R指定

ヤミイ

文字の大きさ
308 / 856

300

しおりを挟む
「しかも、もうこんなに濡らしちゃってさ、ったく、どこまで変態なんだろうね、おまえは」
 ジュリの指が亀頭をぬるりとひと撫でする。
「あ…だ、だめ・・・」
 ぴくぴく僕は震えた。
 綺麗な男の娘であるジュリに、罵倒されながら身体の一部を弄られるのは、ゾクゾクするほど気持ちがいい。
 僕のマゾ的側面に、ジュリのハスキーな声と粗暴な行為はドストライクでヒットする。
 引き気味だった僕の腰が、意志に判して知らず知らずのうちに前へ前へと突き出されていく。
 更なる快感を求めて、躰のほうが勝手に動くのだ。
「ここもか」
 ジュリが僕の亀頭を右手の手のひらで撫で回しながら、左手の指で乳首を責めてきた。
 てろてろ弾いて、きゅっとつねる。
 それをふたつの乳首に交互に繰り返す。
「も、もっと・・・」
 すぐに乳首がびんびんに勃起して、僕はのけぞり、甘えた声でせがまずにはいられない。
「このクソ変態。今晩のおまえのベッドはあそこだよ」
 と、ジュリが僕の顔にぺっと唾を吐いた。
「後ろのカーテンを開けてみな」
 振り返ると、そこはプレイルームの最深部で、一画がピンクのアコーデオンカーテンに囲まれている。
「僕の、ベッド?」
 ペニスをまさぐられたまま、躰を横にして、開けてみた。
 カーテンの向こうは、真ん中にバスタブみたいなものが置かれた狭い空間だった。
 バスタブの中には、お湯ではなく、なにか別のものが溜っている。
 全体的に白くて、ところどころ透明な、ゼリー状の液体である。
「これが何かわかるか?」
 僕の躰をバスタブに向けさせて、面白そうに、ジュリが訊いた。
「ま、まさか・・・」
 僕は絶句した。
 瞬間、あり得ない、と思った。
 でも、おそらく、間違いない。
 匂いでわかるのだ。
 この、栗の花みたいな、青臭い匂い・・・。
 こ、これは、紛れもなく、この僕の・・・。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

BL短編集

田舎
BL
タイトル通り。Xくんで呟いたショートストーリーを加筆&修正して短編にしたやつの置き場。 ※こちらは激しい描写や♡描写のない作品となります。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

【創作BL】溺愛攻め短編集

めめもっち
BL
基本名無し。多くがクール受け。各章独立した世界観です。単発投稿まとめ。

処理中です...