僕の彼女は、男子高校生

ぱるゆう

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初めての朝 1

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『ティラミスは夜のお菓子と言われ、仲良く夜を過ごしたい時に食べると言われています。
 ママが由紀を身籠った時も食べた思い出のケーキです。これを食べて一晩中ハッスルして下さい。フロム、パパとママ』

『あのバカ親!』

『うちの親も、泊まるって言ったら、早く孫の顔が見たいって言ってきたんだ。僕たちの親は本当にどうかしてるよ』

『なんか親のレールに乗らされてる気がして不愉快なんだけど、でもユウは好きだよ』

『もちろん僕も好きだよ。親のことはもう忘れよう。既に願いを叶えちゃたし』

『そうね。今更別れられそうにないし』

『僕も離れられないよ』

 2人は舌を絡めるキスをした。少しおさまりつつあった肉棒がパワーを取り戻していく。

『ねぇ、家にいる間、ずっとこうなの?』

『一回服着よう。僕貧血になりそう』

 2人は服を着た。

 改めて、冷蔵庫の中を見る。ろくな物がない。

『ケーキ買う暇があるなら、食材買っとけって。もう』

『喫茶店の冷蔵庫は?』

『店閉めた次の日に、在庫一掃って料理に変わった』

『これでできるのは、オムライスかピラフだね。う~ん。オムライスにしようか?』

『うん。私はサラダとコンソメスープ作るね。あっそうだ、ケーキあるし、コーヒー入れよう』

『おっ、いいね。バッチリだよ』

 優斗は、まず冷凍ご飯を解凍した。続いて、由紀がブロッコリーを温める。ナイスコンビネーションで、あっと言う間に出来上がった。

 先に由紀が、ケチャップで、優斗のオムライスに肉棒を描いた。仕返しに、優斗は、おっぱいを由紀のオムライスに描いた。

 2人で話し合った結果、自分で書いた方を責任を持って食べることになった。

『ねぇ、私と結婚したら、この店を継ぐようになるけど、それでユウはいいの?』

『えっ、僕は喫茶店の仕事好きだよ』

『高校卒業して、60まで40年以上、毎日同じことの繰り返し、それでいいの?』

『えっ、子供だって生まれるだろうし、マスター毎日コーヒーの研究してて、楽しそうだけど。

 由紀は卒業した後、何か考えてるの?』

『私は、もう少し羽根を伸ばしたいわ。大学に行くつもり』

『由紀は成績いいから、いいところ行けるかもしれないけど、僕は行けても三流だし、意味ないよ』

『あのね。ここから通える料理とか栄養とか資格が取れる大学があるの。私はそこに行くつもり。

 普通に法律とか文学とか勉強しても意味ないのは分かってるから』

『僕にもそこへ行けと?』

 由紀は頷いた、

『うちの親、理解してくれるかなぁ?』

『老後の面倒を見ることを条件に出せば、大丈夫よ』

『まぁ言うだけ言ってみるよ。その大学のこと、もっと教えて』

 由紀はパソコンを部屋から持ってきた。下半身の違和感は和らいだらしい。

『ここよ』と由紀は大学のホームページを開きながら、説明を始めた。

『ふ~ん。確かにこれからの人生に役に立ちそだね』

『私はユウには料理の才能があると思ってるの。喫茶店料理だけじゃ勿体ないよ』

『そうかなぁ、考えたこともなかった』

『何気にお父さんから教わったことだけじゃなくて、アレンジしてるでしょ』

『よく分かったね。マスターの料理、ちょっと古ぃんだよね。でも内緒だよ』

『分かってる。私ね。昼は喫茶店。夜は気軽に食べられるフレンチやイタリアンの店をやってみたいなぁって思ってるのにるの』

『いいんじゃない。

 じゃあこれはどう?僕たちの子供が生まれたら、店の中に、保育士さん雇って託児所作って、子育てで忙しいお父さん、お母さんに、ゆっくり食事してもらうの』

『面白い!まぁ店の場所を考えないとならないけどね。だってそういう家って車で来るでしょ』

『そっか、そうだよね。でもいつかやってみたいな』

 こんな事を話しながら、時間は過ぎていった。

 そしてそろそろ寝る時間になったので、2人で風呂に入り、お互いの体を洗いあった。

 2人はバスタオル姿で、ダブルベッドに、横になっている。由紀は優斗の腕に頭を乗せて、優斗の方に体を向けていた。

『どう?違和感は?』

『う~ん。初めてだから、なんとも言えない』

『ユウこそ、大丈夫なの?』

『僕も何とも言えない。初めてだから』と言っておいた。

『途中で無理だと分かったら、そこで止めよう。僕は、由紀と裸で抱き合ってるだけで幸せだから』

『うん。でも、無理しないでね』

『由紀もね』

『明日何時に帰ってくるの?』

『何も聞いてない。今朝、突然、旅行行くから留守番よろしくって言われただけ』

『まぁ早くても昼頃だろうね。それまでには帰るよ』

『うん、そうしよう』

 少し由紀は痛がったが、快楽のほうが勝り、最後まで終えることができた。ゴムに残った5発目の精子は流石に少なかった。

 由紀は『疲れた。寝るね』と裸のまま、すぐに寝息を立てた。

 優斗は由紀の寝顔をじっと見た。
『なんて可愛いんだ』と額にキスをした。

 突然、優斗の頭に、春花のことが浮かんだ。『そうだ。ちゃんと別れるって言わないと。でも、あんな美人と付き合うなんて、もうないだろうなぁ。キスくらいしとけば良かった』と心残りを感じていた。


 
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