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ヤミイ

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 先生が限界に近いのは、誰の目にも明らかだった。
 ナオミの肩の上で、先生の裸身が悩ましくうねる。
「ああ、ああ、ああ、ああああああ・・・」
 勃起ペニスを頬張られ、肛門に指を差し込まれたまま、先生は、白目を剥いて口を半開きにし、切なげに悶えている。
 ここまでくると、まるで拷問だった。
 犠牲者を気が狂うまで快楽の淵に追い込む性奴隷の拷問だ。
「よし、そろそろだ。みんな、離れて」
 やにわにそう言ったかと思うと、ナオミが先生の両足をつかんだ。
 グローブみたいに大きな手で先生の両の太腿をつかみ、肩の上から先生の躰を楽々と引きはがす。
 先生の裸体が宙で裏返った。
 ナオミは単に肥満体であるだけでなく、2メートルに近い長身である。
 太腿をつかんで逆さ吊りにすると、先生の裸身がだらりと垂れ下がった。
 先生は僕らのほうに躰の前面を向け、両手を真下に伸ばし、頭を床に逆さに向けて吊るされている。
 あたかも屠場の枝肉のように・・・。
「ああ・・・」
 先生は恥辱のあまりか、真っ赤な顔をして、眼鏡の奥で放心したように瞳を潤ませていた。
 別人みたいに、いつもの知的な顔立ちが、ひどく淫蕩なものに変貌してしまっている。
 ナオミが片手を離すと、先生の片脚が自重で大きく開いて、濡れ光る無毛の股間が露わになった。
 大人の男の剃毛された股間ほど卑猥なものはない。
 露骨に突出した唾液まみれの勃起肉柱。
 その先に膨らんだ赤紫色の肉の拳のような、猥褻すぎるつるつるの亀頭。
 そびえ立つ肉柱の根元で、謎めいた茸のように肥大した、今にも破裂しそうな茶褐色の陰嚢…。
 僕は息をするのも忘れていた。
 他人事ながら、顔から火が出るほど、恥ずかしかった。
 今度先生が取らされているのは、さっきにも増して、あまりといえばあまりに屈辱的な姿勢だったのだ。
 あたかも自分がそうされたかのように、僕は全身の肌がカッと火照ってくるのを感じ、無意識のうちにぶるっと身震いしていた・・・。
 
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