天秤の絆 ~ベル・オブ・ウォッキング魔法学園~

LEKI

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序章

序章ー3

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 力量の差は、明白だった。
 習っている流派でもあるのか、太刀筋が読みやすく力を入れ過ぎているせいで動きも硬い上に、直線的な攻撃ばかりの三年の生徒の剣に対して、ナギトの剣はより実戦に近い動きだった。
 ツーハンドソードとロングソード。
 リーチから言えばナギトのツーハンドソードの方が有利ではあるが、大振りになる分、懐に入られやすい欠点もある。ある、筈なのに。その欠点をナギトは上手くカバーしていた。時には魔法を使い、時には蹴りを交え、変則的に、臨機応変に。それは、しっかりと作り上げた基礎の上に実戦を積み重ねて出来た動きで、太刀筋も読みにくい。
 最終的には、ナギトが相手のロングソードを叩き折って勝利。
 戦い方が卑怯だのなんだのと叫んでいたが、周りの生徒達からかなり冷めた目で見られていた為、プライドの高い彼にとっては相当の痛手だっただろう。ついでに、彼を実技試験の担当に選んだ教師にとっても。

「あれで上位成績保持者って……うちの学園大丈夫か?」
「しかも、ナギトが攻撃避けて防いでってやりまくったから、最後はすっごい怒ってた」
「元々怒ってたけどな?でも、それ差し引いてもおかしいだろ、アレ。自分に自信あるのはいいが、ムダな動き多いわ、思いっきり剣振り回すわ……バテて終わりが見える」
「最前線に立つ魔法剣士が力尽きちゃったらぁ、だぁれが後ろの子達を守るのぉ?」

 それはそう、と言うのはナギト、ユヅキの心の声。アルバの言葉は尤もで、セラータもナギトの肩の上でうんうんと小さく頷いている。
 クエスト受けた事あるのかな、なんて浮かぶ心配は、だがしかし忘れる事にした。
 心配したところで無意味だし、そもそも無関係の他人を心配するのは時間の無駄だとナギトに一刀両断されたから。まあ確かに、パーティーを組むわけではないのだから、余計な心配か。
 ランク認定試験の結果は午後には発表されるとの事で、取り敢えずナギト、ユヅキ、アルバ、セラータの一同は早々に騒然とする実技演習場を後にした。ツーハンドソードに変身していたヴェルメリオは、実戦終了と共にイヤーカフの姿に戻っていた。

「ナギトは、この後どうするの?」
「ん-?ランク認定試験の結果発表は午後からだからなぁ……。ちょっと早いが昼飯にして……クエストでも確認しとくかな。ゆづは?」
「はいっ!まだ他の学科のランク認定試験やってるなら、見てみたいです!なんか面白そう!」

 ゆづの好奇心が凄い。心の声が思い切り声に出ていた事にナギトが気付くのは、それから数秒後。
 だがしかしそれも仕方ない。事実ユヅキの目はきらきらと輝いていて、まるで新しいおもちゃを見付けた子供のようにも見えた。十五歳は、まだまだ子供だけども。
 じゃあ行っておいで、と。二つ返事でナギトはユヅキを見送る。どこの実技演習場でどの学科がランク認定試験を行っているか、その説明もしてから。ついでに、受けたいクエストの要望も訊くのを忘れずに。面倒見が良いのは、二人が幼馴染で長い付き合いだからこそ。それこそ、まだユヅキが立って歩けるようになるかならないか、そんな頃から一緒なのだから。
 何か遭ったらすぐに呼べ、なんてまるで小さな子供扱いだが、当のユヅキは笑顔で頷くのだから、仲が良い。
 大食堂に向かうナギトの肩から、ユヅキの肩に移動。そうして一人と二人の精霊と向かうのは、結界術師のランク認定試験会場である実技演習場だ。あまり結界術師と接点がない分、どんな実技内容になるのかが気になると言うのが大きな理由。

「うーん、結界術師だし、どのくらいの大きさの結界作れるかーとかなのかな、実技内容」
「そうねぇ……。でも、そもそも結界が作れるかどうかもあるんじゃないのぉ?」
「結界術師なのに結界作れなかったら、学園への招待来ないんじゃ……?」

 全員で首を傾げたところで、答えが出る筈もなくて。ひとまず実技演習場に向かおうと意識を変える。
 結界術師のランク認定試験は、補助魔法士のランク認定試験と一緒に、実技演習場Ⅳで行われていた。魔法剣士のランク認定試験会場だった実技演習場Ⅱの隣の隣だ。他の学科と同時に行われているのは、単純に生徒数が少ないからだろう。ユヅキも、治癒魔法士と合同の実技演習場だったから。
 実技演習場Ⅳに、入る。しかし残念ながら、既に結界術師のランク認定試験は終わっているようで、四つある舞台の上には、補助魔法士と治癒魔法士が使う先端に鈴の付いた長い杖を持つ生徒だけしか立っていなかった。
 残念だと肩を落とすも、今回入学した結界術師が三人である事を考えれば、仕方ないか。
 入口横の壁に背中を預け、実技演習場の中を見回す。なぜこんなところに精霊術師が、と周りからの視線が集中するが、特に気にせずユヅキは肩の上に居るセラータの頭を撫でる。飛んでいたアルバも、周りの人の邪魔にならないようにか、ユヅキが差し出した左腕の上に落ち着く。
 補助魔法士の実技試験内容は、どんな補助魔法が使えるか、そして使える場合その効果時間を計測、と言うもの。
 効果時間まで計るのかぁ、と興味深そうに見守りつつ。ユヅキの目は、舞台の上に立つ補助魔法士の生徒ではなく、別の生徒に向けられていた。実技演習場の、壁際。ユヅキが立っている実技演習場の入口脇から見れば、斜め右奥。人目を避けるように極力壁際に寄って立っている男子生徒が一人。

 短いフォグブルー色の髪に、ゼニスブルー色の瞳。身長は恐らく、ユヅキと同じ。
 杖は持たず、襟や袖、学科章のカラーが黒であるところから見て、結界術師である事に間違いない。見た目からして、一年生だ、多分。

 ただそれだけ。結界術師の生徒が、壁際に立って補助魔法士のランク認定試験を眺めているだけ、と言えばそれまでなのだけど。
 どしてもユヅキは、それだけの話だと片付けられなかった。
 一点を見つめ黙ったユヅキが気になったのだろう。アルバとセラータがユヅキの視線を、追い駆けて。ほぼ同時に、結界術師の男子生徒に、気が付く。

「……気のせいじゃない、よねぇ?」
「んなお」
「そうねぇ……。あの子、『見える』タイプね」

 ユヅキの問いかけに、返される声二つ。どちらも肯定の意味を持ったものだが、セラータの場合は猫の鳴き声である為、頷いているのを視界の隅で捉えて居なければ、首を傾げていたところだろう。
 精霊を映す目を持つユヅキと、精霊本人であるアルバとセラータだからこそ、気付いたもの。
 あの結界術師の生徒は――見えている。本来は、精霊術師と契約した精霊以外は人の目に映らない筈の、未契約の精霊が。
 大きさは、手の平に乗るくらいの小さなサイズから、人間で言えば三歳児程度の大きさの精霊まで。どちらかと言えばまだ若い、やんちゃ盛りの精霊達だ。
 当の本人は極力反応しないようにしているが、精霊達は自分達が見えている事に気付いている為か、彼の周りをちょろちょろと動き回っている。からかっているのか、遊びに誘っているのか、遠目からでは判別しにくい。
 しかし、精霊術師の生徒は迷惑しているらしく、気付いていない振りをして、なんとか自分の周りの精霊達が去ってくれるようにと対処している。
 彼の脇に立っている精霊が何か言っているが、どうやら精霊の姿が見えるだけで、声は聞こえていないらしい。良いからさっさとどっか行ってくれと、なんとなくそんな事を言っているのだろう事がわかる。

「精霊術師になれるほどじゃないけど、見えるだけとか聞こえるだけって人は、それなりに居るもんね」
「見え方にもよるけどぉ、あの子はしっかり見えてる感じねぇ」
「小さい子とか、特に力が弱いから、ちゃんとした精霊術師でもちょっとしか見えない時あるから……見えるだけでも凄いよね」

 じーっと、アルバやセラータと話している間も視線を外さなかったからだろう。結界術師の生徒が、ふとユヅキの視線に気付く。
 真っ直ぐに絡み合う、ユヅキと結界術師の生徒の視線。なぜだろう、目を逸らせない。
 先に動いたのはユヅキで、にこっと笑いかける。愛想良く、可愛らしい笑顔だった。対して結界術師の生徒は、驚いたのかビクッと体を震わせ、慌ててユヅキから目を逸らす。そのまま他の生徒に紛れるように走り去ってしまうのだから、困った話。別に逃げなくても良いのに。
 まあ、話し掛けようにもかなり離れた距離に立っていた為、どうしようもないけれど。仮に話し掛けようとしても、目が合っただけで逃げ出してしまうなら、結果は変わらないだろう。
 そもそも、何にを話すつもりだったのか、謎だけど。
 結界術師だけど、未契約の精霊が見える子が居た。ナギトに話すネタが出来た、そのくらいの認識で、彼との短い出逢いは終わる。筈だったのに。

 縁とはどこでどう繋がるかわからないものである。

    ◇   ◆   ◇

「ミナギ・セニオルってやつ居る?」

 ランク認定試験から数日後。四時間目の授業を終えたところで、結界術師学科一年の教室に訪問者の姿があった。それも、かなり意外な自分物が。
 多分、今年の一年生で一番話題を集めているだろう生徒の一人の登場に、結界術師一年の教室はどよめいた。とは言っても、今年入学した生徒は三人で、そこまで騒がしいものでもなかったけれど。
 なぜあの魔法剣士学科の問題児であるナギトがここに、と戸惑うのは仕方ない。
 眼帯に隠されていない左目が、順々に結界術師の生徒を見ていく。ただ視線を向けるだけなのだが、目付きの悪さから睨まれているように感じて。視線の合った生徒達が怯えた様子を見せるのはご愛敬。

 一人目、自分じゃないと首を横に振る。
 二人目、違う違うと首と手を横に振る。
 三人目、ナギトの視線に体を震わせ、首を竦めながら手を挙げる。

「ぼ、僕……ですけど」

 自分何かしたっけ。本気でミナギは思いながら恐る恐る手を挙げた。少なくとも、何もしていない筈だ、ナギトには。
 可能性としては、数日前にあったランク認定試験。実技演習場に居る時、彼とソキウス契約を交わした精霊術師のユヅキと目が合い、反射的に逸らして逃げたくらいだ。だが、その程度でわざわざ逢いに来るだろうか。しかもユヅキ本人ではなく、ナギトが。
 同級生二人から、頑張れと同情とも応援とも言えない視線を向けられ、心の中でミナギは叫んだ。そんな目で見るくらいなら助けろ、と。

「ちょっと話あんだけどいい?あ、イヤだったら断ってもいいし、急がない話だから」
「…………ヤ、別に……ダイジョブ、だけど」

 正直な話、ちょっと拍子抜け。
 勝手にミナギが怯えてしまったせいもあるが、断っても良いと言われ、肩の力が抜てしまった。ぱちくりと瞬きながら言うミナギに、ナギトも左目をぱちぱちと瞬かせて。驚かせてゴメンとまで言われてしまう。
 昼休憩で昼食時だったのもあって、ついでだからとナギトに連れられたミナギが向かったのは、大食堂だった。
 既に多くの生徒が集まっていて、四割近くの席が埋まり始めていた。

「ゆづに席取ってもらってるから、なんか食いたいのあったら注文して。俺がまとめて払うから」
「えっ?え、そのくらい自分で」
「俺が呼び出したんだから、それくらい当然だろ。値段気にせず好きなの注文しとけ。ほれ、早くしろ。ゆづが待ってる」

 目付きは悪いが、意外と気遣いは出来る男なのかもしれない、とは思うものの、流石にミナギも展開の速さに付いて行けない。
 ぐいぐいと背中を押され、大食堂のメニュー表の前へ。
 豊富過ぎる多種類のメニューを前に、早く決めろと言われても困る。確かに席を取ってもらっているなら急いだ方が好ましいのだろう。だが、こればっかりは悩んでしまっても仕方ない。値段を気にするなと言われても、遠慮してしまう気持ちも、ある訳で。
 どうしようと慌てるミナギを横目に、ナギトが捜すのは先に席を取っているユヅキの姿。大食堂は広く、壁際にキッチンがあり、大きな長テーブルがずらりと並び、全校生徒が集まっても余裕で座れるのではないかと思わせる程だ。
 この中から特定の人物を選ぶのは骨が折れるが、そこはソキウス。ソキウス契約を交わした時にもらった指輪を使って見れば、日当たりの良い窓際の席にユヅキが座っていた。向かい側にはアルバとセラータの姿。しかも、それぞれ椅子に座った状態で。
 どうやら、精霊二人を自分の前に座らせて席どりをしているらしい。なんとも斬新な方法である。契約している精霊が居る、精霊術師ならではの方法と言える。
 悩んだ末、ミナギが選んだのは魚のソテーとライス、サラダ、野菜スープ、更にデザートにはカップケーキを。
 対してナギトは二つのトレーを持っていて、片方にはサラダうどんと大学芋に、フルーツタルト一切れが、もう片方には大ライスに大盛りから揚げ、シーフードフライの盛り合わせ、野菜サラダ、コーンのオーブン焼き、ソフトクリームのせパンケーキ。と、なぜか小さめの取り皿とスプーンとフォークが二つずつ。

「……多くない?ってか、なんで取り皿まで」
「うどんの方はゆづの分。おかずは分けるからいいんだよ」

 分けるにしても随分と多い気がする、と言うのはミナギの心の声。
 まあ、成長期の男子は五食食べるらしいし、それを考えるとこの量も普通なのかもしれないけれど。思わずツッコミを入れてしまったのは、ミナギの性分だ。
 素直に付いて来るミナギをちらり、肩越しに盗み見るナギト。戸惑いながらも素直に付いて来るのが少し、面白い。もし、今回呼び出した理由を語った時、どんな顔をするのだろう。ユヅキからの話を聞く限り、自分が見ているもの、見えているものを理解出来ていないらしいけれど。
 そんな相手に突然今回の話を持って来ると、色々説明が必要になってくるが、果たしてどこからどこまで説明すれば良いものか。
 昼休憩の時間は全部使うつもりでいた方が良い。相手の知識量によっては、それが必要になってくる大事な話だから。

 まあ仕方ないか。
 これも精霊術師と、精霊術師を身内に持った者の役割だ。

「あっ、お帰りナギトッ!」
「ん。アルバ、セラータ、席取り助かった。この時間混むからなー」
「このくらいお安い御用よぉ?あなたもぉ、突然呼び出してごめんなさいねぇ?」
「…………え、と、とり?鳥が、しゃべ……?」

 笑顔でナギトとミナギを出迎えるユヅキと、席取りをしていたアルバとセラータの精霊コンビ。ナギトとユヅキからしてみれば極々自然な出迎え風景なのだが、ミナギだけは別。鳥が喋ったと、驚きに思考停止。あまりの驚きっぷりにユヅキがぱちくりと目を瞬いてしまったのは仕方ない。
 アルバもあらあらと軽く驚いたように声を出し、セラータは椅子のからテーブルの上へ音もなく移動。そのまま腰を下ろして座ると、長い尻尾をゆらりゆらりと揺らす。
 飛んでいたアルバもセラータの隣に着地して、羽根を畳んで座る。
 勿論、これから昼食を食べるナギト達のトレーの邪魔にならないように、場所に気を付けながら。
 席は、先に座っていたユヅキのテーブルを挟んだ正面にナギトが、その左隣にミナギと言う位置関係。
 さっさと席に着いたナギトとは違い、若干ミナギは戸惑い気味だったけれど。

「あの、話って」
「食べながら話す。多分、長い話になるし」
「うんうん、せっかくの料理が冷めちゃうし、食べちゃおう?」
「ここら辺のおかずは適当に取って食べていいから」

 言いながらナギトが示したのは、自分のトレーに載っているおかずだ。
 え、と驚くミナギを他所に、ユヅキが嬉々としてから揚げやコーンのオーブン焼き等を、取り皿に取って行く。残る一皿の取り皿は、当然のようにミナギのトレーに置かれて、更に混乱してしまうのは仕方ない。
 なぜ取り皿が二つもあるのか気になっていたが、まさか自分とユヅキのものだなんて誰が想像出来るだろう。百歩譲って、ユヅキは当然だとしても、だ。

「なんで……?」
「ん?ああ、要らなかった?食べられないのあるか?」
「え、でもそれだけじゃ足りないんじゃない?あ、あたしの大学芋もあげるよ?」

 もうミナギはどこからツッコミを入れるべきかわからなくなっていた。確かに、さっきナギトはおかずは分けるからいいと言っていたが、どうやらその分ける相手にミナギも含まれていたらしい。さも当然とばかりにトレーの上に置かれた取り皿と取り分け用のスプーンとフォーク、ナギト、ユヅキを見比べて、ミナギはさてどうしたものかと悩む。
 悩んだ末にアルバやセラータに目を向けるが、こちらもどうかしたのかと不思議そうに首を傾げるのだから、これは彼等にとって当然の流れらしい。
 なんと言うか、教室で呼び出された時から、ペースが崩されっぱなしで困る。かなり。
 ツッコミを入れるだけ無駄だと判断。いくつかおかずを分けてもらった方が、話が早いだろう。実際問題、代金をナギトが持つと言われて遠慮して、比較的安いメニューを選んでいたから。量的にも、少ない。
 と言うわけで、から揚げやシーフードフライ等のおかずを取り皿に取って、やっと食事開始。なんか、まだ話が始まってもないのに凄く疲れた。

「……それで、話ってのは?」

 もう話を終わらせてさっさと教室に戻ろう。それが一番良いとミナギが判断してしまうのは仕方ない。
 だがそんなミナギの思考も虚しく、二人との会話はこの後、昼休憩の時間を全て使う、長い長い話になるのだから、予定は未定とはよく言ったものだ。

「あのね、ある子たちに頼まれたんだけど……」
「俺達とパーティ組まないか?あ、もちろん断ってくれてもいいけどな?」
「はあ……?」

 何がどうしてそう言う話になったのだろう。ある子達とは誰だ、なぜナギトとユヅキにそんな事を頼むのか。浮かぶ疑問は数多く、混乱は深まるばかり。
 とりあえず、今日の昼食の味は、もうわからなくなってしまった。
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