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デート
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夏休みも残り少なくなり、みんなで集まることにした。
場所は、喫茶店にした。
春花が授乳したい時も、由紀の家を、使えるからだ。
バイトとしては、優斗の母と美紀が店に立っている、
先に優斗と由紀が席で話している。時々優斗は厨房に呼ばれた。
『本当に落ち着かないよ』
『優斗くんがいると助かるわ。後でご褒美あげるからね』
『美紀さん。今日も可愛いです』と小さな声で言った。
小百合は、土日、優斗がいなくて、バイトのない時は、家にいたくないので、夏樹達の部屋に行っていた。
次に玲香が来た。
そして、すぐに。夏樹と春花がアキノと一緒に来た。
『はるちゃん、なっちゃん。久しぶり。アキノちゃん。大きくなったね』
『ユッキー、玲香ちゃん。久しぶり。アキノの服作ったんだ』
『もう可愛いよ』と由紀。
『ある?優斗がくんは?』
『バイト駆り出されてる』
『いらっしゃい』と小百合。
『あっお母さん』
『アキノ今日は、機嫌いいみたいね』
『さっきまで大変だったんだよ。もう慣れたけど』と夏樹。
『由紀ちゃん達も、もう首座ってるから。抱っこしても大丈夫だから、させてもらえば?』
『えっ、はるちゃん、いいの?』
『泣かなかったら、しばらく抱っこしていいわよ。ここに頭を乗せて、後は腕で抱えれば大丈夫』
『あれ?泣かない』と夏樹。
『絶対泣くと思ったのに』
『ユッキーは小さいから仲間だとおもってるのよ、フフフッ』
『ちょっとはるちゃん!あ~ごめんごめん、怒ってないでちゅよ』
『由紀ちゃん、慣れてるね』と玲香。
『いつも大きい赤ちゃん、あやしてるから』
『誰が大きい赤ちゃんだよ。なっちゃん、はるちゃん、久しぶり』
『来たわ。大っきい赤ちゃん』と由紀。
『2人はやっぱりこうじゃないとね』と夏樹。
『あっ、玲香ちゃんがダメってわけじゃないからね』
『私も2人が戻って良かったわ』
『春花は羽伸ばしなさい。母親の予備軍はいっぱいいるから』
『そうするわ。たまには甘いものガッツリと食べたい』
『お姉ちゃんにSPECIALメニューでね。優斗くん』
『何がいい?パフェも、パンケーキも、
ケーキはちょっと今から作れないけど』
『パンケーキに、バニラアイスが乗ったやつが良いな』
『OK、イチゴ系とブルーベリー系とどっちがいい?』
『イチゴかな?』
『じゃあ、先に作ってくる』
『後はどうする?』と小百合。
それぞれ注文を聞き、マスターと厨房の勇斗に告げる。
『私はオッパイ上げてくる』
『見たい!』と由紀
『私も』と玲香
『恥ずかしいんですけど』
『じゃあ、みんな裸になるから』
『もう、しょうがいわわね』
由紀は、今の方に連れて行った。
一人になった夏樹のところに小百合が行く。
『置いてかれたわたわね』
『いいの。お姉ちゃん、仲のいい友達を家に呼んで何日か話しただけだから。たまには外の空気も吸わないとね』
『そうね。家庭に籠もるには、早過ぎるわね』
『夏樹は、ストレス溜まってない?』
『私は全然平気。お姉ちゃんといれるだけでいいの』
『でも、たまには優斗でも連れて、遊びに行ってきなさい。私が春花と一緒にいるから』
『2人でも、由紀ちゃん怒らないかな?』
『う~ん。もう大丈夫だと思うけど。夏樹が変な気を起こさなければ』
『手を繋ぐくらいなら、いいよね』
『黙ってれば大丈夫。優斗は絶対行かせるから』
『ありがとう、お母さん』
優斗が来た。
『みんな。どれくらいで戻ってくる?』
『もうすぐだよ』
『いいところに来た。あなた、夏樹とデートしなさい』
『はぁ?なんでそんな事になってるんだよ』
『夏樹は毎日、春花のサポートで大変なのよ。息抜きにつきあってあげなさい』
『なんで僕が』
『しばらく、お預けにするわよ』
『はい、行かせていただきます』
『なに、お預けッて?』
『ご飯作ってあげないってことよ。ねぇ、優斗』
『そうそう』
『ふ~ん。どこ行こうか?』
『なっちゃんの好きなとこでいいよ。僕は特にないし』
『う~ん。じゃあ遊園地は?優斗くんと服買いに行っても、しょうがないし』
『いいよ。でもスカートとかは止めてよ。周りの目が心気になるから』
『うんうん。分かったよ』
春花達が戻って来た。
優斗は厨房に戻った。
『何も知らなければ、ハーレムだな』とマスター
『夏樹は男だよ』
『わかってるよ。でも誰があれを男だと思うんだよ』
『まぁ、無理だろうね』
『だから、男はお前だけだ』
『マスターも行けば分かるけど、けっこう針のむしろだよ』
『お~怖い』
『お父さん、優斗、働きなさい』
『はい、女将さんって、僕は休みだよ』
『あぁ、そうだったわね。ごめんなさい。てへっ』
『可愛い』と呟いた。
『マスターは一人いれば十分でしょ』
『いや、一人でも針のむしろだよ』
『お父さん!』
『はい、働きます』
母が飲み物を運ぶ。優斗も料理を運んでくる。
『はい、はるちゃん。スペシャルパンケーキだよ』
『凄い、優斗くん、盛り付けも可愛いよ』と夏樹。
『なっちゃんと行った店を参考にしてみた』
『なっ·····優斗くん。ありがとう』と春花。夏樹はアキノを春花から離す。
『甘さ控えめだから、ペロリって食べれるよ』
『うん。蜂蜜の甘さだ。美味しい。バニラに蜂蜜もたまらない』
『お姉ちゃん、私に一口』
『なっちゃんにも少し小さいの作ってくるよ。待ってて』
『ゆうとく~ん』
『玲香ちゃんには、バイトの時に作ってあげるから』
『うん。楽しみにしてる』
『なんで私は?』
『由紀にはいつでも作れるだろ』
『仲良しだねぇ』と夏樹、
『もう恥ずかしい』と由紀
『ねぇ、秋のちょんは、はるちゃんとなっちゃん、間違わないの?』と由紀。
『寝ぼけてると、私のおっぱい探そうとする。そして、ないと分かると泣く』と夏樹。
『普段は間違わないわよ』と春花
『本能的に分かるもんなんだね』
『そんなに深くはないと思うわよ。フフフッ。顔以外は全然違うし』と春花
『だから、お姉ちゃんといて楽しい』と夏樹。
『ふ~ん』と由紀。
『そう言えば玲香ちゃん、卒業したら、引っ越しちゃうんでしょ』
『うん。この前行ってきたら、本当に自然だけだった。タイムスリップしたみたい』
『必ずお別れ会しようね』と夏樹。
『まだ気が早いわよ、半年もあるんだから』と由紀
優斗が戻ってきた、
『なっちゃん、お待たせ』
『やった、可愛いサイズ』
『それなら、ケーキも食べられるでしょ』
『私だけてんこ盛り』
『もう、絶対私にも作ってよ』
『由紀は、後で部屋で食べればいいだろ』
『ホントに?絶対だよ』
『分かってるよ』
『由紀は胃袋掴まれてるわね』と春花
『普通、逆じゃない?』と玲香
『うちもそうだよ』と夏樹
『そっ、そうね』と赤くなる春花
アキノは優斗の母が抱っこした。
由紀の母が近づいてきて
『私もいい?』
『いいわよね?春花』
春花は頷いた。
由紀の母も慣れた手付きで抱っこした。
『ん~。可愛い。遺伝子ね。遺伝子』
『うちの子にも、こんな可愛い子が産めるかしら?』
『それはパパ次第ね』と由紀、
『ごめんね。我が家の遺伝子が上手くいかなくて』と小百合。
『母さん、子供の目の前で言うのやめてくれるかな』
『大丈夫、隔世遺伝ってあるから』
『だから、母さん』
『生きているうちに孫の顔が見たいわねぇ』と年寄のマネをする小百合
『そうですねぇ。私達の子供にコウノトリさんはいつ来てくれるかねぇ』と美紀も乗っかる
『2人とも、まだ、おばあちゃんになる年じゃないでしょ』
『おぉ。腰が痛いねぇ』
『最近、もの忘れが酷くてねぇ』
『調子乗り過ぎだよ。2人とも』と優斗。
『お母さん、お客さん』とマスター
『は~い。いらっしゃいませ~』と若作りした声を出す。
『私が行くから』と小百合が接客に向かう。
『アキノちゃんは、みんなに愛されて良かったね。よしよし』
『優斗、厨房頼むよ』
『は~い。行ってくるね』と席を立った。
『旦那さん、働き者ね』と春花
『こき使われるのが性にあってるのよ。私にも。フフフッ』
『由紀ちゃん、怖い。でもデート許してくれてありがとう』と夏樹
『もう私達に誰も入り込む隙はないからね』
『凄い自信』
『まぁね。玲香ちゃんもいいわよ。最後に一回くらいなら』
『わっ私はいいわよ。もう決めたんだから』
『玲香ちゃん、強い』
『強くはないわよ。みんなと一緒にいれて、嬉しいだけ』
『誰かいい人、紹介したくなるわね』と夏樹。
『他の誰かなら、ゆうくんがいいかな』
『玲香ちゃん、健気すぎ。抱きしめたくなっちゃう』
『玲香ちゃん、気が変わったら、私に言ってね』
『うん、分かった。ないと思うけど』
そしてお開きとなった。
優斗と夏樹、玲香は、
『また学校で』と別れた。
優斗と由紀は片付けをした。
優斗は由紀の部屋に行こうとした。
『何か忘れてない?』
『ちゃんと片したし、忘れ物もないよ』
『はぁぁ。パンケーキ』
『さっきケーキ食べたばっかりじゃん』
『別腹よ』
『ホントに?』
『食べたい』
『分かったよ。マスター、厨房使うよ』
『それなら、これ頼む』
『ほら、仕事頼まれた』
『早く終わらしちゃいなさいよ』
『分かったよ』
優斗はスペシャルパンケーキを作った。
『うわっ、早く部屋行こう』と満面の笑顔の由紀
優斗はやっと由紀の部屋に行った。
『美味しい~』
『ブタになれ』
『ならないわよ。育ち盛りだから』
『上には伸びてないよ』
『あれ?気がついてない?ブラのサイズ大きくなったわよ』
『アンダーじゃなくて?』
『アンダーは変わってないわよ。失礼ね』
『揉んで確かめる』と手を伸ばす。
『これ食べ終わったらね』と手を避ける。
『由紀ぃ、しようよ』
『ユウがこんなに美味しいもの私にお預けしたんだから、ユウもお預けよ』
『わんわん』と由紀に抱きつく。
『こ~ら、お座り』と由紀から離れる。
『く~ん』
『あぁ、美味しかった。さすがユウね。毎晩こんなの食べてたら、太っちゃうわね』
『毎晩?これを?』
『ちんちん』優斗は仰向けになった。
『はい、よくできました』と優斗の股間を擦る。
『く~ん。く~ん』
『分かったわよ』とズボンとパンツを下ろした。
『へっへっへっへっ』と由紀のおっぱいを触る。
『こ~ら、触らないの』
由紀は肉棒を掴んでしごいた。
『あう~。あう~』
由紀は咥えた。
『あぁ、気持ちいい』
由紀は続けた。
『どうする?口に出す?挿れる?』
『わんっわんっ』と由紀を押し倒して、由紀の首を舐める。
『はいはい、挿れるのね。ちゃんと前戯してよ』
『わんっわんっ』
と由紀の服を脱がせながら、舌を這わせる。
ブラを外して、胸を揉む。
『ホントだ。掌から余ってる』
『そうでしょ。誰かさんが一生懸命揉むから』
『わんっわんっ』と乳首を舐める。
『あぁぁ、変な舐め方しないで』と軽くいった。
優斗は下も脱がせて、膣を舐める。
『ユウ、気持ちいいよ』
『指入れるね』と膣の中で指を動かして、刺激する。
『あぁぁ、ユウ、いっちゃう』とビクッビクッとした。
『由紀、挿れていい?』
『クリトリス舐めて』
『いいの?まだ一回目だよ』
『うん、止めてって言ったら、すぐ止めて』
『分かった』とクリトリスを舐めた。
『あぁぁ』と体をのけぞらす。
『もっと舐めて』優斗は舐め続けた。
『あぁぁ、いくぅ、いっちゃう』と体をビクッビクッと震わせた。
『由紀、一回目で初めてじゃない。触るなって言わないの』
『なんか大丈夫かも。今日だけかもしれないけど』
『まだ舐める?』
『ううん。挿れて』
優斗はゴムを付けた。
『分かった』と肉棒を少しずつ由紀の中に押し込む。
『あぁぁ、ユウのオチンチン、気持ちいい』
『由紀の中、気持ちいいよ』優斗は腰を動かした。
『あぁぁ。気持ちいい』
『すぐいかなくなったね』
『慣れてきたのかも。あぁぁ、もっと』
優斗は興奮して、腰を早めた。
『あぁぁ、気持ちいい、気持ちいいよぉ。中でオチンチンが擦れてる』
『由紀、締付けすぎだよ』
『自分じゃどうにもできないのよ』
『ダメ、出ちゃう』
優斗はゴムの中に射精した。
『あれ、もしかして由紀、いってない?』
『最後はいってないけど、途中何回もいったから』
『そんな由紀が行く前に、僕がいかせれふなんて』
『私はまだ大丈夫だけど』
『もちろんさせていただきます』
優斗はゴムを取り替えて、今度は後ろから挿れて、腰を動かした。母とやる普通のペースで動いた。
『ユウ、気持ちいい。奥にオチンチンがあたってるよ』
『由紀、僕も気持ちいい』
『あっ、いきそう。いっちゃう』と体を震わせた。
『また由紀、締めすぎだって、ああぁ、狭くて気持ちいい。気持ち良すぎる。腰が止まらない。
でも、出ちゃうよ』
由紀はグッタリしている。
『あっ、出る』とまたゴムの中に出した。
『由紀、ヤバイよ。一番気持ち良かったかも』
『えっ、お母さんより』
『うん。今までお母さんが一番だったけど。由紀が超えた』
『それは良かったわ。体が慣れてきたのかしら』
『でも、いくタイミングが微妙にズレてるのが気になるけど』
『そんなこと気にする余裕ないわ。私は満足したからね』
『もっとって言わないの?』
『今日はもういいわ』
『僕も最高に気持ちよかったから満足したよ』
『少し寝ていい?』
『それじゃ帰るね。おやすみ』
『おやすみなさい』
優斗は家に帰った。
『もしかして、由紀との体の相性は、バッチリかも。長かったなぁ』
それからも由紀の感じすぎる病は発症しなかった。
優斗と夏樹のデートの日が来た。
母の車に乗って夏樹達の家に行った、
母は、入口で部屋番号を押した、
『お母さん、おはよう、今開けるね』
母は中に入った。
『ゆうくんは入らないの? 』
『僕はここで待ってる』
『じゃあ、夏樹のことよろしくね』
『分かってる』
母がエレベーターを待っていると、降りてきたエレベーターの中から、夏樹が降りてきた。
『お母さん、行ってきます』
『楽しんでらっしゃい』
『うん。お姉ちゃん、よろしくね』
夏樹は優斗のところに来た。
『優斗くん。お待たせ』
優斗が振り返ると、丈の短いキュロットから、スラリとした長い脚が目に入った。
優斗はじっと見た。
『もう、相変わらず太腿好きだね。エッチ』
『いやぁ、なっちゃん、おはよう』
『おはよう』
なっちゃんは男だ、なっちゃんは男だと心の中で繰り返した。
優斗は由紀から会ったらすぐに言うように言われた言葉を思い出した。
『なっちゃん、今日も可愛いね』
『ありがと。優斗くんは···可愛い?』
『由紀に選んでもらったのを買ったんだけど、変?』
『いつもはカッコイイ系だったけど。由紀ちゃんは、男の子の服を選んでも、可愛い系なんだね。
優斗くんはどっちも似合うよ』
優斗はズット早苗に選んでもらった服を着回していた。
優斗は、いくら夏樹が男だと分かっていても、多分ダメだろうと分かっていたので、パンツの下に水着のサポーターを履いてきていた。
絶対に夏樹に、大っきくなっていることがバレてはいけない、これだけは守らないと、と決意を新たにした。
『さぁ、行こう』と夏樹が、手を伸ばす。優斗はこれくらいは想定内なので、手を繋いだ。
2人は駅に向かった。
『なっちゃんの手って、ギュッてしたら折れちゃいそうだ。細くて綺麗な手だね』
『ねぇ、恋人繋ぎしない?』
『恋人繋ぎって何?』
『指を開いて』
『こう?』優斗はパーの手をした。
夏樹は指の間に自分の指を入れる。
『これが恋人繋ぎだよ』
『そうなんだ』
2人は駅のホームに立って電車を待った。
相変わらず夏樹は周囲の注目を集めた。
優斗は面倒くさくなり、気にしないことにした。
夏樹は繋いでいる手の逆の手で、優斗の腕を掴んで、頭を肩にのせた
『なっちゃん、まだ駅だよ』
『電車来るまで』
『それ、何が入ってるの?』
夏樹は肩から掛けている小さなポシェットの他に、大きな手提げ袋を持っていた。
『お弁当作って来たの』
『うわぁ~、楽しみ。久しぶりだね。僕持つよ』
『いいよ』
『半分以上は、僕の胃袋に入るんだから』
『ありがと』と手提げ袋を渡した。
電車が来た。車内はけっこう混んでいたので、ドア側に夏樹を立たせ、その脇に立った。夏樹はまたもう片方の手で優斗の腕を抱えた。
女性なら胸が当たってることになる。優斗の腕にはブラの感触があった。
優斗は、この感触は偽物だ、この感触は偽物だと心の中で繰り返した。
無言で駅が過ぎていく。
目的地の駅に着いた。
チケット売り場の前には列ができていた。
『けっこう混んてるね』
『夏休みも終わりだからね』
『優斗くんは、ジェットコースターとか平気なの?』
『だいたい平気なんだけど、コーヒーカップだけは無理。気持ち悪くなる』
『コーヒーカップ楽しいじゃん。私なんかグルグル回してずっと笑ってるよ』
『それ大丈夫なの?』
『えっ、なんで?』
『気絶しそうなのを笑って堪えてない?』
『そんなことないよ』
『とにかく僕は乗らないから』
『残念。じゃあ、お化け屋敷は?』
『子供の頃は由紀の後についてったかな』
『泣きながら?』
『なっ、泣いてはないよ』
『泣いて、由紀ちゃんにうるさいって言われてなかった?』
『あれ?なんか泣いてた記憶が蘇る』
『やっぱり。優斗くんが先歩いてよね。男の子なんだから』
優斗は色々と突っ込みたかったが全てを飲み込んだ。
『任せといて』
『頼もしいな。フフフッ』
2人はチケットを買い、中に入った、
『何から乗ろうか?』
『やっぱりジェットコースターでしょ』
2人は乗り物を次々と乗り、お昼を食べることにした。
『待望のお弁当』
『あんまり期待しないでよ。美味しくなかったら、残念さが増しちゃうよ』
『大丈夫だよ。なっちゃんのは前食べてるから、安心感しかない』
優斗は弁当箱を開けた。
『うわぁ、大っきいおにぎりとちっちゃいおにぎり。大っきいのは僕でいいんだよね?』
夏樹は頷く。
『うん。美味しい、塩加減バッチリだよ』
『良かったぁ』
『唐揚げも美味しい』
『あんまり作らないから、何回か失敗しちゃった』
『表面波パリッと、中はジューシー。完璧だよ』
『良かったぁ、嬉しい』
優斗はひとつひとつ美味しいと言い、食べ終わった。
『ごめんね。作りすぎちゃった』
『美味しかったから、ぺろりと食べれたよ』
『腹ごなしに観覧車乗ろうよ』
『いいね』
2人はゆっくりと歩いて観覧車に乗り、真正面に座った。
しばらくして、
『優斗くん、そっち行っていい?』
『狭いし、景色見えないよ』』
『いいの』と優斗の隣に座る。
観覧車が傾く。
頂上に差し掛かると、前の観覧車が見えた。
『ん?キスしてる』と心の中で優斗は思った。
『優斗くん、ひとつお願いがあるの』
『何?』有とはドキドキした。
『キスして』
『ダメだよ。はるちゃん怒るよ』
『ぜったいに誰にも言わないから。お願い』
『わっ、分かったよ』
優斗は唇を重ねた。夏樹は舌を入れようとした。
『それは無理。絶対にダメだよ。そうするなら、二度としないよ』
『分かったから、もう一回』
優斗はまた唇を重ねた。長い時間が。経った。
いきなり入口の扉が開いた。
2人はビックリして、飛び出して、走った。
『あぁビックリした。みんなに見られちゃったね』
『恥ずかしい』と夏樹は耳を赤くした。
『あっごめんなさい。口紅ついちゃった』
『えっ』と優斗は腕で唇を擦った。
『私とのキスが嫌だったみたい。なんかムカつくぅ』
『いや、そんなつもりは全然ないよ』
『じゃあ、またして』と夏樹は目を瞑った。
『ここじゃマズイよ。子供もいるし』
『じゃあ、お化け屋敷行こう』
『えっ、お化け屋敷?』
お化け屋敷の前には列ができていた。夏休み限定仕様らしい。
列に並ぶと、ほとんどがカップルだった。
優斗の前は中学生らしき初々しいカップル。後ろはガタイのいい男に、派手目な女のカップルだった。
係員の人が、4人人組手で進んでください、と話している。
ちょうど優斗のところで切れた。
優斗が先頭で進む。
夏樹は、優斗手を両手で握りながら後ろに下がった。
後ろを振り返ると、夏樹の影にがたいのいい男が隠れ、派手な女がそれに後ろに隠れている。
最初の幽霊役が優斗を脅かした。
優斗は
『全然怖くない。早苗のほうが何杯も怖い』と思った。そして、夏樹の腰を抱いて、
『走るよ』と言って走り出し、曲がり角で隠れた。
いきなり置いていかれた2人は、優斗がノーリアクションだった幽霊に、悲鳴を上げた。
優斗は全く2人が来ないので、
『さっきはごめんね』と夏樹の唇に自分の唇を重ねた。
夏樹はビックリしたが、素直に身を委ねた。
優斗達の後の組が来たので、キスを止めて、歩き出した。
優斗は幽霊を無視し、夏樹はぼうっとしていて、何事もなく出口に着いた。
『優斗くん。もう一回』
『もう、今日はしないよ』
『え~、イジワル』
優斗は時計を見た。
『あと1つか2つくらいだね』
『ショー見に行こうよ』
夏樹に連れられ、劇場に入った。
中は空いていて、まだ始まったばかりのようだ。
だれでも知っている童話の劇が演じられていた。
夏樹は優斗の肩に頭を乗せて、すわっめいる。夏樹が暗闇で何かをしようとするのを警戒しながら、子供騙しの劇だと思って見た。
しかし、優斗は熱中した。最後は拍手をしていた。
『面白かった』と優斗は興奮した。
『もう私のこと忘れてたでしょう』
『ごめん。ごめん』
劇場を出ると、薄暗くなっていた。
『最後に行きたいところがあるの』
『じゃあ、そこに行って帰ろうね』
2人は、遊園地内でも高い丘のようなところに来た。
『永遠の鐘』
この鐘を2人で鳴らすと永遠に結ばれると、書かれていた。
カップルが列を作っていた。
列の先には、照明に照らされた小さな鐘が置かれていた。
優斗達の前の番のカップルが、係員の人にスマホを渡して、写真を撮って、2人で紐を引っ張って鐘を鳴らした。
係員の人がスマホを返して、優斗達の番になった。
夏樹がスマホを渡す。
優斗達のは鐘の紐を持って、写真に撮られた。そして、紐を引っ張り、鐘を鳴らした。
夏樹はスマホを受け取り、その場を去った。
照明の届かない暗い場所に来ると、カップルがあちらこちらでキスをしていた。
『優斗くん、本当にこれが最後だから、キスして』
『これでしないと一生恨まれそうだな。分かったよ。
でも、これがなっちゃんとする最後のキスだからね』
『分かってる』
優斗は夏樹の真正面に立った。
『夏樹、大好きだよ』
『優斗くん。私も大好きだよ』
2人は大人のキスをした。
長いキスだった。
『それじゃあ帰ろうか』
夏樹は頷いた。
2人は無言で夏樹のマンションの前まで来た。
『じゃあ、また学校で』
『うん。またね』
夏樹は鍵を開けて、走っていった。
しばらくすると、母が降りてきた。
『お疲れ様。夏樹、凄い喜んでたわよ』
『それなら良かった』
『今したい気分でしょ』
『まぁね。ずっとお預けされてる気分だったよ。理性を保つのが大変で』
『フフフッ。私の時は聞いたことがない言葉ね』
『さゆりんには、本能の赴くままだよ』
『ホテル行く?』
『う~ん。家の方がいいかな』
『分かった。遅いから夕飯買って帰りましょ』
そして2人は車に乗り、走り出した。
『そうそう言っとくことあるの』
『何?』
『お父さんとのことなんたけど、とりあえず、夜は別々に寝ること以外は、普通の生活に戻すことにしたわ』
『そうなの?』
『いつまでも優斗の部屋にいたら不自然だからね。お父さんは一階の和室で寝てもらうわ』
『今、物置じゃん』
『片すしかないわね』
『じゃあ、母さんと僕は、寝室でできるってこと?』
『そういうことね。基本的にお父さんは、2階に出入り禁止するから』
『ゆっくりできるね』
『だからといって調子に乗って声出したり、ベットの軋む音とか、気をつけなくちゃならないことは、いっぱいあるわよ』
『僕のベッドとは違うか。だったら僕のベッドの方がよくない?』
『その日の気分で決めましょ』
優斗達は、優斗の部屋で、夕飯を食べ、交代で風呂に入った。
そして体を重ねた。
一方、春花も、
『夏樹、服脱ぎなさい』
『お姉ちゃん、私もしたかったの』
『何されたの?』
『今日ね。優斗くんとデートしてみて分かったの。もう私に優斗くんは必要ないって』
『えっ、夏樹?』
『私には、お姉ちゃんだけいればいいよ』
『もう、夏樹ったら』
『お姉ちゃん、早くしようよ』
『アキノも寝てるから、大丈夫よ。おいで。夏樹』
『お姉ちゃん、大好きだよ』
『夏樹、私も大好きよ』
2人は体を重ねた。
そして新学期が始まり、夏樹は取り巻きと、優斗は玲香と過ごす日々が始まった。
優斗は変わらずお昼は屋上で、玲香と過ごした。
放課後は夏樹を入れて、玲香がバイトまでの時間を過ごした。
優斗の学校の文化祭には、由紀と一緒にアキノを抱いた春花と小百合が訪れた。
由紀の学校の文化祭には、優斗と玲香、夏樹の制服を着た春花と夏樹。そしてアキノを抱いた美紀が訪れた。
春花は、仲の良かった友達にだけこっそり会って、先にアキノと供に帰った。
玲香と美紀も喫茶店へと行った。
優斗は由紀と高校最後の文化祭を楽しんだ。
そしてクリスマスの飾り付けをみんなで行った。
『またこの季節が来たなぁ』とマスター
『これをやり始めると、1年がもうすぐ終わるって気がするよ』と優斗
『Xmasが終わって新しい年になれば受験か、大丈夫なのか?』
『まぁなんとかね。ねっ由紀』
『後は神頼みね』
『そんなんで大丈夫なのか?』
『ほらほら、手が止まってるわよ』と美紀
『早く終わらせちゃいましょ』と小百合
『今年は人数が多いから、すぐ終わるさ』とマスター
『玲香ちゃん、家で一人でしょ。クリスマスイヴは店終わってから、簡単にやるから、一緒にどう?』と由紀
『いいんですか?』
『可愛い娘が一人増えただけだから、遠慮しなくていいよ。帰りは送って行くから』とマスター
『ありがとうございます。ぜひお願いします』
『料理は手伝ってね。ユウ』
『またぁ。僕は食べられないのに』
『小百合さんも一緒にどう?』
『えっ私までいいんですか?』
『美人は何人いてもいい』
『お父さん!』
『はい!』
『あれ?僕は?』
『もちろんいいわよ。料理手伝ってくれたら、ご褒美ね』
『女将さんだけです。優しいのは』
『ユウ!』
『はい!』
『本当に似てるわね。フフフッ』と小百合
『母さん、それは内緒』
『何だ?』とマスター
玲香以外の4人は苦笑いした。
『賑やかになりそうだ』とマスター
場所は、喫茶店にした。
春花が授乳したい時も、由紀の家を、使えるからだ。
バイトとしては、優斗の母と美紀が店に立っている、
先に優斗と由紀が席で話している。時々優斗は厨房に呼ばれた。
『本当に落ち着かないよ』
『優斗くんがいると助かるわ。後でご褒美あげるからね』
『美紀さん。今日も可愛いです』と小さな声で言った。
小百合は、土日、優斗がいなくて、バイトのない時は、家にいたくないので、夏樹達の部屋に行っていた。
次に玲香が来た。
そして、すぐに。夏樹と春花がアキノと一緒に来た。
『はるちゃん、なっちゃん。久しぶり。アキノちゃん。大きくなったね』
『ユッキー、玲香ちゃん。久しぶり。アキノの服作ったんだ』
『もう可愛いよ』と由紀。
『ある?優斗がくんは?』
『バイト駆り出されてる』
『いらっしゃい』と小百合。
『あっお母さん』
『アキノ今日は、機嫌いいみたいね』
『さっきまで大変だったんだよ。もう慣れたけど』と夏樹。
『由紀ちゃん達も、もう首座ってるから。抱っこしても大丈夫だから、させてもらえば?』
『えっ、はるちゃん、いいの?』
『泣かなかったら、しばらく抱っこしていいわよ。ここに頭を乗せて、後は腕で抱えれば大丈夫』
『あれ?泣かない』と夏樹。
『絶対泣くと思ったのに』
『ユッキーは小さいから仲間だとおもってるのよ、フフフッ』
『ちょっとはるちゃん!あ~ごめんごめん、怒ってないでちゅよ』
『由紀ちゃん、慣れてるね』と玲香。
『いつも大きい赤ちゃん、あやしてるから』
『誰が大きい赤ちゃんだよ。なっちゃん、はるちゃん、久しぶり』
『来たわ。大っきい赤ちゃん』と由紀。
『2人はやっぱりこうじゃないとね』と夏樹。
『あっ、玲香ちゃんがダメってわけじゃないからね』
『私も2人が戻って良かったわ』
『春花は羽伸ばしなさい。母親の予備軍はいっぱいいるから』
『そうするわ。たまには甘いものガッツリと食べたい』
『お姉ちゃんにSPECIALメニューでね。優斗くん』
『何がいい?パフェも、パンケーキも、
ケーキはちょっと今から作れないけど』
『パンケーキに、バニラアイスが乗ったやつが良いな』
『OK、イチゴ系とブルーベリー系とどっちがいい?』
『イチゴかな?』
『じゃあ、先に作ってくる』
『後はどうする?』と小百合。
それぞれ注文を聞き、マスターと厨房の勇斗に告げる。
『私はオッパイ上げてくる』
『見たい!』と由紀
『私も』と玲香
『恥ずかしいんですけど』
『じゃあ、みんな裸になるから』
『もう、しょうがいわわね』
由紀は、今の方に連れて行った。
一人になった夏樹のところに小百合が行く。
『置いてかれたわたわね』
『いいの。お姉ちゃん、仲のいい友達を家に呼んで何日か話しただけだから。たまには外の空気も吸わないとね』
『そうね。家庭に籠もるには、早過ぎるわね』
『夏樹は、ストレス溜まってない?』
『私は全然平気。お姉ちゃんといれるだけでいいの』
『でも、たまには優斗でも連れて、遊びに行ってきなさい。私が春花と一緒にいるから』
『2人でも、由紀ちゃん怒らないかな?』
『う~ん。もう大丈夫だと思うけど。夏樹が変な気を起こさなければ』
『手を繋ぐくらいなら、いいよね』
『黙ってれば大丈夫。優斗は絶対行かせるから』
『ありがとう、お母さん』
優斗が来た。
『みんな。どれくらいで戻ってくる?』
『もうすぐだよ』
『いいところに来た。あなた、夏樹とデートしなさい』
『はぁ?なんでそんな事になってるんだよ』
『夏樹は毎日、春花のサポートで大変なのよ。息抜きにつきあってあげなさい』
『なんで僕が』
『しばらく、お預けにするわよ』
『はい、行かせていただきます』
『なに、お預けッて?』
『ご飯作ってあげないってことよ。ねぇ、優斗』
『そうそう』
『ふ~ん。どこ行こうか?』
『なっちゃんの好きなとこでいいよ。僕は特にないし』
『う~ん。じゃあ遊園地は?優斗くんと服買いに行っても、しょうがないし』
『いいよ。でもスカートとかは止めてよ。周りの目が心気になるから』
『うんうん。分かったよ』
春花達が戻って来た。
優斗は厨房に戻った。
『何も知らなければ、ハーレムだな』とマスター
『夏樹は男だよ』
『わかってるよ。でも誰があれを男だと思うんだよ』
『まぁ、無理だろうね』
『だから、男はお前だけだ』
『マスターも行けば分かるけど、けっこう針のむしろだよ』
『お~怖い』
『お父さん、優斗、働きなさい』
『はい、女将さんって、僕は休みだよ』
『あぁ、そうだったわね。ごめんなさい。てへっ』
『可愛い』と呟いた。
『マスターは一人いれば十分でしょ』
『いや、一人でも針のむしろだよ』
『お父さん!』
『はい、働きます』
母が飲み物を運ぶ。優斗も料理を運んでくる。
『はい、はるちゃん。スペシャルパンケーキだよ』
『凄い、優斗くん、盛り付けも可愛いよ』と夏樹。
『なっちゃんと行った店を参考にしてみた』
『なっ·····優斗くん。ありがとう』と春花。夏樹はアキノを春花から離す。
『甘さ控えめだから、ペロリって食べれるよ』
『うん。蜂蜜の甘さだ。美味しい。バニラに蜂蜜もたまらない』
『お姉ちゃん、私に一口』
『なっちゃんにも少し小さいの作ってくるよ。待ってて』
『ゆうとく~ん』
『玲香ちゃんには、バイトの時に作ってあげるから』
『うん。楽しみにしてる』
『なんで私は?』
『由紀にはいつでも作れるだろ』
『仲良しだねぇ』と夏樹、
『もう恥ずかしい』と由紀
『ねぇ、秋のちょんは、はるちゃんとなっちゃん、間違わないの?』と由紀。
『寝ぼけてると、私のおっぱい探そうとする。そして、ないと分かると泣く』と夏樹。
『普段は間違わないわよ』と春花
『本能的に分かるもんなんだね』
『そんなに深くはないと思うわよ。フフフッ。顔以外は全然違うし』と春花
『だから、お姉ちゃんといて楽しい』と夏樹。
『ふ~ん』と由紀。
『そう言えば玲香ちゃん、卒業したら、引っ越しちゃうんでしょ』
『うん。この前行ってきたら、本当に自然だけだった。タイムスリップしたみたい』
『必ずお別れ会しようね』と夏樹。
『まだ気が早いわよ、半年もあるんだから』と由紀
優斗が戻ってきた、
『なっちゃん、お待たせ』
『やった、可愛いサイズ』
『それなら、ケーキも食べられるでしょ』
『私だけてんこ盛り』
『もう、絶対私にも作ってよ』
『由紀は、後で部屋で食べればいいだろ』
『ホントに?絶対だよ』
『分かってるよ』
『由紀は胃袋掴まれてるわね』と春花
『普通、逆じゃない?』と玲香
『うちもそうだよ』と夏樹
『そっ、そうね』と赤くなる春花
アキノは優斗の母が抱っこした。
由紀の母が近づいてきて
『私もいい?』
『いいわよね?春花』
春花は頷いた。
由紀の母も慣れた手付きで抱っこした。
『ん~。可愛い。遺伝子ね。遺伝子』
『うちの子にも、こんな可愛い子が産めるかしら?』
『それはパパ次第ね』と由紀、
『ごめんね。我が家の遺伝子が上手くいかなくて』と小百合。
『母さん、子供の目の前で言うのやめてくれるかな』
『大丈夫、隔世遺伝ってあるから』
『だから、母さん』
『生きているうちに孫の顔が見たいわねぇ』と年寄のマネをする小百合
『そうですねぇ。私達の子供にコウノトリさんはいつ来てくれるかねぇ』と美紀も乗っかる
『2人とも、まだ、おばあちゃんになる年じゃないでしょ』
『おぉ。腰が痛いねぇ』
『最近、もの忘れが酷くてねぇ』
『調子乗り過ぎだよ。2人とも』と優斗。
『お母さん、お客さん』とマスター
『は~い。いらっしゃいませ~』と若作りした声を出す。
『私が行くから』と小百合が接客に向かう。
『アキノちゃんは、みんなに愛されて良かったね。よしよし』
『優斗、厨房頼むよ』
『は~い。行ってくるね』と席を立った。
『旦那さん、働き者ね』と春花
『こき使われるのが性にあってるのよ。私にも。フフフッ』
『由紀ちゃん、怖い。でもデート許してくれてありがとう』と夏樹
『もう私達に誰も入り込む隙はないからね』
『凄い自信』
『まぁね。玲香ちゃんもいいわよ。最後に一回くらいなら』
『わっ私はいいわよ。もう決めたんだから』
『玲香ちゃん、強い』
『強くはないわよ。みんなと一緒にいれて、嬉しいだけ』
『誰かいい人、紹介したくなるわね』と夏樹。
『他の誰かなら、ゆうくんがいいかな』
『玲香ちゃん、健気すぎ。抱きしめたくなっちゃう』
『玲香ちゃん、気が変わったら、私に言ってね』
『うん、分かった。ないと思うけど』
そしてお開きとなった。
優斗と夏樹、玲香は、
『また学校で』と別れた。
優斗と由紀は片付けをした。
優斗は由紀の部屋に行こうとした。
『何か忘れてない?』
『ちゃんと片したし、忘れ物もないよ』
『はぁぁ。パンケーキ』
『さっきケーキ食べたばっかりじゃん』
『別腹よ』
『ホントに?』
『食べたい』
『分かったよ。マスター、厨房使うよ』
『それなら、これ頼む』
『ほら、仕事頼まれた』
『早く終わらしちゃいなさいよ』
『分かったよ』
優斗はスペシャルパンケーキを作った。
『うわっ、早く部屋行こう』と満面の笑顔の由紀
優斗はやっと由紀の部屋に行った。
『美味しい~』
『ブタになれ』
『ならないわよ。育ち盛りだから』
『上には伸びてないよ』
『あれ?気がついてない?ブラのサイズ大きくなったわよ』
『アンダーじゃなくて?』
『アンダーは変わってないわよ。失礼ね』
『揉んで確かめる』と手を伸ばす。
『これ食べ終わったらね』と手を避ける。
『由紀ぃ、しようよ』
『ユウがこんなに美味しいもの私にお預けしたんだから、ユウもお預けよ』
『わんわん』と由紀に抱きつく。
『こ~ら、お座り』と由紀から離れる。
『く~ん』
『あぁ、美味しかった。さすがユウね。毎晩こんなの食べてたら、太っちゃうわね』
『毎晩?これを?』
『ちんちん』優斗は仰向けになった。
『はい、よくできました』と優斗の股間を擦る。
『く~ん。く~ん』
『分かったわよ』とズボンとパンツを下ろした。
『へっへっへっへっ』と由紀のおっぱいを触る。
『こ~ら、触らないの』
由紀は肉棒を掴んでしごいた。
『あう~。あう~』
由紀は咥えた。
『あぁ、気持ちいい』
由紀は続けた。
『どうする?口に出す?挿れる?』
『わんっわんっ』と由紀を押し倒して、由紀の首を舐める。
『はいはい、挿れるのね。ちゃんと前戯してよ』
『わんっわんっ』
と由紀の服を脱がせながら、舌を這わせる。
ブラを外して、胸を揉む。
『ホントだ。掌から余ってる』
『そうでしょ。誰かさんが一生懸命揉むから』
『わんっわんっ』と乳首を舐める。
『あぁぁ、変な舐め方しないで』と軽くいった。
優斗は下も脱がせて、膣を舐める。
『ユウ、気持ちいいよ』
『指入れるね』と膣の中で指を動かして、刺激する。
『あぁぁ、ユウ、いっちゃう』とビクッビクッとした。
『由紀、挿れていい?』
『クリトリス舐めて』
『いいの?まだ一回目だよ』
『うん、止めてって言ったら、すぐ止めて』
『分かった』とクリトリスを舐めた。
『あぁぁ』と体をのけぞらす。
『もっと舐めて』優斗は舐め続けた。
『あぁぁ、いくぅ、いっちゃう』と体をビクッビクッと震わせた。
『由紀、一回目で初めてじゃない。触るなって言わないの』
『なんか大丈夫かも。今日だけかもしれないけど』
『まだ舐める?』
『ううん。挿れて』
優斗はゴムを付けた。
『分かった』と肉棒を少しずつ由紀の中に押し込む。
『あぁぁ、ユウのオチンチン、気持ちいい』
『由紀の中、気持ちいいよ』優斗は腰を動かした。
『あぁぁ。気持ちいい』
『すぐいかなくなったね』
『慣れてきたのかも。あぁぁ、もっと』
優斗は興奮して、腰を早めた。
『あぁぁ、気持ちいい、気持ちいいよぉ。中でオチンチンが擦れてる』
『由紀、締付けすぎだよ』
『自分じゃどうにもできないのよ』
『ダメ、出ちゃう』
優斗はゴムの中に射精した。
『あれ、もしかして由紀、いってない?』
『最後はいってないけど、途中何回もいったから』
『そんな由紀が行く前に、僕がいかせれふなんて』
『私はまだ大丈夫だけど』
『もちろんさせていただきます』
優斗はゴムを取り替えて、今度は後ろから挿れて、腰を動かした。母とやる普通のペースで動いた。
『ユウ、気持ちいい。奥にオチンチンがあたってるよ』
『由紀、僕も気持ちいい』
『あっ、いきそう。いっちゃう』と体を震わせた。
『また由紀、締めすぎだって、ああぁ、狭くて気持ちいい。気持ち良すぎる。腰が止まらない。
でも、出ちゃうよ』
由紀はグッタリしている。
『あっ、出る』とまたゴムの中に出した。
『由紀、ヤバイよ。一番気持ち良かったかも』
『えっ、お母さんより』
『うん。今までお母さんが一番だったけど。由紀が超えた』
『それは良かったわ。体が慣れてきたのかしら』
『でも、いくタイミングが微妙にズレてるのが気になるけど』
『そんなこと気にする余裕ないわ。私は満足したからね』
『もっとって言わないの?』
『今日はもういいわ』
『僕も最高に気持ちよかったから満足したよ』
『少し寝ていい?』
『それじゃ帰るね。おやすみ』
『おやすみなさい』
優斗は家に帰った。
『もしかして、由紀との体の相性は、バッチリかも。長かったなぁ』
それからも由紀の感じすぎる病は発症しなかった。
優斗と夏樹のデートの日が来た。
母の車に乗って夏樹達の家に行った、
母は、入口で部屋番号を押した、
『お母さん、おはよう、今開けるね』
母は中に入った。
『ゆうくんは入らないの? 』
『僕はここで待ってる』
『じゃあ、夏樹のことよろしくね』
『分かってる』
母がエレベーターを待っていると、降りてきたエレベーターの中から、夏樹が降りてきた。
『お母さん、行ってきます』
『楽しんでらっしゃい』
『うん。お姉ちゃん、よろしくね』
夏樹は優斗のところに来た。
『優斗くん。お待たせ』
優斗が振り返ると、丈の短いキュロットから、スラリとした長い脚が目に入った。
優斗はじっと見た。
『もう、相変わらず太腿好きだね。エッチ』
『いやぁ、なっちゃん、おはよう』
『おはよう』
なっちゃんは男だ、なっちゃんは男だと心の中で繰り返した。
優斗は由紀から会ったらすぐに言うように言われた言葉を思い出した。
『なっちゃん、今日も可愛いね』
『ありがと。優斗くんは···可愛い?』
『由紀に選んでもらったのを買ったんだけど、変?』
『いつもはカッコイイ系だったけど。由紀ちゃんは、男の子の服を選んでも、可愛い系なんだね。
優斗くんはどっちも似合うよ』
優斗はズット早苗に選んでもらった服を着回していた。
優斗は、いくら夏樹が男だと分かっていても、多分ダメだろうと分かっていたので、パンツの下に水着のサポーターを履いてきていた。
絶対に夏樹に、大っきくなっていることがバレてはいけない、これだけは守らないと、と決意を新たにした。
『さぁ、行こう』と夏樹が、手を伸ばす。優斗はこれくらいは想定内なので、手を繋いだ。
2人は駅に向かった。
『なっちゃんの手って、ギュッてしたら折れちゃいそうだ。細くて綺麗な手だね』
『ねぇ、恋人繋ぎしない?』
『恋人繋ぎって何?』
『指を開いて』
『こう?』優斗はパーの手をした。
夏樹は指の間に自分の指を入れる。
『これが恋人繋ぎだよ』
『そうなんだ』
2人は駅のホームに立って電車を待った。
相変わらず夏樹は周囲の注目を集めた。
優斗は面倒くさくなり、気にしないことにした。
夏樹は繋いでいる手の逆の手で、優斗の腕を掴んで、頭を肩にのせた
『なっちゃん、まだ駅だよ』
『電車来るまで』
『それ、何が入ってるの?』
夏樹は肩から掛けている小さなポシェットの他に、大きな手提げ袋を持っていた。
『お弁当作って来たの』
『うわぁ~、楽しみ。久しぶりだね。僕持つよ』
『いいよ』
『半分以上は、僕の胃袋に入るんだから』
『ありがと』と手提げ袋を渡した。
電車が来た。車内はけっこう混んでいたので、ドア側に夏樹を立たせ、その脇に立った。夏樹はまたもう片方の手で優斗の腕を抱えた。
女性なら胸が当たってることになる。優斗の腕にはブラの感触があった。
優斗は、この感触は偽物だ、この感触は偽物だと心の中で繰り返した。
無言で駅が過ぎていく。
目的地の駅に着いた。
チケット売り場の前には列ができていた。
『けっこう混んてるね』
『夏休みも終わりだからね』
『優斗くんは、ジェットコースターとか平気なの?』
『だいたい平気なんだけど、コーヒーカップだけは無理。気持ち悪くなる』
『コーヒーカップ楽しいじゃん。私なんかグルグル回してずっと笑ってるよ』
『それ大丈夫なの?』
『えっ、なんで?』
『気絶しそうなのを笑って堪えてない?』
『そんなことないよ』
『とにかく僕は乗らないから』
『残念。じゃあ、お化け屋敷は?』
『子供の頃は由紀の後についてったかな』
『泣きながら?』
『なっ、泣いてはないよ』
『泣いて、由紀ちゃんにうるさいって言われてなかった?』
『あれ?なんか泣いてた記憶が蘇る』
『やっぱり。優斗くんが先歩いてよね。男の子なんだから』
優斗は色々と突っ込みたかったが全てを飲み込んだ。
『任せといて』
『頼もしいな。フフフッ』
2人はチケットを買い、中に入った、
『何から乗ろうか?』
『やっぱりジェットコースターでしょ』
2人は乗り物を次々と乗り、お昼を食べることにした。
『待望のお弁当』
『あんまり期待しないでよ。美味しくなかったら、残念さが増しちゃうよ』
『大丈夫だよ。なっちゃんのは前食べてるから、安心感しかない』
優斗は弁当箱を開けた。
『うわぁ、大っきいおにぎりとちっちゃいおにぎり。大っきいのは僕でいいんだよね?』
夏樹は頷く。
『うん。美味しい、塩加減バッチリだよ』
『良かったぁ』
『唐揚げも美味しい』
『あんまり作らないから、何回か失敗しちゃった』
『表面波パリッと、中はジューシー。完璧だよ』
『良かったぁ、嬉しい』
優斗はひとつひとつ美味しいと言い、食べ終わった。
『ごめんね。作りすぎちゃった』
『美味しかったから、ぺろりと食べれたよ』
『腹ごなしに観覧車乗ろうよ』
『いいね』
2人はゆっくりと歩いて観覧車に乗り、真正面に座った。
しばらくして、
『優斗くん、そっち行っていい?』
『狭いし、景色見えないよ』』
『いいの』と優斗の隣に座る。
観覧車が傾く。
頂上に差し掛かると、前の観覧車が見えた。
『ん?キスしてる』と心の中で優斗は思った。
『優斗くん、ひとつお願いがあるの』
『何?』有とはドキドキした。
『キスして』
『ダメだよ。はるちゃん怒るよ』
『ぜったいに誰にも言わないから。お願い』
『わっ、分かったよ』
優斗は唇を重ねた。夏樹は舌を入れようとした。
『それは無理。絶対にダメだよ。そうするなら、二度としないよ』
『分かったから、もう一回』
優斗はまた唇を重ねた。長い時間が。経った。
いきなり入口の扉が開いた。
2人はビックリして、飛び出して、走った。
『あぁビックリした。みんなに見られちゃったね』
『恥ずかしい』と夏樹は耳を赤くした。
『あっごめんなさい。口紅ついちゃった』
『えっ』と優斗は腕で唇を擦った。
『私とのキスが嫌だったみたい。なんかムカつくぅ』
『いや、そんなつもりは全然ないよ』
『じゃあ、またして』と夏樹は目を瞑った。
『ここじゃマズイよ。子供もいるし』
『じゃあ、お化け屋敷行こう』
『えっ、お化け屋敷?』
お化け屋敷の前には列ができていた。夏休み限定仕様らしい。
列に並ぶと、ほとんどがカップルだった。
優斗の前は中学生らしき初々しいカップル。後ろはガタイのいい男に、派手目な女のカップルだった。
係員の人が、4人人組手で進んでください、と話している。
ちょうど優斗のところで切れた。
優斗が先頭で進む。
夏樹は、優斗手を両手で握りながら後ろに下がった。
後ろを振り返ると、夏樹の影にがたいのいい男が隠れ、派手な女がそれに後ろに隠れている。
最初の幽霊役が優斗を脅かした。
優斗は
『全然怖くない。早苗のほうが何杯も怖い』と思った。そして、夏樹の腰を抱いて、
『走るよ』と言って走り出し、曲がり角で隠れた。
いきなり置いていかれた2人は、優斗がノーリアクションだった幽霊に、悲鳴を上げた。
優斗は全く2人が来ないので、
『さっきはごめんね』と夏樹の唇に自分の唇を重ねた。
夏樹はビックリしたが、素直に身を委ねた。
優斗達の後の組が来たので、キスを止めて、歩き出した。
優斗は幽霊を無視し、夏樹はぼうっとしていて、何事もなく出口に着いた。
『優斗くん。もう一回』
『もう、今日はしないよ』
『え~、イジワル』
優斗は時計を見た。
『あと1つか2つくらいだね』
『ショー見に行こうよ』
夏樹に連れられ、劇場に入った。
中は空いていて、まだ始まったばかりのようだ。
だれでも知っている童話の劇が演じられていた。
夏樹は優斗の肩に頭を乗せて、すわっめいる。夏樹が暗闇で何かをしようとするのを警戒しながら、子供騙しの劇だと思って見た。
しかし、優斗は熱中した。最後は拍手をしていた。
『面白かった』と優斗は興奮した。
『もう私のこと忘れてたでしょう』
『ごめん。ごめん』
劇場を出ると、薄暗くなっていた。
『最後に行きたいところがあるの』
『じゃあ、そこに行って帰ろうね』
2人は、遊園地内でも高い丘のようなところに来た。
『永遠の鐘』
この鐘を2人で鳴らすと永遠に結ばれると、書かれていた。
カップルが列を作っていた。
列の先には、照明に照らされた小さな鐘が置かれていた。
優斗達の前の番のカップルが、係員の人にスマホを渡して、写真を撮って、2人で紐を引っ張って鐘を鳴らした。
係員の人がスマホを返して、優斗達の番になった。
夏樹がスマホを渡す。
優斗達のは鐘の紐を持って、写真に撮られた。そして、紐を引っ張り、鐘を鳴らした。
夏樹はスマホを受け取り、その場を去った。
照明の届かない暗い場所に来ると、カップルがあちらこちらでキスをしていた。
『優斗くん、本当にこれが最後だから、キスして』
『これでしないと一生恨まれそうだな。分かったよ。
でも、これがなっちゃんとする最後のキスだからね』
『分かってる』
優斗は夏樹の真正面に立った。
『夏樹、大好きだよ』
『優斗くん。私も大好きだよ』
2人は大人のキスをした。
長いキスだった。
『それじゃあ帰ろうか』
夏樹は頷いた。
2人は無言で夏樹のマンションの前まで来た。
『じゃあ、また学校で』
『うん。またね』
夏樹は鍵を開けて、走っていった。
しばらくすると、母が降りてきた。
『お疲れ様。夏樹、凄い喜んでたわよ』
『それなら良かった』
『今したい気分でしょ』
『まぁね。ずっとお預けされてる気分だったよ。理性を保つのが大変で』
『フフフッ。私の時は聞いたことがない言葉ね』
『さゆりんには、本能の赴くままだよ』
『ホテル行く?』
『う~ん。家の方がいいかな』
『分かった。遅いから夕飯買って帰りましょ』
そして2人は車に乗り、走り出した。
『そうそう言っとくことあるの』
『何?』
『お父さんとのことなんたけど、とりあえず、夜は別々に寝ること以外は、普通の生活に戻すことにしたわ』
『そうなの?』
『いつまでも優斗の部屋にいたら不自然だからね。お父さんは一階の和室で寝てもらうわ』
『今、物置じゃん』
『片すしかないわね』
『じゃあ、母さんと僕は、寝室でできるってこと?』
『そういうことね。基本的にお父さんは、2階に出入り禁止するから』
『ゆっくりできるね』
『だからといって調子に乗って声出したり、ベットの軋む音とか、気をつけなくちゃならないことは、いっぱいあるわよ』
『僕のベッドとは違うか。だったら僕のベッドの方がよくない?』
『その日の気分で決めましょ』
優斗達は、優斗の部屋で、夕飯を食べ、交代で風呂に入った。
そして体を重ねた。
一方、春花も、
『夏樹、服脱ぎなさい』
『お姉ちゃん、私もしたかったの』
『何されたの?』
『今日ね。優斗くんとデートしてみて分かったの。もう私に優斗くんは必要ないって』
『えっ、夏樹?』
『私には、お姉ちゃんだけいればいいよ』
『もう、夏樹ったら』
『お姉ちゃん、早くしようよ』
『アキノも寝てるから、大丈夫よ。おいで。夏樹』
『お姉ちゃん、大好きだよ』
『夏樹、私も大好きよ』
2人は体を重ねた。
そして新学期が始まり、夏樹は取り巻きと、優斗は玲香と過ごす日々が始まった。
優斗は変わらずお昼は屋上で、玲香と過ごした。
放課後は夏樹を入れて、玲香がバイトまでの時間を過ごした。
優斗の学校の文化祭には、由紀と一緒にアキノを抱いた春花と小百合が訪れた。
由紀の学校の文化祭には、優斗と玲香、夏樹の制服を着た春花と夏樹。そしてアキノを抱いた美紀が訪れた。
春花は、仲の良かった友達にだけこっそり会って、先にアキノと供に帰った。
玲香と美紀も喫茶店へと行った。
優斗は由紀と高校最後の文化祭を楽しんだ。
そしてクリスマスの飾り付けをみんなで行った。
『またこの季節が来たなぁ』とマスター
『これをやり始めると、1年がもうすぐ終わるって気がするよ』と優斗
『Xmasが終わって新しい年になれば受験か、大丈夫なのか?』
『まぁなんとかね。ねっ由紀』
『後は神頼みね』
『そんなんで大丈夫なのか?』
『ほらほら、手が止まってるわよ』と美紀
『早く終わらせちゃいましょ』と小百合
『今年は人数が多いから、すぐ終わるさ』とマスター
『玲香ちゃん、家で一人でしょ。クリスマスイヴは店終わってから、簡単にやるから、一緒にどう?』と由紀
『いいんですか?』
『可愛い娘が一人増えただけだから、遠慮しなくていいよ。帰りは送って行くから』とマスター
『ありがとうございます。ぜひお願いします』
『料理は手伝ってね。ユウ』
『またぁ。僕は食べられないのに』
『小百合さんも一緒にどう?』
『えっ私までいいんですか?』
『美人は何人いてもいい』
『お父さん!』
『はい!』
『あれ?僕は?』
『もちろんいいわよ。料理手伝ってくれたら、ご褒美ね』
『女将さんだけです。優しいのは』
『ユウ!』
『はい!』
『本当に似てるわね。フフフッ』と小百合
『母さん、それは内緒』
『何だ?』とマスター
玲香以外の4人は苦笑いした。
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