75 / 81
第二章 破滅の赤
アイツ嫌い
しおりを挟む
◇ローガン視点
僕の一日はあの日からいつもより早く始まるようになった。
それもこれもルカリアという奴が妹になったせいだ。
僕は別に妹なんていらないし。これまで見たことない変な色や顔をもっと見てみたいけど、僕は仲良くなるつもりなんてないんだ。母上も父上もアイツのこと家族っていうけど、家族っていうのは母上から生まれた子供が家族なんだって本で書いてた。だから妹じゃないし、よその子のくせに母上たちに気に入られているなんて嫌だ!僕の母上と父上だ。
でも僕が腹を立てても喚いても何も変わらないということを僕は知ってしまったんだ。
「うわぁああああぁああ!?」
あぁ…弟のイーサンの叫び声が聞こえる。今日も逃げようとして捕まったか、隠れて見つかったのか…まぁなんだかんだ楽しんでそうというのは分かる。嫌がっていてもその顔は笑顔なんだ。
でもそれは僕も同じなんだろう。嫌だ嫌だと認めないでいたけど、ルカリアと遊ぶのは楽しいんだ。大体負けるのに、騎士になれないのに楽しい。ちょっと…いやかなり腹立つしい僕が嫌だって言ってもやめてくれないけど、アイツがすることはなんだかんだ楽しいから一緒にいてやるんだ。
あ、そろそろ来る
「コンコンコン!君は既に騎士に包囲されている!大人しくそこから出てきなさーい」
「出てきなさーい」
「さもなくば君の目に入れても痛くない可愛い妹とイヤイヤ期を抜け出し甘えん坊になった弟があんなことやこんなことになるぞー」
「兄さま助けてー」
「きゃ~お兄ぃ様ぁ~」
なんで騎士なのに二人をイジメようとしているんだろう…ルカリアって騎士知らないのかな。僕は侍女に扉を開けてもらい、二人を見る。イーサンはすっかりルカリアに懐いてる。でもこういうのって手の平で転がされてるっていうんだと思う。なんか裏庭の子猫がメイドにあやされてる時と同じだ。
「ちゃんと起きてるから静かにしなよ二人とも。朝から煩いってまた母上に怒られちゃうよ」
「出てきたな連続野菜泥棒ー」
「ドロボー」
「それ絶対僕じゃないよ」
「目に入れても痛くない可愛い妹とイヤイ…」
「弟だけは開放してください騎士様」
「よかろー!」
「あれぇ!?ちょっと可愛い妹忘れてますよ!?」
文句を言いながらも特に気にしてなさそうなルカリア、イーサンと一緒に歩き始める。朝食は元々自分の部屋で取っていたけど、ルカリアが起こしに来るようになってみんなで食べるようになった。初めはいつも寝ている時間に無理やり起こされて怒ったけど、父上と母上が昔から父上のお仕事に行く時間に合わせて一緒に食べていたことを知ったのもこれがきっかけだった。父上は忙しくてたまにしか夕飯を一緒にできない。だから毎日家族がそろって食事をできることは嬉しい。ルカリアは早起きが苦手なイーサンの世話をしていて、僕はその様子を気づかれないように見ていた。
母上は…今でも深く悲しんでいる。でも喜んでいるし楽しんでもいる。それはルカリアが来てからも同じだけどどこか違う。よくわからないけどルカリアは母上を変える何かがあるんだと思う。僕は悲しんでいる母上とイーサンを見ているのが悲しくて苦しくて逃げてたんだ。
よくわからない父上も怖い。騎士はカッコいいし父上が凄いからカッコいいってわかるけど、目の前にすると人形みたいに固まってしまう。
だから…僕が逃げた、変えられなかった場所にアイツが来て良くなったのが嫌だ!
なんでお前なんだ
僕のルカリアはお前じゃない!
僕の…僕のルカリアは……
だから僕は認めない。認めたらルカリアはどこに行くの?
今日は雨が降っていて部屋で遊ぶことになった。イーサンは絵を、僕とルカリアは本を読んでいた。お気に入りの騎士の本。絵が少なくてまだ自分だけじゃ全部読めないけど、侍女に読んでもらって覚えた内容と字をなぞるだけで面白い。
頭の中でカッコいい鎧を着た騎士が弱い人たちを襲う悪いモンスターを倒すんだ。黒いモンスターは意地悪で声を聴くだけで倒れちゃうほど嫌になる。そして村の人たちを食べて暴れていたところを、国一番の騎士が助けにきて…
「兄さま」
いつの間にか眠ってしまったイーサンの頭を膝に乗せ、ルカリアがこちらを見つめていた。読んでいた本は目の前のテーブルに置かれている。なんだか難しそうな見た目で本当に読めていたのか怪しい
「なに?」
「騎士って何をするんですか?」
ルカリアの目線が僕の持っている本に行っている。
『騎士物語』
誰に聞いても知っているという程、この国で一番有名な話だ。庶民は本を持っていないらしいけど、話自体は寝る前の寝物語として聞くってメイドにきいたんだ。でもルカリアは多分この国の人じゃないし知らないんだろう。
「騎士は悪い人とかモンスターを倒して弱い人達を守るんだよ」
「へ~正義の味方って感じですか?」
「うん。それで毎回最後に助けた人達から『ありがとう』って言われるんだ。でもいつも『騎士に感謝は不要。弱き者を守るのが当たり前だ』って笑うのがカッコいい」
「あぁ見返りを求めないってところがカッコいいですね。そうやって人を助けて回る話ですか?」
ルカリアも騎士に興味あるのかな。いつも騎士ごっこの時に枝を使うけど、全然勝てない…七歳になったら訓練を始めるって父上が言っていたけど、なんでルカリアは上手いんだろう。
「そうだよ。国で一番強い騎士が困っている人がいたらどこにでも駆けつけてくれるんだ。ルカリアも興味あるの?」
「騎士にですか?」
「うん」
なんだか気になって広げていた本を閉じる。そして青い皮に細工された装丁の凹凸を弄りながら、悩むルカリアの答えを待つ。
「騎士というか、人を…守るお仕事っていうのに興味があります。兄さまは?」
「僕?」
「騎士のどこに興味を持ったんですか?カッコいい所?」
カッコいい…騎士は強くて、皆に感謝されて、でもそれで照れたりしない。だから…?
「なんで騎士になりたいんだろう?」
どうして僕は騎士になりたいのかと言われたら、『父上のようになりたい』といえばいいんだ。『立派だ』と喜ばれるし、本当に父上のような騎士になりたいと思ってる。でもいつものそれをルカリアには言えない…言いたくない。
「僕って本当に騎士になりたいのかな」
口から出てしまった言葉が思ったより大きくて驚いた。知らないうちに下を見ていたみたいで首が痛い。でもルカリアに見られている気がして前を向けない。あれ、なんでこんな話になったんだろう。そうだ本…
「ルカリアは枝上手いよね。なら騎士になってウィンクルムみたいになれるかも」
「兄さまはなりたくないんですか?そのウィンクルムに」
前を向くとルカリアが僕を真っ直ぐに見つめていた。ウィンクルムはカッコいい。でも僕は彼みたいになる僕を考えられない。騎士ごっこは楽しいのにウィンクルムになるって素直に言えないのが気持ち悪い
「兄さまは難しく考えない方が楽しく生きれると思うんですよ~思ったことを言葉で頭から出してみるのも、悩みやすい人には必要かもしれませんね」
「なんで上からなんだよ、お前の質問に悩まされたのに」
「えー日常会話の一つだったじゃないですか」
「目力があり過ぎるのが悪い」
「ただ見てただけなのに酷い!?」
「んん……ぅ、うるさいぃ」
「あ、起きた」
ルカリアの膝を枕にして眠っていたイーサンが、愚図るように目を覚ました。まだ寝ぼけているのか体をくねらせているけど、そんなの構わずルカリアは持ち上げて自分の膝の上に乗せる。え、重くない?イーサン小さいけど僕でも持ち上げるの大変なのに?
「じゃあイーサン君も起きたことですし、お昼ご飯頂に行きましょう~」
ルカリアは不思議……というか変な奴だけど、居なくなって欲しいとは思わない。ルカリアの本当の家族とかどうしてここにいるのかとか気になるけど、ルカリアが言いたくなるまで僕は待とう。イーサンを抱き上げながら目の前を歩くルカリアを見っていると、宝石みたいな紫の瞳がこっちを振り向いた。
「なぁんですか?ローガン君も抱っこして欲しいのかなぁ~?赤ちゃんが多くて困りますね」
「「赤ちゃんじゃない!」」
イーサンしっかり起きてるじゃん。
「そうやってムキになるところが赤ちゃんなんでちゅよ」
くそぉ違うっていう程馬鹿にされる。ルカリアの手から降りたイーサンと顔を見合わせる。やっぱり僕たちの心は一つだ。
『『やっぱりアイツ嫌いだ』』
ー-----------
五歳児の思考・言語能力って……
次回 マティスロア家の侍女長
僕の一日はあの日からいつもより早く始まるようになった。
それもこれもルカリアという奴が妹になったせいだ。
僕は別に妹なんていらないし。これまで見たことない変な色や顔をもっと見てみたいけど、僕は仲良くなるつもりなんてないんだ。母上も父上もアイツのこと家族っていうけど、家族っていうのは母上から生まれた子供が家族なんだって本で書いてた。だから妹じゃないし、よその子のくせに母上たちに気に入られているなんて嫌だ!僕の母上と父上だ。
でも僕が腹を立てても喚いても何も変わらないということを僕は知ってしまったんだ。
「うわぁああああぁああ!?」
あぁ…弟のイーサンの叫び声が聞こえる。今日も逃げようとして捕まったか、隠れて見つかったのか…まぁなんだかんだ楽しんでそうというのは分かる。嫌がっていてもその顔は笑顔なんだ。
でもそれは僕も同じなんだろう。嫌だ嫌だと認めないでいたけど、ルカリアと遊ぶのは楽しいんだ。大体負けるのに、騎士になれないのに楽しい。ちょっと…いやかなり腹立つしい僕が嫌だって言ってもやめてくれないけど、アイツがすることはなんだかんだ楽しいから一緒にいてやるんだ。
あ、そろそろ来る
「コンコンコン!君は既に騎士に包囲されている!大人しくそこから出てきなさーい」
「出てきなさーい」
「さもなくば君の目に入れても痛くない可愛い妹とイヤイヤ期を抜け出し甘えん坊になった弟があんなことやこんなことになるぞー」
「兄さま助けてー」
「きゃ~お兄ぃ様ぁ~」
なんで騎士なのに二人をイジメようとしているんだろう…ルカリアって騎士知らないのかな。僕は侍女に扉を開けてもらい、二人を見る。イーサンはすっかりルカリアに懐いてる。でもこういうのって手の平で転がされてるっていうんだと思う。なんか裏庭の子猫がメイドにあやされてる時と同じだ。
「ちゃんと起きてるから静かにしなよ二人とも。朝から煩いってまた母上に怒られちゃうよ」
「出てきたな連続野菜泥棒ー」
「ドロボー」
「それ絶対僕じゃないよ」
「目に入れても痛くない可愛い妹とイヤイ…」
「弟だけは開放してください騎士様」
「よかろー!」
「あれぇ!?ちょっと可愛い妹忘れてますよ!?」
文句を言いながらも特に気にしてなさそうなルカリア、イーサンと一緒に歩き始める。朝食は元々自分の部屋で取っていたけど、ルカリアが起こしに来るようになってみんなで食べるようになった。初めはいつも寝ている時間に無理やり起こされて怒ったけど、父上と母上が昔から父上のお仕事に行く時間に合わせて一緒に食べていたことを知ったのもこれがきっかけだった。父上は忙しくてたまにしか夕飯を一緒にできない。だから毎日家族がそろって食事をできることは嬉しい。ルカリアは早起きが苦手なイーサンの世話をしていて、僕はその様子を気づかれないように見ていた。
母上は…今でも深く悲しんでいる。でも喜んでいるし楽しんでもいる。それはルカリアが来てからも同じだけどどこか違う。よくわからないけどルカリアは母上を変える何かがあるんだと思う。僕は悲しんでいる母上とイーサンを見ているのが悲しくて苦しくて逃げてたんだ。
よくわからない父上も怖い。騎士はカッコいいし父上が凄いからカッコいいってわかるけど、目の前にすると人形みたいに固まってしまう。
だから…僕が逃げた、変えられなかった場所にアイツが来て良くなったのが嫌だ!
なんでお前なんだ
僕のルカリアはお前じゃない!
僕の…僕のルカリアは……
だから僕は認めない。認めたらルカリアはどこに行くの?
今日は雨が降っていて部屋で遊ぶことになった。イーサンは絵を、僕とルカリアは本を読んでいた。お気に入りの騎士の本。絵が少なくてまだ自分だけじゃ全部読めないけど、侍女に読んでもらって覚えた内容と字をなぞるだけで面白い。
頭の中でカッコいい鎧を着た騎士が弱い人たちを襲う悪いモンスターを倒すんだ。黒いモンスターは意地悪で声を聴くだけで倒れちゃうほど嫌になる。そして村の人たちを食べて暴れていたところを、国一番の騎士が助けにきて…
「兄さま」
いつの間にか眠ってしまったイーサンの頭を膝に乗せ、ルカリアがこちらを見つめていた。読んでいた本は目の前のテーブルに置かれている。なんだか難しそうな見た目で本当に読めていたのか怪しい
「なに?」
「騎士って何をするんですか?」
ルカリアの目線が僕の持っている本に行っている。
『騎士物語』
誰に聞いても知っているという程、この国で一番有名な話だ。庶民は本を持っていないらしいけど、話自体は寝る前の寝物語として聞くってメイドにきいたんだ。でもルカリアは多分この国の人じゃないし知らないんだろう。
「騎士は悪い人とかモンスターを倒して弱い人達を守るんだよ」
「へ~正義の味方って感じですか?」
「うん。それで毎回最後に助けた人達から『ありがとう』って言われるんだ。でもいつも『騎士に感謝は不要。弱き者を守るのが当たり前だ』って笑うのがカッコいい」
「あぁ見返りを求めないってところがカッコいいですね。そうやって人を助けて回る話ですか?」
ルカリアも騎士に興味あるのかな。いつも騎士ごっこの時に枝を使うけど、全然勝てない…七歳になったら訓練を始めるって父上が言っていたけど、なんでルカリアは上手いんだろう。
「そうだよ。国で一番強い騎士が困っている人がいたらどこにでも駆けつけてくれるんだ。ルカリアも興味あるの?」
「騎士にですか?」
「うん」
なんだか気になって広げていた本を閉じる。そして青い皮に細工された装丁の凹凸を弄りながら、悩むルカリアの答えを待つ。
「騎士というか、人を…守るお仕事っていうのに興味があります。兄さまは?」
「僕?」
「騎士のどこに興味を持ったんですか?カッコいい所?」
カッコいい…騎士は強くて、皆に感謝されて、でもそれで照れたりしない。だから…?
「なんで騎士になりたいんだろう?」
どうして僕は騎士になりたいのかと言われたら、『父上のようになりたい』といえばいいんだ。『立派だ』と喜ばれるし、本当に父上のような騎士になりたいと思ってる。でもいつものそれをルカリアには言えない…言いたくない。
「僕って本当に騎士になりたいのかな」
口から出てしまった言葉が思ったより大きくて驚いた。知らないうちに下を見ていたみたいで首が痛い。でもルカリアに見られている気がして前を向けない。あれ、なんでこんな話になったんだろう。そうだ本…
「ルカリアは枝上手いよね。なら騎士になってウィンクルムみたいになれるかも」
「兄さまはなりたくないんですか?そのウィンクルムに」
前を向くとルカリアが僕を真っ直ぐに見つめていた。ウィンクルムはカッコいい。でも僕は彼みたいになる僕を考えられない。騎士ごっこは楽しいのにウィンクルムになるって素直に言えないのが気持ち悪い
「兄さまは難しく考えない方が楽しく生きれると思うんですよ~思ったことを言葉で頭から出してみるのも、悩みやすい人には必要かもしれませんね」
「なんで上からなんだよ、お前の質問に悩まされたのに」
「えー日常会話の一つだったじゃないですか」
「目力があり過ぎるのが悪い」
「ただ見てただけなのに酷い!?」
「んん……ぅ、うるさいぃ」
「あ、起きた」
ルカリアの膝を枕にして眠っていたイーサンが、愚図るように目を覚ました。まだ寝ぼけているのか体をくねらせているけど、そんなの構わずルカリアは持ち上げて自分の膝の上に乗せる。え、重くない?イーサン小さいけど僕でも持ち上げるの大変なのに?
「じゃあイーサン君も起きたことですし、お昼ご飯頂に行きましょう~」
ルカリアは不思議……というか変な奴だけど、居なくなって欲しいとは思わない。ルカリアの本当の家族とかどうしてここにいるのかとか気になるけど、ルカリアが言いたくなるまで僕は待とう。イーサンを抱き上げながら目の前を歩くルカリアを見っていると、宝石みたいな紫の瞳がこっちを振り向いた。
「なぁんですか?ローガン君も抱っこして欲しいのかなぁ~?赤ちゃんが多くて困りますね」
「「赤ちゃんじゃない!」」
イーサンしっかり起きてるじゃん。
「そうやってムキになるところが赤ちゃんなんでちゅよ」
くそぉ違うっていう程馬鹿にされる。ルカリアの手から降りたイーサンと顔を見合わせる。やっぱり僕たちの心は一つだ。
『『やっぱりアイツ嫌いだ』』
ー-----------
五歳児の思考・言語能力って……
次回 マティスロア家の侍女長
0
あなたにおすすめの小説
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
悪役令息の婚約者になりまして
どくりんご
恋愛
婚約者に出逢って一秒。
前世の記憶を思い出した。それと同時にこの世界が小説の中だということに気づいた。
その中で、目の前のこの人は悪役、つまり悪役令息だということも同時にわかった。
彼がヒロインに恋をしてしまうことを知っていても思いは止められない。
この思い、どうすれば良いの?
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
断罪現場に遭遇したので悪役令嬢を擁護してみました
ララ
恋愛
3話完結です。
大好きなゲーム世界のモブですらない人に転生した主人公。
それでも直接この目でゲームの世界を見たくてゲームの舞台に留学する。
そこで見たのはまさにゲームの世界。
主人公も攻略対象も悪役令嬢も揃っている。
そしてゲームは終盤へ。
最後のイベントといえば断罪。
悪役令嬢が断罪されてハッピーエンド。
でもおかしいじゃない?
このゲームは悪役令嬢が大したこともしていないのに断罪されてしまう。
ゲームとしてなら多少無理のある設定でも楽しめたけど現実でもこうなるとねぇ。
納得いかない。
それなら私が悪役令嬢を擁護してもいいかしら?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる