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先生は、全裸で胡坐をかいたまま、スマホを操作して誰かとしゃべっている。
ジュリを介抱するために、誰かを呼んでいるらしい。
渋る相手に、「頼むよ。ジュリが大変なんだ」といら立ちも露わに頼み込んでいる。
僕はある企みを胸に秘め、会話に夢中になっている先生の剥き出しの股間に眼をやった。
ジュリの身が心配になり、冷静さを取り戻したせいか、先生のペニスは勃起状態を脱し、収縮し始めている。
網の目状の血管も目立たなくなり、死んだ蛇のようにシーツの上に横たわっている。
が、興奮が鎮まっても、それはかなりの長さを保っていた。
勃起が収まった状態ですら、20センチ以上は優にありそうだ。
僕は思い出す。
助清と佐平は、先生をこの部屋に運ぶ時、勃起したペニスと乳首を取っ手代わりに使っていた。
考えてみれば、その前もそうだった。
地下街でナオミたちに凌辱され、気を失った先生の躰を、彼らは勃起ペニスを握ってこのマンションの駐車場まで運んだのである。
そのためか、先生のペニスは、勃起時と平常時で長さが変わらぬくらい、伸びてしまっているらしいのだ。
日本人の場合、男根の長さの平均値は13センチくらいと言われているから、現在の先生のペニスはその倍である。
その長大なイチモツを見て、僕はひそかにほくそ笑んだ。
あれならマジでいけるかもしれない。
ジュリの子宮脱セックスに匹敵する性技を、先生のいやらしい身体で試すのだ。
そんなことを考えていると、
「やれやれ、本当にあんたたち兄弟は、人使いが荒いわね」
ドアを開けて、若い女が入ってきた。
「いくら私がホームドクターだからって、今は大みそかの真夜中よ。それに、このザマはなに? ったく、何を考えてるんだか」
女は、砂時計みたいにかっこよくくびれた腰に手を当てて、僕らをじろりとねめ回す。
耳が出るほどのショートカットの黒髪が、顎の尖った小顔を囲んでいる。
丸顔に近い顏の中では目だけがメイクで異様に強調され、他の部分はみな小さい。
ハイネックの薄手のセーターと黒いレギンスが、見事な躰のラインをくっきり浮き立たせている。
歳は先生より少し上ぐらいだろうか。
その落ち着いた雰囲気は、明らかに社会人のものだ。
「うちのホームドクターの、榊原塁だ。同じマンションに住んでいる」
よほどもの問いたげな顔をしていたのだろう。
聞きもしないのに、先生が耳打ちしてきた。
「まあ、毎年年末年始の四日間は、必ずここで何か事故が起こるから、スタンバイはしてたんだけどね」
サカキバラルイと呼ばれた女医は、そんなことを言うと、ベッドに横たわっているジュリの脇にかがみこんだ。
「ちょっと、なにこれ、子宮脱じゃないの。ジュリもずいぶんと無茶したものね」
眼を丸くして、ジュリの膣口からはみ出たままの、ぐしょぐしょに濡れた子宮袋を手に取った。
掌の上に乗せると、
「くう。たまんないわね、官能的なこの手触り」
瞳に劣情の炎を燃え立たせ、その感触を味わうかのように、そっとジュリの臓器を握りしめた。
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ジュリを介抱するために、誰かを呼んでいるらしい。
渋る相手に、「頼むよ。ジュリが大変なんだ」といら立ちも露わに頼み込んでいる。
僕はある企みを胸に秘め、会話に夢中になっている先生の剥き出しの股間に眼をやった。
ジュリの身が心配になり、冷静さを取り戻したせいか、先生のペニスは勃起状態を脱し、収縮し始めている。
網の目状の血管も目立たなくなり、死んだ蛇のようにシーツの上に横たわっている。
が、興奮が鎮まっても、それはかなりの長さを保っていた。
勃起が収まった状態ですら、20センチ以上は優にありそうだ。
僕は思い出す。
助清と佐平は、先生をこの部屋に運ぶ時、勃起したペニスと乳首を取っ手代わりに使っていた。
考えてみれば、その前もそうだった。
地下街でナオミたちに凌辱され、気を失った先生の躰を、彼らは勃起ペニスを握ってこのマンションの駐車場まで運んだのである。
そのためか、先生のペニスは、勃起時と平常時で長さが変わらぬくらい、伸びてしまっているらしいのだ。
日本人の場合、男根の長さの平均値は13センチくらいと言われているから、現在の先生のペニスはその倍である。
その長大なイチモツを見て、僕はひそかにほくそ笑んだ。
あれならマジでいけるかもしれない。
ジュリの子宮脱セックスに匹敵する性技を、先生のいやらしい身体で試すのだ。
そんなことを考えていると、
「やれやれ、本当にあんたたち兄弟は、人使いが荒いわね」
ドアを開けて、若い女が入ってきた。
「いくら私がホームドクターだからって、今は大みそかの真夜中よ。それに、このザマはなに? ったく、何を考えてるんだか」
女は、砂時計みたいにかっこよくくびれた腰に手を当てて、僕らをじろりとねめ回す。
耳が出るほどのショートカットの黒髪が、顎の尖った小顔を囲んでいる。
丸顔に近い顏の中では目だけがメイクで異様に強調され、他の部分はみな小さい。
ハイネックの薄手のセーターと黒いレギンスが、見事な躰のラインをくっきり浮き立たせている。
歳は先生より少し上ぐらいだろうか。
その落ち着いた雰囲気は、明らかに社会人のものだ。
「うちのホームドクターの、榊原塁だ。同じマンションに住んでいる」
よほどもの問いたげな顔をしていたのだろう。
聞きもしないのに、先生が耳打ちしてきた。
「まあ、毎年年末年始の四日間は、必ずここで何か事故が起こるから、スタンバイはしてたんだけどね」
サカキバラルイと呼ばれた女医は、そんなことを言うと、ベッドに横たわっているジュリの脇にかがみこんだ。
「ちょっと、なにこれ、子宮脱じゃないの。ジュリもずいぶんと無茶したものね」
眼を丸くして、ジュリの膣口からはみ出たままの、ぐしょぐしょに濡れた子宮袋を手に取った。
掌の上に乗せると、
「くう。たまんないわね、官能的なこの手触り」
瞳に劣情の炎を燃え立たせ、その感触を味わうかのように、そっとジュリの臓器を握りしめた。
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