僕の彼女は、男子高校生

ぱるゆう

文字の大きさ
12 / 87

別れ? 2

しおりを挟む
優斗は、スーパーで買い物した後、早苗の部屋に入った。

 まず、調理器具を確認する。最低限の物はあった。

 ワインを冷蔵庫に入れ、早速調理を始めた。実際食べるのは3時間後なので、サラダはから取り掛かった。

 スープも煮込み過ぎないようにした。

『なかなか難しいな。時間を調整しながら作るの』と面白く思いながら作った。

 早苗が帰ってきた。優斗は、火を止めた。

『ただいまぁ~』

『おかえりなさい。お仕事お疲れ様』と抱きしめて、頭を撫でた。

『帰ってきて誰かいるって、やっぱりいい。それにいい匂い』

『後10分もあれば完成する』

『う~ん。楽しみ』

『じゃあ、まず座って。

早苗は座った。
「しばらく会えなくなるかもって言ったよね』

 優斗は頷いて、
『ちゃんと理由を説明するから聞いてくれる?多分話さないと早苗が不安に思うかもしれないから。
 まず、夏休みの後半は、ほとんどバイトが入ってるから、来れない。学校が始まると、平日午後4時~6時の間なら、何日かは会えるかもしれない。土日はバイトで来れない』

 次の冬休みになると、ほとんど無理だと思う。三学期の間も、平日の少しの間から会えるかもしれない。春休みは、ほとんど無理。

 分かった?どうしても会いたい時は、早めに連絡くれれば、平日の数時間なら会えるから』

『それでも長くて2時間か·····』

『全く会えないってよりかはマシでしょ?これで、全部言い終わった。あまり時間ないけど、残りは早苗のワガママ聞くよ』

『とりあえず一般にお風呂入ろう。このままじゃ、ベッドに行けない」

『時間が勿体ないよ。僕は準備できてるよ」

『ちゃんと思い出にしたいから、お風呂入ろう」

『分かった。でも、思い出なんて言わないでよ。僕はいなくなるわけじゃない』

『うん』

 優斗は手を伸ばして、早苗を引っ張った。

『早く!』

 2人は、体を洗い合った。一つ一つの体の部品を確かめるように。

 2人は、裸のまま脱衣所を出た。
『早苗、大人しくしててよ』
 とお姫様抱っこをした。

『キャッ、重いわよ』

『弓道部を舐めないで。上半身は鍛えてるから。それに全然重くないよ』

 早苗は優斗の首の後ろに手を回した。

 優斗は、顔を近づけ、舌を絡ませた。

 壁に気をつけながら、早苗をベッドまで運んだ。

 早苗をゆっくりベッドに下ろした。早苗は、首に手を回したままだ。

 目を見つめながら、
『早苗、大好きだよ』

『いいの、そんな事言って、彼女怒るわよ』

『今は早苗だけを見てるから』

 早苗は、自分の腕を引き寄せ、優斗の顔を近づけた。

『うん。今は私だけを見てね』

 2人は舌を絡ませた。

 そして2人はお互いの体を愛撫しあい、最後に早苗のお腹に射精した。

「あっそうだ。いいものがあるのよ」と早苗はクローゼットを開いた。中唐服を取り出す。

『じゃじゃ~ん。ナース服』

『なんでそんなのあるの?」

『前の彼氏が好きでね。セーラー服もあるよ」

『それを着てするの?」

『そうだよ。まだ他にもあるけど、どれがいい?」

『いや、全部着てみて、選びたい』

『それは面倒だよ。次来る楽しみができたでしょ』

『今日は着てくれないの?』

『どうしよ~かな~。もう帰らなくて大丈夫なの?』

『時間は非常にまずいです』

『じゃぁ、また今度』

『え~、そんな殺生な』

『はいはい、帰りなさい。彼女にバレて、会えなくなったら、元も子もないわよ』と服を着始めた。

『最悪だ~。心残りをなくすために来たのに。逆効果だ。マジで夜中に家を抜け出さなくちゃならない』

『夜道は、気をつけてね。車飛ばしてるから···········。ほ~ら、ご飯作ってくれるんでしょ』

『あっ、忘れてた。すぐにできるから。シャワー浴びてきてよ』

『服きちゃったから、後にする。料理してるの。見たい』

『もう基本的に温めるだけだし、何もないよ』

『いいの』

『じゃあ、先にサラダと、ドレッシング』

『ドレッシングも作ったの?』

『ドレッシングなんて簡単だよ。面倒くさいかどうかだけ』

 ガーリックパンをトースターに入れて、タイマーを回す。

 優斗はパスタと塩を鍋にいれ、タイマーをつけた。その間にソースを温め直した。ソースのフライパンを脇にどけ、スープを温める。

『ドレッシング美味しい』

『そう、良かった』

『トースターからガーリックパンを出す。

 皿に移し替えて、

『はい、ガーリックパン』

『少し焦げた匂いとガーリックの匂い、お腹空く匂いだね』

 バリバリっと会い音がする。

『ん~にんにく最高!元気出そう』

 パスタの火を止め、籠にパスタを移した、籠を振り、水気を取って、トングでパスタを皿に盛り付けた。その上からソースをかける。

『はい、パスタ』

『美味しそう』

 次にスープをマグカップに入れた。
『最後に、スープ』

『あっそうだ!ワイン忘れてた』

『ワイングラスある?』

『確かこの辺に········あった!』

 優斗は簡単に洗い、よく水気をとった。

 ワインを冷蔵庫にから取り出し、グラスにそ削ぐ。

『安いワインだけど、今日の料理には合うはず』

『なんか悪いなぁ。いただきます』

『はい、どうぞ召し上がれ。あッヤバい帰らないと。じゃあ、ホントに夜中来るかも。来週いつ休み?』

『来週?月曜日』

『これから夜ランニングすることにするよ。そうすれば、一時間くらいは時間作れるから。

 日曜の夜、来れるなら、連絡する。

 なんか勿体ぶって、しばらく会えないって言ったのに、カッコ悪いな』
優斗は出て行った。

『優斗、どんどん好きになっちゃうよ』

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

私の推し(兄)が私のパンツを盗んでました!?

ミクリ21
恋愛
お兄ちゃん! それ私のパンツだから!?

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

処理中です...