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第二章 破滅の赤
無一文の放浪児
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「そこのお兄さんお目が高い!これは異国から仕入れた布でこの店でしか扱っちゃいないよ!」
「はい毎度!またよろしくな」
「いらっしゃい!今朝仕入れたばかりの新鮮な海の幸はいかが!」
「ねぇねぇあれ見ていかない?」
「こら走っちゃダメでしょ!」
ガヤガヤと沢山の人が往来する道をルクレツィアは目を輝かせ歩いていた。全身から喜びのオーラを発し何か見つけるごとにニコニコとしている美少女はとてもよく目立っていた。サンサンと輝く太陽に照らされる黄金の髪と、好奇心と喜びに満ちた紫の瞳。そしてまるで天の使いかとか思う程に整った美しい顔とその愛らしい動きを引き立てるワンピース。この人ごみの中でも誰もが振り返る程の美少女がそこにいた。
「そこのお嬢ちゃん良かったらうちのイカ焼き食ってみねえか!」
良い匂いにつられ見ていた屋台でそう声を掛けられたルクレツィアは嬉しそうに飛び跳ねた。が直ぐにションボリと眉を下げ申し訳なさそうに店主を見つめた。
「でも私お金持ってないんです…すみません」
「構わねぇよ、ただこれをすっげえ上手そうに食って宣伝してくれ。どうにも売れなくてなぁ」
「分かりました!ありがとうございます」
確かに屋台には人は居らず、ルクレツィアは困ったように笑うが体の良い店主の提案に乗ることにした。貰ったイカ焼きには美味しそうなタレが日の光を浴びキラキラと輝いていた。香ばしいイカと甘辛いタレの匂いに口の中で涎が湧き出たのが分かり、ルクレツィアはゴクンとそれを飲み込み期待の籠った眼差しで口を開け齧りついた。小さな口がもぐもぐと動き、その愛らしいピンクの唇の横にはタレを着けながらもその美味しさに頬を染め目を見開いた。
「んん~!!」
思わずその赤く染まり口いっぱいに入った頬を左手で抑え、ルクレツィアは感動したように唸りまたイカ焼きにかじりついた。その様子を見ていた人たちはあまりに少女が美味しそうに食べるため、次々と店主に注文したちまち屋台は大行列ができ客が殺到した。ルクレツィアはその様子を嬉しそうに見た後また歩みを進めた。
『絶対今の計算してやっただろ、あざとすぎる』
『兄様最初からなのです。主様は物欲しげに屋台を見つめていた時から既に勝利が決まってい居たのです』
『もう二人とも酷いなぁ、結果商売繁盛しているんだしこれは慈善活動の一環なのだよ~私は美味しいものが食べられて、お店は繁盛する。良いこと尽くめだね』
そう念話で話している間にもルクレツィアは歩くたびに店から声を掛けられ、そのたびに美味しそうに食べ物を頬張り嬉しそうに笑い人々を引き付けた。その様子を見ていた従者の二人は逞しい自らの主に呆れつつも心から嬉しそうに笑っている様子に頬を緩めた。
『やっとかかりました』
ルクレツィアは先ほどの笑みとは違う少しだけ口角を上げた悪い笑みを一瞬だけ浮かべた。そして段々と何気なく人気の少ない場所に向かい、迷子の子供らしくキョロキョロと不安そうに歩みを進めた。従者の二人は演技を続けるルクレツィアが考えていることが何となくわかり、もう何も言わず好きなようにさせていた。先ほどからルクレツィアを着けている反応が三つほど確認でき、それを喜んでいるならもう止められない。
「あ、猫だ!」
茶色のどこにでもいそうな猫がルクレツィアの前を通り過ぎ、それを嬉しそうについていく。段々と細く薄暗い路地に入っていき、そして追いかけていた猫を見失った。さも夢中で追いかけていたので知らない場所に来ちゃいましたという雰囲気のルクレツィアに二人の影が近づき、手を引かれた。
「ちょっと貴方なんでこんないかにも攫われそうな場所まで来るの!?」
「今すぐここから離れよう、多分人攫いが直ぐ近くまで来てる」
「えっいや、ちょっ!」
ルクレツィアはパチパチと目を瞬かせ腕を引っ張る二人の子供を凝視した。自分を着けていると思われる反応と全く異なる二人の登場に驚き手を引っ張られる。そしてそのまま同じ年くらいの茶髪を後ろで三つ編みにした少年と同じ髪色の少女が必死に手を引き走りだそうとする。しかしそれにつられ一歩踏み出したがすぐにその足は止まった。
「逃がさねえよ、こんな上玉三匹ラッキーだぜ」
「ギャハハッ痛い目見たくなきゃ大人しくしていろよぉ?」
カツンと靴の音が聞こえ気が付けば狭い路地を薄汚い男三人に挟まれていた。少年はルクレツィアの手を握る少女を庇う様に前に出て男を睨みつけ、少女はルクレツィアを抱き締め強張った顔で震えていた。一方この場でルクレツィアだけは全く違うことを考え従者の二人と念話していた。
『どうする、蹴散らすか?』
『うーん、いややっぱりこれも良い人生経験になるんじゃないかな!そうに違いないよし計画続行!」
『うわっ体のいい言い訳を並べて実益を優先しやがったのですこの主!』
ルクレツィアは怯える少年少女を横目に当初の予定を続行することに決めた。怯えていて可哀そうなどという優しさはなくそれよりもこの計画で得られる利益を優先するという非常っぷりを発揮し、ピスティスは主人が確実にゴルバチョフの性格を受け継いでいることを確信した。しかしルクレツィアも極悪人というわけではなく自分を助けようとしてくれた二人を守ろうとは決めていた。
「僕が引き付けるから二人は逃げて」
「なっ!馬鹿言わないで貴方が一番逃げるべきだって言ったでしょ」
「だから逃げて人を呼んできて。流石にここを切り抜けられる程の魔法はまだ使えないからね」
『いや大人しくしていた方がいいですよ…下手に暴れれば殴られますって』
ルクレツィアは勇敢な二人の会話を聞きながら内心反対していた。ルクレツィアは現在人族と同じ肉体になっているため、あまり荒事を起こし実力行使に持っていきたくはなかった。見た感じ自分と変わらない見た目の少年たちといかにも裏稼業の者ですと言わんばかりの人相の悪くガタイの良い男ではどうあがいても勝ち目はないだろう。二人の様子から魔法で危機を脱することが難しいのだろうと考えたルクレツィアは、いらない怪我を増やさないよう二人の身体の自由を奪った。
『【影の拘束】【命令】』
「「!?」」
何の抵抗もなく少年らを拘束し口を閉じるよう命令をした。本来本人の意思に背き行使する【命令】という魔法はかなりの実力差があり、かつ膨大な魔力が必要となる禁術である。しかしそんなことはルクレツィアひいてはゴルバチョフには関係なく、この場で堂々と受かっていた。勿論その術を使ったことが分かるような真似はせず【隠蔽】も併用し、身体の自由が奪われたと分かるのは対象である少年と少女だけである。二人は混乱しながらも何とか体を動かそうとするが、ピクリとも動かすことが出来ない。その事実に驚愕し事態が最悪の方向に向かっていることに恐怖し額から汗が流れた。
「お前らこそこそ何を話してやがんだ!おいさっさと連れてけ」
「ハイハイ、んじゃとりあえず首輪をつけるぞ。あ、大人しくしといたほうが身のためだからな」
「ギャハハッ!こいつら恐怖で動けてすらいねぇ」
実際はルクレツィアによって強制的に自由を奪われているだけなのだが、男たちは恐怖で動けないのだと解釈したようだ。リーダー角の男にせかされ三人の男の内、ルクレツィア達の後ろに立ち道を塞いでいた男が懐から三つの首枷を出し無抵抗の子供たちに着けた。
カチャンッ
鉄のようなもので作られたシンプルな枷は収縮し幼い子供の首にはまった。
『魔法を封じるための魔法防具なのです。まぁこの国の人族は魔力量が大して多くないようですしこんな粗悪品でも十分なんでしょうね』
『んーこれ【命令】の魔法陣が組み込まれてるのか。じゃあこれを作った人以上の実力者には聞かないってことだし、確かにこの国の特に子供を攫うなら十分だね』
『自由を奪うものや命令を聞くようなものじゃないなんて随分ぬるいな。罰すら与えられない首枷の魔法道具ならこいつらは…』
そう念話で会話していると首枷を取り出した男は新たなものを取りだした。黒い魔石に細かい魔法陣の書かれたそれは魔法道具というより実力以上の魔術を発動させるための道具に見えた。
『おっと予想以上の大物がかかったようですね!』
ルクレツィアは誰にも分からない程度にニヤリと笑い、そう思った瞬間男は魔石を子供たちの近くに投げつけた。
パリンッ!
魔石が割れると三人の子供を囲むように魔法陣が現れ光に包まれた。
ーーーーーーーーーー
白いワンピース着てイカ焼きを食べるなんて恐ろしい事できません
次回 牢屋で交流会
「はい毎度!またよろしくな」
「いらっしゃい!今朝仕入れたばかりの新鮮な海の幸はいかが!」
「ねぇねぇあれ見ていかない?」
「こら走っちゃダメでしょ!」
ガヤガヤと沢山の人が往来する道をルクレツィアは目を輝かせ歩いていた。全身から喜びのオーラを発し何か見つけるごとにニコニコとしている美少女はとてもよく目立っていた。サンサンと輝く太陽に照らされる黄金の髪と、好奇心と喜びに満ちた紫の瞳。そしてまるで天の使いかとか思う程に整った美しい顔とその愛らしい動きを引き立てるワンピース。この人ごみの中でも誰もが振り返る程の美少女がそこにいた。
「そこのお嬢ちゃん良かったらうちのイカ焼き食ってみねえか!」
良い匂いにつられ見ていた屋台でそう声を掛けられたルクレツィアは嬉しそうに飛び跳ねた。が直ぐにションボリと眉を下げ申し訳なさそうに店主を見つめた。
「でも私お金持ってないんです…すみません」
「構わねぇよ、ただこれをすっげえ上手そうに食って宣伝してくれ。どうにも売れなくてなぁ」
「分かりました!ありがとうございます」
確かに屋台には人は居らず、ルクレツィアは困ったように笑うが体の良い店主の提案に乗ることにした。貰ったイカ焼きには美味しそうなタレが日の光を浴びキラキラと輝いていた。香ばしいイカと甘辛いタレの匂いに口の中で涎が湧き出たのが分かり、ルクレツィアはゴクンとそれを飲み込み期待の籠った眼差しで口を開け齧りついた。小さな口がもぐもぐと動き、その愛らしいピンクの唇の横にはタレを着けながらもその美味しさに頬を染め目を見開いた。
「んん~!!」
思わずその赤く染まり口いっぱいに入った頬を左手で抑え、ルクレツィアは感動したように唸りまたイカ焼きにかじりついた。その様子を見ていた人たちはあまりに少女が美味しそうに食べるため、次々と店主に注文したちまち屋台は大行列ができ客が殺到した。ルクレツィアはその様子を嬉しそうに見た後また歩みを進めた。
『絶対今の計算してやっただろ、あざとすぎる』
『兄様最初からなのです。主様は物欲しげに屋台を見つめていた時から既に勝利が決まってい居たのです』
『もう二人とも酷いなぁ、結果商売繁盛しているんだしこれは慈善活動の一環なのだよ~私は美味しいものが食べられて、お店は繁盛する。良いこと尽くめだね』
そう念話で話している間にもルクレツィアは歩くたびに店から声を掛けられ、そのたびに美味しそうに食べ物を頬張り嬉しそうに笑い人々を引き付けた。その様子を見ていた従者の二人は逞しい自らの主に呆れつつも心から嬉しそうに笑っている様子に頬を緩めた。
『やっとかかりました』
ルクレツィアは先ほどの笑みとは違う少しだけ口角を上げた悪い笑みを一瞬だけ浮かべた。そして段々と何気なく人気の少ない場所に向かい、迷子の子供らしくキョロキョロと不安そうに歩みを進めた。従者の二人は演技を続けるルクレツィアが考えていることが何となくわかり、もう何も言わず好きなようにさせていた。先ほどからルクレツィアを着けている反応が三つほど確認でき、それを喜んでいるならもう止められない。
「あ、猫だ!」
茶色のどこにでもいそうな猫がルクレツィアの前を通り過ぎ、それを嬉しそうについていく。段々と細く薄暗い路地に入っていき、そして追いかけていた猫を見失った。さも夢中で追いかけていたので知らない場所に来ちゃいましたという雰囲気のルクレツィアに二人の影が近づき、手を引かれた。
「ちょっと貴方なんでこんないかにも攫われそうな場所まで来るの!?」
「今すぐここから離れよう、多分人攫いが直ぐ近くまで来てる」
「えっいや、ちょっ!」
ルクレツィアはパチパチと目を瞬かせ腕を引っ張る二人の子供を凝視した。自分を着けていると思われる反応と全く異なる二人の登場に驚き手を引っ張られる。そしてそのまま同じ年くらいの茶髪を後ろで三つ編みにした少年と同じ髪色の少女が必死に手を引き走りだそうとする。しかしそれにつられ一歩踏み出したがすぐにその足は止まった。
「逃がさねえよ、こんな上玉三匹ラッキーだぜ」
「ギャハハッ痛い目見たくなきゃ大人しくしていろよぉ?」
カツンと靴の音が聞こえ気が付けば狭い路地を薄汚い男三人に挟まれていた。少年はルクレツィアの手を握る少女を庇う様に前に出て男を睨みつけ、少女はルクレツィアを抱き締め強張った顔で震えていた。一方この場でルクレツィアだけは全く違うことを考え従者の二人と念話していた。
『どうする、蹴散らすか?』
『うーん、いややっぱりこれも良い人生経験になるんじゃないかな!そうに違いないよし計画続行!」
『うわっ体のいい言い訳を並べて実益を優先しやがったのですこの主!』
ルクレツィアは怯える少年少女を横目に当初の予定を続行することに決めた。怯えていて可哀そうなどという優しさはなくそれよりもこの計画で得られる利益を優先するという非常っぷりを発揮し、ピスティスは主人が確実にゴルバチョフの性格を受け継いでいることを確信した。しかしルクレツィアも極悪人というわけではなく自分を助けようとしてくれた二人を守ろうとは決めていた。
「僕が引き付けるから二人は逃げて」
「なっ!馬鹿言わないで貴方が一番逃げるべきだって言ったでしょ」
「だから逃げて人を呼んできて。流石にここを切り抜けられる程の魔法はまだ使えないからね」
『いや大人しくしていた方がいいですよ…下手に暴れれば殴られますって』
ルクレツィアは勇敢な二人の会話を聞きながら内心反対していた。ルクレツィアは現在人族と同じ肉体になっているため、あまり荒事を起こし実力行使に持っていきたくはなかった。見た感じ自分と変わらない見た目の少年たちといかにも裏稼業の者ですと言わんばかりの人相の悪くガタイの良い男ではどうあがいても勝ち目はないだろう。二人の様子から魔法で危機を脱することが難しいのだろうと考えたルクレツィアは、いらない怪我を増やさないよう二人の身体の自由を奪った。
『【影の拘束】【命令】』
「「!?」」
何の抵抗もなく少年らを拘束し口を閉じるよう命令をした。本来本人の意思に背き行使する【命令】という魔法はかなりの実力差があり、かつ膨大な魔力が必要となる禁術である。しかしそんなことはルクレツィアひいてはゴルバチョフには関係なく、この場で堂々と受かっていた。勿論その術を使ったことが分かるような真似はせず【隠蔽】も併用し、身体の自由が奪われたと分かるのは対象である少年と少女だけである。二人は混乱しながらも何とか体を動かそうとするが、ピクリとも動かすことが出来ない。その事実に驚愕し事態が最悪の方向に向かっていることに恐怖し額から汗が流れた。
「お前らこそこそ何を話してやがんだ!おいさっさと連れてけ」
「ハイハイ、んじゃとりあえず首輪をつけるぞ。あ、大人しくしといたほうが身のためだからな」
「ギャハハッ!こいつら恐怖で動けてすらいねぇ」
実際はルクレツィアによって強制的に自由を奪われているだけなのだが、男たちは恐怖で動けないのだと解釈したようだ。リーダー角の男にせかされ三人の男の内、ルクレツィア達の後ろに立ち道を塞いでいた男が懐から三つの首枷を出し無抵抗の子供たちに着けた。
カチャンッ
鉄のようなもので作られたシンプルな枷は収縮し幼い子供の首にはまった。
『魔法を封じるための魔法防具なのです。まぁこの国の人族は魔力量が大して多くないようですしこんな粗悪品でも十分なんでしょうね』
『んーこれ【命令】の魔法陣が組み込まれてるのか。じゃあこれを作った人以上の実力者には聞かないってことだし、確かにこの国の特に子供を攫うなら十分だね』
『自由を奪うものや命令を聞くようなものじゃないなんて随分ぬるいな。罰すら与えられない首枷の魔法道具ならこいつらは…』
そう念話で会話していると首枷を取り出した男は新たなものを取りだした。黒い魔石に細かい魔法陣の書かれたそれは魔法道具というより実力以上の魔術を発動させるための道具に見えた。
『おっと予想以上の大物がかかったようですね!』
ルクレツィアは誰にも分からない程度にニヤリと笑い、そう思った瞬間男は魔石を子供たちの近くに投げつけた。
パリンッ!
魔石が割れると三人の子供を囲むように魔法陣が現れ光に包まれた。
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次回 牢屋で交流会
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