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風斗とアキノ 1
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この春に風斗は中学2年生になった。
アキノちゃんは高校3年生だ。
小百合は一軒家に引っ越した。その家に行くと、旦那との子供、桜ちゃんと2人でいた。
「あれ?風斗は?」
「あ~ちゃんのところ」
「えっ?何しに言ってるの?」
「勉強を教えてもらいに
「えっ!確か、アキノちゃん、3年生で受験だよね?確か第一希望、帝政大学じゃなかった?」
「私も邪魔になるって言ってるんだけど、あ~ちゃん本人が、気晴らしになるし、基礎の勉強になるからって言うの」
「本人がそう言うならいいけど」
「毎週ってわけじゃないし、春花達も喜んでるみたいよ」
「えっ!僕は嫌われてるのに・・・、やっぱり顔?」
「そんなことないわよ。あなたは夏樹のことで嫌われてるんでしょ」
「そうなんだけど、僕には汚い、汚らわしい、っていつも言ってくるんだよ。はぁ、なんで、風斗は顔は母さん似で、身長は僕を飛び越えて、おじいちゃん似で。僕は顔は父親似で、身長は母さん似で。風斗はいいところだけもらって、ぼくは悪いところしかもらってない。不公平だ」
「だから、私がさんざん相手してあげたでしょ。可哀想だから」
「可哀想って何だよ。母さんの暇つぶしだったんだろ。今は仕事が楽しいから、僕なんて見向きもしない」
「あら?バレちゃった?」
「そんなことより、風斗の身長がおじいちゃんに似たって言ったところを否定しろよ」
「なんか面倒くさくなってきちゃって」
「えっ、認めるの?」
「風斗には内緒よ」
「話せるわけないだろ!」
「あなたがいなくなると思ったら、寂しくなっちゃって」
「風斗には手を出してないよね?」
「そんな手を出すなんて言葉、何処で覚えたの?まったく、親の顔が見てみたいわ・・・・、出さないわよ。風斗は、頭もいいし、顔もいい。相手が見つかるかなんて心配する必要ないわ」
「えっ?僕は相手が見つからないと思ってたの?」
「そうね。由紀ちゃんとそうなるなんて思ってもみなかったわ」
「昔と言ってること違うじゃん」
「由紀ちゃんの親が、その気だったのよ。私は無理だと思ってたわ」
「まぁ、実際、すぐ別れたし、母さんの目が正しいよ」
「そうでしょ」
「はぁ、なんかいいように使われた気しかしない」
「それが真実だから、そう思うのも無視ないわ」
「でも、母さんが3人も産むなんて、考えられなかったよ。結局、母さんは妊娠しやすいってことだよね?」
「そういうことになるわね。本当に、私もビックリよ。それで、何しに来たの?」
「桜の顔を見に来たのと、明日、夏ちゃんと会うから、風斗を誘いに来たんだ。2人だと春ちゃんが怒るから嫌なんだよ」
「歩美は?」
「倶楽部活動だって」
「日曜日なのに?」
「友達の家で服の発表会やるんだって」
「そうなんだ」
「電話してみるか」
スマホを出して、夏ちゃんに電話した。
「もしもし、優斗だけど。明日、アキノちゃんか、フユキくん連れて来れる?」
「あ~ちゃんは来るって言ってた」
「そうなんだ。良かった」
「歩美ちゃんと風斗くんは来るの?」
「歩美は、友達の家行くって。風斗は夏ちゃんの家で勉強してるから、分かんない」
「分かった。あ~ちゃんから誘ってもらうわ」
「なぜ?」
「フフフッ、だから、明日は4人で行くことになるわよ」
「よく分かんないけど。了解」
通話を切った。
「風斗はアキノちゃんに誘わせるって」
「分かった。明日、風斗はいないのね。朝早いの?」
「夢の国に行くんだ。夏ちゃんが、どうしても行きたいって」
「わざわざ日曜日に?」
「2人じゃ行けないから、誰か誘わないとならないし。歩美をあてにしてたんだけど、他の日はお互いに無理なんだ」
「まぁ、結果的には楽しみな展開ね」
「何が?」
「別にぃ」
さっきの電話の夏ちゃんといい、何なんだ。
アキノちゃんは高校3年生だ。
小百合は一軒家に引っ越した。その家に行くと、旦那との子供、桜ちゃんと2人でいた。
「あれ?風斗は?」
「あ~ちゃんのところ」
「えっ?何しに言ってるの?」
「勉強を教えてもらいに
「えっ!確か、アキノちゃん、3年生で受験だよね?確か第一希望、帝政大学じゃなかった?」
「私も邪魔になるって言ってるんだけど、あ~ちゃん本人が、気晴らしになるし、基礎の勉強になるからって言うの」
「本人がそう言うならいいけど」
「毎週ってわけじゃないし、春花達も喜んでるみたいよ」
「えっ!僕は嫌われてるのに・・・、やっぱり顔?」
「そんなことないわよ。あなたは夏樹のことで嫌われてるんでしょ」
「そうなんだけど、僕には汚い、汚らわしい、っていつも言ってくるんだよ。はぁ、なんで、風斗は顔は母さん似で、身長は僕を飛び越えて、おじいちゃん似で。僕は顔は父親似で、身長は母さん似で。風斗はいいところだけもらって、ぼくは悪いところしかもらってない。不公平だ」
「だから、私がさんざん相手してあげたでしょ。可哀想だから」
「可哀想って何だよ。母さんの暇つぶしだったんだろ。今は仕事が楽しいから、僕なんて見向きもしない」
「あら?バレちゃった?」
「そんなことより、風斗の身長がおじいちゃんに似たって言ったところを否定しろよ」
「なんか面倒くさくなってきちゃって」
「えっ、認めるの?」
「風斗には内緒よ」
「話せるわけないだろ!」
「あなたがいなくなると思ったら、寂しくなっちゃって」
「風斗には手を出してないよね?」
「そんな手を出すなんて言葉、何処で覚えたの?まったく、親の顔が見てみたいわ・・・・、出さないわよ。風斗は、頭もいいし、顔もいい。相手が見つかるかなんて心配する必要ないわ」
「えっ?僕は相手が見つからないと思ってたの?」
「そうね。由紀ちゃんとそうなるなんて思ってもみなかったわ」
「昔と言ってること違うじゃん」
「由紀ちゃんの親が、その気だったのよ。私は無理だと思ってたわ」
「まぁ、実際、すぐ別れたし、母さんの目が正しいよ」
「そうでしょ」
「はぁ、なんかいいように使われた気しかしない」
「それが真実だから、そう思うのも無視ないわ」
「でも、母さんが3人も産むなんて、考えられなかったよ。結局、母さんは妊娠しやすいってことだよね?」
「そういうことになるわね。本当に、私もビックリよ。それで、何しに来たの?」
「桜の顔を見に来たのと、明日、夏ちゃんと会うから、風斗を誘いに来たんだ。2人だと春ちゃんが怒るから嫌なんだよ」
「歩美は?」
「倶楽部活動だって」
「日曜日なのに?」
「友達の家で服の発表会やるんだって」
「そうなんだ」
「電話してみるか」
スマホを出して、夏ちゃんに電話した。
「もしもし、優斗だけど。明日、アキノちゃんか、フユキくん連れて来れる?」
「あ~ちゃんは来るって言ってた」
「そうなんだ。良かった」
「歩美ちゃんと風斗くんは来るの?」
「歩美は、友達の家行くって。風斗は夏ちゃんの家で勉強してるから、分かんない」
「分かった。あ~ちゃんから誘ってもらうわ」
「なぜ?」
「フフフッ、だから、明日は4人で行くことになるわよ」
「よく分かんないけど。了解」
通話を切った。
「風斗はアキノちゃんに誘わせるって」
「分かった。明日、風斗はいないのね。朝早いの?」
「夢の国に行くんだ。夏ちゃんが、どうしても行きたいって」
「わざわざ日曜日に?」
「2人じゃ行けないから、誰か誘わないとならないし。歩美をあてにしてたんだけど、他の日はお互いに無理なんだ」
「まぁ、結果的には楽しみな展開ね」
「何が?」
「別にぃ」
さっきの電話の夏ちゃんといい、何なんだ。
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