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冬の章
水ようかん
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12月初旬に太田の手配で、おじいはデイサービスへお試しに出かけた。
保険証やお薬手帳、歯ブラシなどの細々しいものを入れたバッグを手に、お迎えの軽自動車に乗って、わりと意気揚々と。
「デイサービスなんて、絶対に行きたくないとか前は言ってたのに」
おじいを見送ると、風は朝食の洗い物と洗濯を済ませた。おじいがいない家は、なんとなくがらんとして感じられた。さして広い家ではないのに。
おじいがいないのは、ここに住まわせてもらって以来初のことだ。昼食は適当に食べればいい。一人の気楽さはあるが手持ち無沙汰ではある。
「そうだ、髪を切りに行こう」
風は決心がゆらがないように声に出して言うと、おじいがお世話になっている理容店へ予約の電話を入れた。
さっぱりした髪型で家に戻ると、買ってきた棒寒天をちぎって水に入れた。時刻は正午近く。冷蔵庫を開けて、ありあわせのもので昼食にする。
おじいは、デイサービスで昼食と入浴を済ませてくる。それから昼寝もしてくるという。
「ちゃんとやってるかな」
まるで保育所に預けた幼児を心配するようなセリフを口にしてしまい、風は苦笑した。洗物をしていると、チャイムが鳴らされた。手を拭きながら玄関へ行くと、茉莉花が立っていた。
「あれ? 早くない。まだ一時過ぎたばっかり」
「先生たちの会議とかで、午前授業だったの。勉強していってもいい? 給食は食べてきたから」
すっかりと風とおじいの家で勉強することが習慣になった茉莉花が、学校指定のコート姿で立っていた。
茉莉花を招き入れると、風はまたキッチンへ戻った。
「ふうちゃん、髪がすっきりしてる。イケメンだ」
「そうかな、ありがとう」
女子中学生のお世辞につい顔が熱くなる。
「何か作ってるの?」
「水ようかん」
風は水とふやかした寒天を鍋に入れて電磁調理器にかけた。
「夏の食べ物じゃないの? 今は冬だよ」
「北陸地方で食べるんだって。ちなみに、作り方は我流だから適当だけどね」
ふうん、おもしろいね、と茉莉花は言うとテーブルへ戻っていった。洋菓子よりも食いつきが悪いことに、風は笑った。
煮とかした寒天液をいつもはパスタを湯切りする片手ざるで濾し、鍋に戻して茹で小豆缶を加えてゆっくりと煮たあとはホウロウのバットに流した。
「優しいにおいだ」
茉莉花はワークを解く手を止めて眼をつぶると、わずかに顎をあげ鼻を動かした。
「そうだね。おじいが帰ってくるまでに固まると思うよ」
「おじいの帰りは何時くらい」
「今日はお試しだから、三時半くらいには帰宅予定」
「じゃ、それまで勉強する」
まつりかは、通学鞄からさらに英語のワークを取り出した。
「ずっとがんばってるね」
茉莉花の顔がぱっと明るくなった。
「あのね、こないだの期末テストで、順位が二十番くらいぐんっとあがったの。だから、がんばろうって」
まだまだかかりそうだから、茉莉花は言ったが、少しずつ手応えを感じているのだろう。
「そうか、えらいな」
風は、茉莉花の努力に素直に感服した。上位十番に入るというのも、あながち夢ではないかもしれない。
風は自室で仕事をするからと茉莉花に声をかけてから部屋に引っ込んだ。
もし、おじいが順調にディサービスになじんで通えるようになったら、今よりも使える時間が増える。そうしたら、もう少し仕事を請け負ってもいい。あとで伊東にメールしようと風は思った。
仕事に集中していると時間はあっという間にすぎるもので、呼び鈴に気づけば時刻は三時を回っていた。
送りの車に乗ってきたおじいは上機嫌だった。
「どうでしたか」
運転してきた職員へ風が小声で話しかけると、丸顔の女性職員は、とても楽しそうでしたよ、と教えてくれた。
現に家に入ってからも、おじいはとても機嫌がよかった。
「歩いているだけでほめられた」
風と茉莉花は、へーと声を上げた。確かに百才すぎた老人が介添えなしで歩いたら、おどろくだろう、と風は今更ながら思った。
風も茉莉花も、普通に動くおじいの姿に慣れすぎている。個人差はあるだろうけれど、百才とイメージしたら、車いすや誰かに介助してもらってなんとか移動するといったものだろう。
風は出来立ての水羊羹を三人分、テーブルに並べた。
「楽しくてよかった。続ける? 太田さんへ連絡したいから教えて」
太田の名前を口にすると、胸がちくんと痛んだ。告白も何もしないで、一人で勝手に失恋したのがさまざまに情けなく感じる。太田に電話連絡をしなければならないと思うと、正直気が重い。
「そうだな、行きたい。週に一度くらい外の空気を吸うのがいいだろう」
意外にもあっさりと同意したおじいは、風が作った水羊羹を美味しそうにぺろりと食べてしまった。ふだんより食欲もわいているようだ。
「楽しかったが、さすがに疲れた。夕飯まで少し休むよ」
そう言い置いて、おじいは寝室へ行った。おじいが寝室へ消えるのを、茉莉花と風は見送った。
「すごいね、おじい。いつもより顔色がよく見えたよ」
茉莉花は水ようかんを平らげた。思っていたより、美味しかったらしい。
「そうだな。今までの生活にはない刺激があったんだろうな」
風と茉莉花は、声を潜めて言葉を交わした。
「茉莉花ちゃん、夕飯食べてかない? 蕪のシチューだけど」
シチューと耳にしたとたん、茉莉花の背筋がピンと伸びた。
「え、わあ、食べたい」
シチューは茉莉花の好物なのだ。それを知っていて風は夕飯を食べていくように誘ったのだ。
「じゃあ。お母さんへ連絡しといて」
水ようかんの皿を集めながら、風は茉莉花にお願いした。
「うん、もう少しでワークが終わるから。そしたら、わたしもお料理手伝う」
「それはありがたい」
風が答えると、茉莉花が何かを思い出したように天井を見上げた。
「ふうちゃん、クリスマスケーキ一緒に作って欲しいんだけど、いい?」
「いいけど」
「あのね、ブッシュドノエルが作ってみたい。あの切り株のケーキ。チョコレートクリームでデコレーションするでしょ?」
チョコレートクリーム、というところで茉莉花は小さく握りこぶしを作った。茉莉花ちゃん、そんなにチョコレートクリーム好きだったかな? と風は首を少しひねったが、ケーキを作ること自体には異論はなかった。
「いいよ、一緒に作ろう。ぼくも初めてだから、うまくいくかどうか分からないけど」
「ふうちゃんがついてくれるなら、百人力だよ。ありがとう」
茉莉花はワークに視線を落とし、シャーペンを動かし始めた。最近、集中するのがうまくなってきたようだ。風は食器を静かにキッチンへ運んだ。
太田と話すのは、おっくうに感じるけれど、おじいがディサービスへ通いたいという知らせは、彼女を喜ばせるだろう。太田の笑顔が増えるなら、それでいいかと風は思った。
保険証やお薬手帳、歯ブラシなどの細々しいものを入れたバッグを手に、お迎えの軽自動車に乗って、わりと意気揚々と。
「デイサービスなんて、絶対に行きたくないとか前は言ってたのに」
おじいを見送ると、風は朝食の洗い物と洗濯を済ませた。おじいがいない家は、なんとなくがらんとして感じられた。さして広い家ではないのに。
おじいがいないのは、ここに住まわせてもらって以来初のことだ。昼食は適当に食べればいい。一人の気楽さはあるが手持ち無沙汰ではある。
「そうだ、髪を切りに行こう」
風は決心がゆらがないように声に出して言うと、おじいがお世話になっている理容店へ予約の電話を入れた。
さっぱりした髪型で家に戻ると、買ってきた棒寒天をちぎって水に入れた。時刻は正午近く。冷蔵庫を開けて、ありあわせのもので昼食にする。
おじいは、デイサービスで昼食と入浴を済ませてくる。それから昼寝もしてくるという。
「ちゃんとやってるかな」
まるで保育所に預けた幼児を心配するようなセリフを口にしてしまい、風は苦笑した。洗物をしていると、チャイムが鳴らされた。手を拭きながら玄関へ行くと、茉莉花が立っていた。
「あれ? 早くない。まだ一時過ぎたばっかり」
「先生たちの会議とかで、午前授業だったの。勉強していってもいい? 給食は食べてきたから」
すっかりと風とおじいの家で勉強することが習慣になった茉莉花が、学校指定のコート姿で立っていた。
茉莉花を招き入れると、風はまたキッチンへ戻った。
「ふうちゃん、髪がすっきりしてる。イケメンだ」
「そうかな、ありがとう」
女子中学生のお世辞につい顔が熱くなる。
「何か作ってるの?」
「水ようかん」
風は水とふやかした寒天を鍋に入れて電磁調理器にかけた。
「夏の食べ物じゃないの? 今は冬だよ」
「北陸地方で食べるんだって。ちなみに、作り方は我流だから適当だけどね」
ふうん、おもしろいね、と茉莉花は言うとテーブルへ戻っていった。洋菓子よりも食いつきが悪いことに、風は笑った。
煮とかした寒天液をいつもはパスタを湯切りする片手ざるで濾し、鍋に戻して茹で小豆缶を加えてゆっくりと煮たあとはホウロウのバットに流した。
「優しいにおいだ」
茉莉花はワークを解く手を止めて眼をつぶると、わずかに顎をあげ鼻を動かした。
「そうだね。おじいが帰ってくるまでに固まると思うよ」
「おじいの帰りは何時くらい」
「今日はお試しだから、三時半くらいには帰宅予定」
「じゃ、それまで勉強する」
まつりかは、通学鞄からさらに英語のワークを取り出した。
「ずっとがんばってるね」
茉莉花の顔がぱっと明るくなった。
「あのね、こないだの期末テストで、順位が二十番くらいぐんっとあがったの。だから、がんばろうって」
まだまだかかりそうだから、茉莉花は言ったが、少しずつ手応えを感じているのだろう。
「そうか、えらいな」
風は、茉莉花の努力に素直に感服した。上位十番に入るというのも、あながち夢ではないかもしれない。
風は自室で仕事をするからと茉莉花に声をかけてから部屋に引っ込んだ。
もし、おじいが順調にディサービスになじんで通えるようになったら、今よりも使える時間が増える。そうしたら、もう少し仕事を請け負ってもいい。あとで伊東にメールしようと風は思った。
仕事に集中していると時間はあっという間にすぎるもので、呼び鈴に気づけば時刻は三時を回っていた。
送りの車に乗ってきたおじいは上機嫌だった。
「どうでしたか」
運転してきた職員へ風が小声で話しかけると、丸顔の女性職員は、とても楽しそうでしたよ、と教えてくれた。
現に家に入ってからも、おじいはとても機嫌がよかった。
「歩いているだけでほめられた」
風と茉莉花は、へーと声を上げた。確かに百才すぎた老人が介添えなしで歩いたら、おどろくだろう、と風は今更ながら思った。
風も茉莉花も、普通に動くおじいの姿に慣れすぎている。個人差はあるだろうけれど、百才とイメージしたら、車いすや誰かに介助してもらってなんとか移動するといったものだろう。
風は出来立ての水羊羹を三人分、テーブルに並べた。
「楽しくてよかった。続ける? 太田さんへ連絡したいから教えて」
太田の名前を口にすると、胸がちくんと痛んだ。告白も何もしないで、一人で勝手に失恋したのがさまざまに情けなく感じる。太田に電話連絡をしなければならないと思うと、正直気が重い。
「そうだな、行きたい。週に一度くらい外の空気を吸うのがいいだろう」
意外にもあっさりと同意したおじいは、風が作った水羊羹を美味しそうにぺろりと食べてしまった。ふだんより食欲もわいているようだ。
「楽しかったが、さすがに疲れた。夕飯まで少し休むよ」
そう言い置いて、おじいは寝室へ行った。おじいが寝室へ消えるのを、茉莉花と風は見送った。
「すごいね、おじい。いつもより顔色がよく見えたよ」
茉莉花は水ようかんを平らげた。思っていたより、美味しかったらしい。
「そうだな。今までの生活にはない刺激があったんだろうな」
風と茉莉花は、声を潜めて言葉を交わした。
「茉莉花ちゃん、夕飯食べてかない? 蕪のシチューだけど」
シチューと耳にしたとたん、茉莉花の背筋がピンと伸びた。
「え、わあ、食べたい」
シチューは茉莉花の好物なのだ。それを知っていて風は夕飯を食べていくように誘ったのだ。
「じゃあ。お母さんへ連絡しといて」
水ようかんの皿を集めながら、風は茉莉花にお願いした。
「うん、もう少しでワークが終わるから。そしたら、わたしもお料理手伝う」
「それはありがたい」
風が答えると、茉莉花が何かを思い出したように天井を見上げた。
「ふうちゃん、クリスマスケーキ一緒に作って欲しいんだけど、いい?」
「いいけど」
「あのね、ブッシュドノエルが作ってみたい。あの切り株のケーキ。チョコレートクリームでデコレーションするでしょ?」
チョコレートクリーム、というところで茉莉花は小さく握りこぶしを作った。茉莉花ちゃん、そんなにチョコレートクリーム好きだったかな? と風は首を少しひねったが、ケーキを作ること自体には異論はなかった。
「いいよ、一緒に作ろう。ぼくも初めてだから、うまくいくかどうか分からないけど」
「ふうちゃんがついてくれるなら、百人力だよ。ありがとう」
茉莉花はワークに視線を落とし、シャーペンを動かし始めた。最近、集中するのがうまくなってきたようだ。風は食器を静かにキッチンへ運んだ。
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