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ヤミイ

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 一瞬の出来事だった。
 ふと気がつくと、僕はソファに後頭部を預けて仰向けになり、大きく開脚させられていた。
 その上に、のしかかるようにして、先生がまたがっている。
 中腰になった先生は、右手で僕のペニスをしっかり握りしめている。
 そうしておきながら、左手で僕のシャツのボタンを外し、前をはだけて指で乳首を弄び始めた。
 つまり、ついさっきまで僕が先生にしていたことを、そのまま僕にやり返しているというわけだ。
「ああ…」
 先生の愛撫に、僕は喘がずにはいられない。
 先生の右手の動きはすごく巧みで、ペニスを扱きながら亀頭を親指で責めてくる。
 濡れ切った亀頭に、その刺激がなんともたまらない。
 正直、悪くない。
 実は僕ー。
 犯されるのも、嫌いじゃない。
「どうだ。いいか?」
 シコシコ扱きながら、先生が訊く。
 指でつままれ、捻られた乳首が恥ずかしいほど勃ってくる。
「は、はい…」
 はあはあ喘ぎながら、僕はうなずいた。
「じゃあ、これは?」
 先生が、僕のペニスを握ったまま、僕の躰をソファの上にずり上げる。
 お尻とM字型に開いた両足がソファに乗ると、自然、肛門が先生のほうを向くことになる。
 じゅぶり。
 先生が、これ見よがしに、人差し指に唾をつけた。
 そうして、さらけ出された僕の菊門に、唾で濡らした人差し指を押し当てた。
「あんっ」
 思わず、いたいけな少女のような声が出てしまう。
「相変わらず、いやらしい穴だな。物欲しげに、ひくひくしてるじゃないか」
 先生はゆっくり僕の肛門を唾で濡らし、括約筋をほぐしていく。
「だめ…」
 僕は震えた。
 怖いからではない。
 むろん、快感への期待からである。
「だめじゃない。本当は、早くこうしてほしかったんだろう?」
 ちゅぷ。
 かすかに、粘着質の音が響き、
「あ」
 僕は硬直した。
 入ってきたのだ。
 肛門に、先生の指が。
 にゅるっ。
 にゅるにゅるにゅる…。
 ちゅぷり!
「あああっ!」
 出し入れの感触に、僕は大きくのけぞった。
 シコシコシコシコ…。…。
 左手で肛門を責めながら、右手で先生が僕を扱き出す。
 先生の手の中で、僕はどんどん硬く大きくなっていく。
「まだまだだ」
 そうつぶやくや否や、身をかがめると、先生は僕の胸に顔を寄せ、舌を伸ばして乳首を舐め始めた。
 同時3点責めー。 
 僕が中学生としても小柄だからこそ、なせる性技である。
 チュパッ、チュパッ。
 シュコシュコシュコ…。
 ネチャネチャネチャ…ちゅぷちゅぷちゅぷ…。
 僕の裸体のあちこちから、いやらしい音が鳴り響く。
「ああっ! ああっ! だ、だめえっ! な、なかで、ゆ、指を、か、回転、させないで!」
 いつの間にか全裸にされた少年は、痩せた裸身を弓なりにして、青年に組み敷かれ、その手の動きに痙攣する。
「はう! はううっ! あはあっ!」
 愉悦の波にさらわれ、涅槃の境地に揺蕩う僕に、
「どうしてほしい?」
 僕の乳首を甘噛みしながら、くぐもった声で先生が訊いてきた。 
 

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