夢のステータスをこの身に!

刹那冥夜

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スタンピート後

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あれからしばらくウミが落ち着くまで抱きしめた。
その後場所を確認すると、ソラが眠っていたのは泊まっている宿の自分の部屋のベッドだった。

「あ、やっぱり僕の部屋なんだね。それよりも、マリさんたちはどうしたの?」

「…魔物がどうとかで帰った……………カレンは知らない……」
「何処か安全な所に避難したのかな?………さてと。よい…しょっ!……痛っ!」

「…っ!………ソラ!…大丈夫?………」

やっぱり身体はまだ治ってないか……限界突破して身体を動かしたみたいなものだからなぁ…………

「ごめんウミちゃん……ちょっと肩貸してくれない?」

「ん…………もち…………の…ろん…」

「はは、ありがとうウミちゃん。助かるよ」

ウミちゃんは結構ふざける所あるね。あ、いい意味でだよ?

「じゃあ、ギルドに行きたいからそこまでお願い。外に魔物がいないなら…だけどね」

はっきり言ってこの身体のまま魔物と戦うと死ぬ自信しかないんだよね……あ、そうだ。

「あ、ウミちゃん待って…急なんだけどさ、ウミちゃんのステータスを見させてもらってもいい?」

「ん………見ていい…………」

「ありがとう」

えっと、鑑定っと



ウミ Lv.48

HP2438
力157
守198
速689

~スキル~
回復魔法
水魔法
杖術(上)
体術(上)
魔力操作
気配察知




「ウミちゃんは僕よりも速さが高いね。それに回復魔法だけじゃなくて水魔法も使えるし、凄いや」

「ん……簡単…」

ウミは指先から水の玉を作り出す。

「おぉ!やっぱり魔法は凄いね!僕も魔力は操作できるようになったんだけどいざ魔法っていうとどうすれば良いのか分からなかったんだよねぇ…」

「……水を…想像………………魔力…指先から………出す…………………こーなる…」

おー、僕的にはわかりやすく言ってくれた。
えーと、水を想像………ウミちゃんがやった感じで………魔力を指先に………そして…出す!

こぽこぽこぽ!

「おぉ!!」

魔法は成功し、先程ウミちゃんがやったのと同じく、指の上に水を浮かせることが出来た。

「えっと、消すのは………こうかな?」

使っている魔力を、指先から無くすと、水の玉はスススっとソラの指に戻っていった。

「…ん………ソラ……水の適正……………私と…一緒…嬉しい///………」

どうやら魔法には適正というものが必要らしい。

「へぇ、適正って生まれた時から決められてる感じなの?」

「ん……そう教わった………」

「教わった?…………あー、聞いていいかな?」

「…ん?………なに………?…」

「ウミちゃんに教えてくれた人って誰なの?」

「…………………?………わか…らない………?」

ウミちゃんは自分でもなぜ知っているのか分からない………という顔を見せた。
もしかしたら魔族の仕業で記憶の一部を失っているのかもしれない…

「そっかぁ…………あ、ごめんね。体を抑えててもらったままで。僕はやっぱりもう少し眠る事にするよ………あ、ウミちゃんも一緒に寝る?」

「………ん………………おやすみ………」

ウミちゃんに聞くと、素早く僕の事をベットに潜り、僕は横に入り込んでウミちゃんを抱き締めた。

「泣きつかれたのかな………心配掛けさせちゃったもんね………」

心配掛けさせないためにも努力をしないと………それと、アイテムも有効に使えるように準備しないとね………

あ、そうだ。リザードンを倒したし、レベルが上がってるかな?



絵里奈 空 Lv.64

HP4485
力564
守512
速758

~スキル~
アイテム作成
アイテムボックス
刃術(極)
気配察知
隠蔽
鑑定
魔力操作
身体強化
水魔法




「あれ?」

「………ん…………………………すぅ…すぅ……」

おっと、ウミちゃんが起きちゃう……気を付けないとね…

それにしてもおかしいな………ステータスの上がりが高すぎる気が……………予想できるのは身体の限界突破………身体強化かな?
これをしたことにより、身体がその動きに慣れようと身体の作りを変えようとしているとか………かな?

それなら、身体も痛くなるわけだよねぇ……
でも、これは有難いことだ。強くなったんだから……それに今も体が痛いということは、まだ作り変えてる途中かもしれないからステータスもまだ上がる可能性がある訳だし…
とにかく強くなることは有難いな。ウミちゃんを守る為になる。
これからの訓練の仕方は身体強化を使ってやってみた方がいいかな?

起きた後、身体が治ってたらギルドに行ってみようかな?
一応魔物の討伐部分の提出で報酬が貰えるみたいだからね。もちろん使えそうな素材は残さないと………爪とか角だけ提出しよう。

あ、そういえばナルクさんは大丈夫かな?この間見たレベル的に一応戦えると思うけど…


考えている内に、眠気が増していき、ソラは眠りに入った。










「すいませーん!!!!!」

「っ!?……なに!?」

ガバッ!と、急な大声に勢いよく起き上がる。
どうやら部屋の外で人が大勢いるようだ……

「宿の皆が帰ってきたのかな?………ウミちゃん…起きて」

ソラの手を取り、指を咥えているウミを揺さぶり声をかける。

「………うにゅ…………………もぐ……ぺろぺろ…ぺろぺろ…………」

「ウミちゃん?僕の指を気持ちよさそうに舐めてるところ悪いけど、今はとりあえず手を離してくれる?外の様子を見に行きたいんだけど……」

起きたウミは、口の中に入っていた物の正体を認知し、飴を舐めるように舐め始め。ソラはそれを抜こうと、引っ張る。

ニュ………ポンッ…!

指がウミの口から外れると、それを追いかけるように身体を跳ねさせて、また指を咥えた。

「ウミちゃん、この状態じゃあまるで人に釣られた魚みたいな見た目になっちゃうよ?」

そう言い聞かせるが、ウミは「そんなの気にしない」とでも言うように指を離そうとしない。

それを何とかウミを離したソラは覚えたばっかの水魔法を使い、眠気覚ましに顔を洗った。


「う………んん………………ぷはっ…」
ウミの顔を濡らしたタオルで拭く。拭いてる最中、う~、と唸っている姿はとても可愛らしかった。

「…ん………おはようソラ…………むにゃ……」
ウミは片目を擦りながら背筋を伸ばすとソラの身体に寄りかかった。

「うん、おはよう。ごめんね起こしちゃって…宿に他の人が帰ってきたみたいなんだ」

「ん……起きる……」

ウミちゃんを着替えさせて部屋を出ると、目の前をドタドタと宿の人達が救急箱を手に走り回っていた。

怪我した人がいるのかな?
すると、目の前をカレンが横切った。
「あっ、カレンさん!」

「は、はいっ?」

カレンはソラに気付かず、通り越した直後に呼ばれ少しバランスを崩しながらも身体をソラに向ける。
「あっ、ソラさん!ウミさん!」

「やぁ、忙しそうだけど怪我人でも居るの?僕も手伝うよ」「私も………」

「あ、ありがとうございます!それと無事だったんですね!」

カレンはソラたちの安全を知り、安心すると「こっちです」と、怪我人の居る部屋へと案内した。


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