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ヤミイ

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 二本の勃起ペニスを膣に咥え込んだまま、僕らの上で塁が烈しく腰を振る。
 さすがに二本いっぺんの挿入となると、蜜壺の中は恐ろしく窮屈だ。
「あひっ」
 僕のペニスの硬い海綿体でやすりのように裏面を擦られ、先生がはしたない声を出す。
 実はペニスの裏側は、亀頭の表面に次ぐ性感帯なのだ。
 口淫される時でも、そこを集中的に舌で責められると、気が変になるほど気持ちがいい。
 今がちょうどそれだった。
 僕のペニスも先生のペニスに裏筋を擦られ、その快感に自分でも信じられないほど硬くなっている。
 でも、快楽に対する耐性は僕のほうが強いのだ。
 先生は、裸に剥いた僕を炬燵板の上で嬲った時のように、サディストの資質を持つ半面、いざ自分が受け身の立場に立たされると、割と簡単に屈服してしまう。
 乳首も性器も肛門も人より感じやすくできているのか、少し触られただけで欲情してしまうらしいのだ。
 それがこの合宿で僕が学んだ先生の弱点だった。
 やられたらやり返す。
 そうすれば、そのうちに、先生のほうが僕より乱れてくる。
 ほら、ちょうど今、この時のようにー。
 僕らの上にすっかり腰をうずめ、獣のように喘ぎながら尻を振りたくる塁。
 円を描くように水平に回転させたかと思うと、狂おしく上下にピストン運動する。
「あ、あ、あ、あ、あ」
 ひきつけを起こしたかのように、仰臥したまま上半身を反り返らせる先生。
 あれほど怜悧な美しさを自慢にしていたイケメン顔が、あまりの快感にとろけそうに歪んでいる。
「また、いく、いく、いっちゃう、ボク、いっちゃって、いいの?」
 幼児退行したように、赤ちゃん声でそうわめく。
 いくらなんでも乱れ過ぎだろう。
 そう思って天井の鏡で見ると、その勃起乳首にジュリが絆創膏で電極をとりつけていた。
 どうやらふたりがかりで先生の裸体を蹂躙し尽くすつもりらしい。
 僕のペニスはそのための道具の一つに過ぎなかったと、そういうわけか。
「通電するわ」
 冷酷な口調で、ジュリが言う。
「心臓が止まったら止まったで、その時はその時よ」
「ぎゃはっ」
 次の瞬間、塁の尻を跳ね上げるように、先生がのけぞった。
 先生のペニスの動きにつられて僕も、強制的にブリッジの姿勢を取らされる。
「もう一度」
「あぎゅっ」
「もう一度!」
「きゅ、きゅう…」
 鏡の中で、ブリッジをしたまま、固まってしまった先生が見えた。
 うつろに開いた眼。
 半開きの口からは長い舌が飛び出し、よだれがだらだら溢れている。
 まさかー。
 腋の下を、冷たい汗が伝うのが分かった。
 僕は蒼ざめた。
 ま、まさか…そ、そんなー。
 先生、死んじゃった…?
 

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