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密会 6
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結局、私は優斗の何かを頑張ったという報告を受けながら、関係を続けた。
旦那とは仕事で無理な時以外は、するようになっていた。本格的な妊活だ。
そうして、半年が過ぎて、やっとというべきなのか姙娠した。
旦那は本当に嬉しそうだった。一人暮らしだった私の母と同居することも話はついていて、買っておいた土地に二世帯住宅を建て始めた。
そして、優斗に何も言わずに会うことにした。
まだ服を着ていると、まだ分からないので、いつもの通り待ち合わせて、ホテルに着いた。
服を脱いで下着姿になった。お腹が少し膨らんでいる。
「ねぇ、優斗。今日が最後だよ」
「えっ!嫌だ。今日もちゃんと頑張ったことあるのに」今やどうでもよくなったルール。
「それは分かるんどけど、ちゃんと私を見て」
私はお腹を擦った。
「言っていいの?」
「うん、いいわよ」
「太ったから?」
やっぱり、妊娠させた後は相手の体を見てないのね。
「違う。妊娠したの」
「えぇ!僕、ちゃんとゴムしてたよ!
・・・うん、分かった。ちゃんと僕の子として育てよう」
「違う。あなたの子じゃないわ。安心して」
「えっ!じゃあ誰の子なの!」声が大きくなった。
「旦那の子」私は我慢して冷静に言う。
「だって!全然してないって言ってたじゃん!」相変わらず大きな声だ。
「あなたと初めてホテルに来た時は、そうだったんだけど。すぐにするようになったの」
「生で?」急に声が小さくなった。
そこか気になるのは?私は呆れた。
「そうよ。ずっと生で中に出してたわ」
「僕にはさせてくれなかったのに」
私は更に呆れた。
「はぁ?あなたの子は欲しくないからよ」我慢してた分、強い口調になる。
「そうかもしれないけど」
「とにかく、今日で最後。分かった?」
「嫌だ」
予想してたこととはいえ、面倒になってくる。もう我慢できない。こっちも大声を出した。
「あなたが妊娠させた相手とどうしてるか知らないけど、これ以上のセックスは赤ちゃんに良くないの。分からないなら、今日も帰るわよ」
「嫌だ」
「あなた、もうすぐ父親になるのよ。そんなことでいいと思ってるの?」
「分かってるけど」
「あぁ、もういい!帰る」
「嫌だ!帰らないで」近づいてきたので、
「私に触ったら、全部、相手に話すからね」
「そっ、それは・・・」
「妊娠中に、彼女だけでなく、他の女にも手を出してたなんて分かったら、どうなるかくらい分かるでしょ」
「うん・・・でも、そんなことしたら」
「はぁ?私を犯すつもりなの?別に私は今の病院辞めてもいいし、旦那も知ってるし、何も困らないわよ」
「うん、分かったから。落ち着いて」
「はぁ?」心底呆れた。誰がこうさせたんだ。私は服を着始める。
「それ以上しないから、抱きしめさせて。お願い」
「もう無理よ。あなたが信じられないから」
「嫌だ!お願い」
もう話すことはない。無視をする。優斗は裸のままだ。
鍵を手に取り、
「今までありがとう。お幸せに」
部屋を出た。
追ってくると面倒なので、上の階へ階段で昇った。そこからエレベーターに乗り、最上階のレストランへ向かう。
エレベーターの中で、優斗の番号を着信拒否に設定する。
「はぁ、これで大丈夫だ。流石に病院にまでは来ないだろう。来られても拒否すればいい。
女の患者が多いとは言え、他に頼る相手がいなく、必要以上に頼ってくる患者は少なくない。イチイチ相手にしてられない。名前を受付に言えば、いないとか他の患者で手が離せないとか嘘をついてくれる」
レストランは空いていたので、入口から見えない奥の窓際の席を頼んだら、座れた。
メニューをざっと見て注文し、窓の外を眺めた。
「はぁ、遊びが過ぎたかしら。でも良かったわ。あの子に弱みがあって。無かったら危なかったかもね」
外を眺めながら、お腹を擦った。
「まさか、軽い気持ちで浮気したら、こんなことになるとはね。本当に人生って分からないものだわ。まぁ、1年くらいは真面目に育児して、また相手を探そうかな。フフフッ」
旦那とは仕事で無理な時以外は、するようになっていた。本格的な妊活だ。
そうして、半年が過ぎて、やっとというべきなのか姙娠した。
旦那は本当に嬉しそうだった。一人暮らしだった私の母と同居することも話はついていて、買っておいた土地に二世帯住宅を建て始めた。
そして、優斗に何も言わずに会うことにした。
まだ服を着ていると、まだ分からないので、いつもの通り待ち合わせて、ホテルに着いた。
服を脱いで下着姿になった。お腹が少し膨らんでいる。
「ねぇ、優斗。今日が最後だよ」
「えっ!嫌だ。今日もちゃんと頑張ったことあるのに」今やどうでもよくなったルール。
「それは分かるんどけど、ちゃんと私を見て」
私はお腹を擦った。
「言っていいの?」
「うん、いいわよ」
「太ったから?」
やっぱり、妊娠させた後は相手の体を見てないのね。
「違う。妊娠したの」
「えぇ!僕、ちゃんとゴムしてたよ!
・・・うん、分かった。ちゃんと僕の子として育てよう」
「違う。あなたの子じゃないわ。安心して」
「えっ!じゃあ誰の子なの!」声が大きくなった。
「旦那の子」私は我慢して冷静に言う。
「だって!全然してないって言ってたじゃん!」相変わらず大きな声だ。
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「生で?」急に声が小さくなった。
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「僕にはさせてくれなかったのに」
私は更に呆れた。
「はぁ?あなたの子は欲しくないからよ」我慢してた分、強い口調になる。
「そうかもしれないけど」
「とにかく、今日で最後。分かった?」
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予想してたこととはいえ、面倒になってくる。もう我慢できない。こっちも大声を出した。
「あなたが妊娠させた相手とどうしてるか知らないけど、これ以上のセックスは赤ちゃんに良くないの。分からないなら、今日も帰るわよ」
「嫌だ」
「あなた、もうすぐ父親になるのよ。そんなことでいいと思ってるの?」
「分かってるけど」
「あぁ、もういい!帰る」
「嫌だ!帰らないで」近づいてきたので、
「私に触ったら、全部、相手に話すからね」
「そっ、それは・・・」
「妊娠中に、彼女だけでなく、他の女にも手を出してたなんて分かったら、どうなるかくらい分かるでしょ」
「うん・・・でも、そんなことしたら」
「はぁ?私を犯すつもりなの?別に私は今の病院辞めてもいいし、旦那も知ってるし、何も困らないわよ」
「うん、分かったから。落ち着いて」
「はぁ?」心底呆れた。誰がこうさせたんだ。私は服を着始める。
「それ以上しないから、抱きしめさせて。お願い」
「もう無理よ。あなたが信じられないから」
「嫌だ!お願い」
もう話すことはない。無視をする。優斗は裸のままだ。
鍵を手に取り、
「今までありがとう。お幸せに」
部屋を出た。
追ってくると面倒なので、上の階へ階段で昇った。そこからエレベーターに乗り、最上階のレストランへ向かう。
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