僕は家畜人 ~”連続絶頂” どうせ逝くなら、君の手で~

ヤミイ

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77 恥辱まみれの家畜人③

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「エステに行ってきましたので…これでどうかと」
 僕はジャケットの前をはだけてみせた。
 むろん中は全裸である。
「それに・・・だいぶ溜まってきたものですから」
 調教師、いや、調教はすでに済んでいるから、今ではもう、彼のことは”飼育係”と呼ぶべきだろう。
 マスクの巨漢は僕のツルスベの股間と、そこからだらんと垂れ下がる”器官”を一瞥すると、
「ふむ、いい感じに剃れてるな。しかし、溜まってるという割には、元気がなさそうだが」
 そう、いぶかしげに目を細めて僕の顔に視線を移した。
「大丈夫です」
 僕は己を鼓舞して断言する。
 もう一度あの涅槃の境地を。
 その思いが強い。
 早く忘れさせてほしかった。
 一ノ瀬渉にされた冷たい仕打ちを。
 彼は僕の人格ではなく、下半身だけに惹かれている。
 所詮僕は性器だけの男なのだ。
 ならばとことん性的人間を極めてやろうじゃないか。
 すなわち、家畜人を。
 この時の僕は、そんな捨て鉢な気分にすら陥っていたのである。
 なんとしてでも、この空しい胸の内を、他の何かで満たしたい。
 たとえそれが、ケモノじみた一時の快楽であっても…と。
 マスクから覗く目を見つめ返し、僕は言う。
「3回はイケます。勃たせてくれさえすれば。あ、もちろん、今日のところは、時給に換算してもらう必要はありません。僕が勝手に押しかけてきただけですから」
「そこまで言うなら、いいだろう」
 うなずく飼育係。
「来い。シャワーの後、滅菌室で消毒だ」
「はい! ありがとうございます!」
「ただし、今日は予定外だから、この前みたいに懇切丁寧にきさまの相手をしてやる暇はない。効率重視で行くから覚悟しろ。何をされても文句を言うんじゃないぞ。いいな」
 何をされても、か。
 いい響きだ。
 僕は自分の中のM男気質がぴくんと反応するのを感じ、内心ほくそ笑んだ。
 そうこなくっちゃ。
 この心の空洞を埋めるには、そんじょそこらの凌辱じゃもの足りない。
 むしろ、気が狂うまで逝かせてほしいほどなのだ。
 アアン…。
 イイ…。
 キモチ、イイ・・・。
 ダメエ、マタ、イッチャウ・・・。
 周囲のブースから漏れ出る嬌声が俄然意識されてきて、僕は背筋を悪寒に似た快感が駆け上るのを感じた。
 ピクッ。
 股間に官能の熱源が発生し、性器の形状に変化が生じ始めるのがわかった。
 身体中の血流が、海生動物の死骸のようにぐったりと垂れ下がっていた腸詰状の長い肉袋に集まっていく。
 海綿体が徐々に硬さを取り戻すと同時に、包皮の中で果実のように膨らむハート形の頭部。
 茎が見る間に太さと長さを増し、ゆっくりとそのハート形の頭をもたげー。
 弾力を回復しておもむろに水平近くまで立ち上がると、あたりを警戒するように、こうべを左右に揺らし始めた。
 でも、まだだ。
 色も硬度もサイズも、まだまだだ。
 僕の”本気”を、見せてやる。
 腰を上下に揺すって陰茎の重さを確かめながら、僕は下腹に力を入れる。
 大きく、なあれ。
 そう。
 こいつをもっと、もっと大きく、硬くしなければ…。
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