるように、年配の女性がわが意を得たりとばかりに大きくうなずいた。
「やはり、そうでしたか」
 満足げにうなずき返す鰐部氏。
 その手には、いつの間にか僕の”ミルク”入りのマグカップが握られている。
「それでは、私もご相伴させていただくとしましょうか」
 そうつぶやいて、ずずっとすするなり、
「んまい! これこそ、三ッ星級のエキスの再来だ!」
 目を輝かせて叫び出す。
 僕は首をかしげるしかなかった。
 三ッ星級?
 何のことだろう?
 わけがわからなかった。
 しばらく4人が僕の体液をすすり飲む音が続いた。
 やがて、最後まで飲み干したらしい年配の女性が僕を見て、唇にミルクの残滓をつけたまま、力強い声でこう言った。
「君、おめでとう! この味なら、文句なしでわが社の栄えある”製造部門”に行けるわよ」
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