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ヤミイ

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#660 淫蕩な百足のように⑨
 ジュリの陰部は潤っていて、驚くほど滑りがよかった。
 指を一本から始める必要もなさそうで、僕はいきなり四本そろえて、手刀の形でこじ入れた。
「あんっ、あああっ!」
 弓なりに反る両性具有者。
 その拍子に勃起陰茎が先生の肛門を突き刺し、内部の電極版に触れたのか、ジュリの喘ぎが途中から大きくなる。
 僕はジュリの蜜壺の中で、手刀をぐるぐる回転させた。
 内部はぬるぬるで、肛門内と比べると、さすがに広さにも余裕があるようだった。
 Gスポットを指先で撫で上げ、淫汁の湧出を盛んにする。
「あううっ、くうんっ」
 鼻にかかった甘ったるい声で、ジュリが鳴く。
 いい感じだ。
 この調子で、奥まで行こう。
 左手で穴の縁を開いたまま、右腕を手首まで挿入した。
「くふうんっ」
 どろりとした熱い液が、孔の縁から溢れ出て、僕の上腕部を伝い落ちていく。
 指を伸ばす。
 突き当りに壁がある。
 膣と子宮との境目だ。
 指先で探ると、子宮の入口、すなわちボルチオは、まだ閉じたままだった。
 指でこじ開ける手もあるが、できるならジュリの肉体をこれ以上傷つけたくはない。
 ここはやはり、自然に開く方向に持っていくべきだろう。
「ルイさん、手伝ってください」
 僕はふたりのロープを点検していた塁に呼びかけた。
「ボルチオが開いていない。開くまで、もう少し、ジュリさんを興奮させてほしいんです」
「いいけど」
 塁がベッドを回ってくると、いきなりジュリの爆乳を鷲掴みにした。
 五本の指で砲弾型の乳房を包みこみ、指の股から乳首だけ出して、ぐいぐい締めつける。
「ああああああ」
 ジュリが伸び上がるようにして、啼いた。
「少年、あなたもまだやれることがあるわ。ほら、ジュリのアナルがお留守でしょ」
「あ、は、はい」
 指摘されて気づいた。
 そうだ。
 男の娘であるジュリは、膣だけでなく、肛門も使えるのだ。
 いや、むしろ、ふだんあまり使わない女性器より、肛門のほうが感度が高いのかもしれない。
 僕は水平に開き切ったジュリの股間に開く、もうひとつの穴に注目した。
 両脚を左右に引っ張られているせいで、ジュリの肛門は、ほぼ剥き出しである。
 先生よりジュリのほうが陰嚢が未発達で小さいため、穴の具合がよくわかる。
 横に広がり、少し歪んだ菊の門は、綺麗なピンク色をしていた。
「ああ、いいこと、思いつきました」
 天啓のようなひらめきに打たれ、僕は塁に言った。
「もっと媚薬入りオイルをくれませんか。ジュリさんには、ただの性交よりきっとこのほうが似合うと思います」
 もしこれが成功すれば、と思うと、ついつい笑みが漏れてきた。
 それこそ僕はジュリをも支配下に置き、この合宿の最終日をこの手で牛耳ることができるのだー。
 
 
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