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ヤミイ

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 僕がもう一か所、動く薄の金属板を貼りつけたのは、先生の肛門からはみ出た直腸の一部だった。
 双頭バイブを抜く時に一緒にくっついて出てきてしまったその部分は、当然のことながら、前立腺に近い。
 直腸壁に通電することは、前立腺に直接電流を流すこととほぼ同義なのだ。
 実は、会陰部に貼ったのも、その理由からだった。
 陰嚢と肛門の間の狭い面積の部位。
 毛深い男性なら体毛で隠されていることも多い何の変哲もないその部位は、真下に前立腺が埋まっている。
 だからきのう使ったアナルバイブは、ここを靴ベラの形をしたもう一方の突起が刺激する仕組みになっていた。
 直腸壁と会陰部から電流を通せば、先生の前立腺は、上下から刺激されることになるというわけだ。
「準備完了」
 作業を終えて先生の股間から顔を上げると、
「会陰部と肛門か。さすが変態同士ね。どこが効果的か熟知してると、そういうわけね」
 ジュリがからかうような表情で微笑んだ。
「僕はただ、自分ならどこが気持ちいいか、想像してみただけです。もちろんさすがに通電の経験はないですが」
「機会があったら、一度やってみたらいいわ。バイブとはまた違った、強烈な快感を味わえる」
「ジュリさんは…その、経験があるんですか?」
 試しに訊いてみると、ジュリはこんなとんでもない説明を返してきた。
「まあね。一時、兄弟でハマったことがあって、よく兄貴と彼の部屋で通電し合ったものよ。けれど、ある時その最中に兄貴が心臓発作を起こして、さすがにヤバいと思って、しばらく遠ざかってたんだけど。ふたりともだんだん慣れてきてて、より強い刺激を求めて、電圧を上げ過ぎたのが、その原因だった」
 片方の心臓が止まるまで、快楽を求めて、互いの裸体に電流を流し合う兄弟。
 まさしく、変態性欲の極致である。
「でもそれは…。尚更心配だわ。こんなにあちこちに電極版を取りつけて、いっぺんに通電したら、今度こそ彼、死んでしまうんじゃないかしら? そもそも通電って、拉致や監禁事件を起こした犯人が、被害者の意志を奪うために行うものでしょう? 通電が、快楽を呼び覚ますなんてこと、本当にあるの? いくら彼がドがつくほどのMでも、ペニスやアナルニ電流を流されて喜ぶとは、とても思えないんだけど」
 ホームドクターとしての職分を思い出したのか、醒めた表情に戻って、塁が言った。
「心配する気持ちはわかるけど、大丈夫。死なない程度に兄貴を喜ばせる加減は、経験者のこのあたしが一番よく知ってるから。それにね、Mの世界では、通電プレイって実際には、ごく普通に行われてるの。アメリカとか、死刑囚に電気ショックを与えること、あるじゃない。あの時射精する死刑囚、けっこう多いらしいのよ」
 僕は感心した。
 射精しながら死ぬー。
 それはある意味、男の理想の死に方だ。
 そして、電極を身体中の性感帯に貼りつけられ、屈辱的な”ちんぐり返し”の姿勢でベッドに転がされた全裸の先生を見て、ふと思った。
 ひょっとしたら先生も、そんな死に方を望んでいるのかもしれない、と……。

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