魔法も剣も身長も最低とバカにされている僕が実は世界最強である理由

ぱるゆう

文字の大きさ
14 / 36

ユウタの家

しおりを挟む
今日は先生に大切な用があるということで、自宅学習ということになった。
その用のことは、みんなには秘密にされた。当然、僕は知っている。

僕は食事をするテーブルで剣術の本を読んでいた。


すると、扉をノックされる音がした。
母さんが動こうとしたので、
「僕が出るよ」と立ち上がって走った。

扉を開くと、先生だった。
先生は、少し驚いた顔をした後、悲そうな顔になったが、すぐに笑顔になって、
「ユウタ!Fランクから抜け出す方法が見つかったの!」と嬉しそうな声で言った。

「えっ!」僕は一瞬何を言っているか、分からなかった、いや違う、もう随分昔に諦めていたので、頭がその言葉を拒絶したんだ。

「どういうことですか?」素直に慶ぶということができなかった。

「ハナエとギンノジョウが、ランクを上げる方法を知っているって!」先生は変わらず嬉しそうな声だ。

「そんなこと・・・」僕は狼狽した。

「私みたいな上のランクは無理だけと、Fランクなら可能だって。良かったね。ユウタ!」

確かにFランクは異常過ぎる。Dランクでさえ、みな間違いであって欲しいと泣き叫ぶのだ。

それなら、異常なFランクを直す異常さがあってもいいのではないか?僕はそんな気がしてきた、

「信じていいんですか?」

「あの2人は、人間を超えてるところがあるからね。本人達が言ってるんだから、間違いないわ。元パーティメンバーとして保証するわよ」

僕は母親の方に向き直った。
「母さん!」その声は嬉しさに満ちていた。

ハルカはホッとしたと共に、これからユウタを迎える残酷な運命に心が締め付けられた。

僕は母親を連れて、先生のところに戻った。

「先生!本当なんですか?」母さんは不安と期待と入り混じった複雑な表情だ。

「はい」先生は満面の笑みで言った。

「あぁ」母さんは涙を流した。

「ほら、母さん、先生、立ちっぱなしだよ」

「あぁ、すいません。中に入ってください」

お母さん、ごめんなさい!でも、ユウタを守るためには、この方法しかないの。ハルカは心の中で謝罪した。

先生は会議が終わった後、みんなに僕のことを話したら、ハナエ様とギンノジョウ様が何とかできると手を挙げてくれたと話した。

「でも、かなりの時間が必要らしいわ」

「どうする?ユウタ」母さんは僕に決めさせてくれるようだ。

「どこでやるのか分かりますか?」

「ギンノジョウの家だって。この辺りとは比べ物にならないくらい、精霊達の力が強いらしいわ」

「そうすると、たまに帰って来るのは難しいですか?」

「ん~、私が会いに行く分にはすぐだけど、帰ってくるのは頻繁には無理かもね」

僕は母さんの顔を見た。
「お父さんもお母さんも、あなたが成長できるなら我慢するわ。優しいあなたなら、ハナエ様ともギンノジョウ様とも仲良くできるわよ」

僕は決意を固め、先生に顔を向けた。
「うん、先生、行きます」

「そう!良かった!。出発は明日するとしても、2人が会っておきたいって。今からいい?」

「出発!明日!』僕は驚いた。

「先生、いくら何でも急ぎ過ぎでは?」母さんも続いた。

「2人がこっちは落ち着かないって。早く出たいみたいなのよ。とりあえず顔を見せに行こう」

「はい、分かりました」

僕達は外に出た。先生は僕をお姫様抱っこした。

「さぁ、飛ばすわよ」先生は飛び立った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

他人の寿命が視える俺は理を捻じ曲げる。学園一の美令嬢を助けたら凄く優遇されることに

千石
ファンタジー
【第17回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞】 魔法学園4年生のグレイ・ズーは平凡な平民であるが、『他人の寿命が視える』という他の人にはない特殊な能力を持っていた。 ある日、学園一の美令嬢とすれ違った時、グレイは彼女の余命が本日までということを知ってしまう。 グレイは自分の特殊能力によって過去に周りから気味悪がられ、迫害されるということを経験していたためひたすら隠してきたのだが、 「・・・知ったからには黙っていられないよな」 と何とかしようと行動を開始する。 そのことが切っ掛けでグレイの生活が一変していくのであった。 他の投稿サイトでも掲載してます。 ※表紙の絵はAIが生成したものであり、著作権に関する最終的な責任は負いかねます。

チート魔力のせいで神レベルの連中に狙われましたが、守銭奴なので金稼ぎします

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
――自由を手に入れるために、なにがあっても金は稼ぎます―― 金さえあれば人生はどうにでもなる―― そう信じている守銭奴、鏡谷知里(28)。 交通事故で死んだはずの彼が目を覚ますと、そこは剣と魔法の異世界。 しかもなぜか、規格外のチート魔力を手に入れていた。 だがその力は、本来存在してはいけないものだった。 知里の魔力は、封印されていた伝説の冒険者の魔力と重なったことで生まれた世界のバランスを崩す力。 その異常な魔力に目を付けたのは、この世界を裏から支配する存在―― 「世界を束ねる管理者」 神にも等しい力を持つ彼らは、知里を危険視し始める。 巻き込まれたくない。 戦いたくもない。 知里が望むのはただ一つ。 金を稼いで楽して生きること。 しかし純粋すぎる仲間に振り回され、事件に巻き込まれ、気付けば世界の管理者と敵対する羽目に――。 守銭奴のチート魔力持ち冒険者 VS 世界を支配する管理者。 金のために生きる男が、望まぬまま世界の頂点と戦うことになる 巻き込まれ系異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

一国一城の主を目指す!〜渇望の日々を超えて。

リョウ
ファンタジー
 何者かになりたかった。  だが現世でその願いは叶わず、男は敗北感と悲嘆を胸に沈んでいた。  そんな彼の前に現れたのは、一柱の女神。  導かれるまま異世界へ転移した男は、新たにレイと名乗り、剣も魔法も身分もない底辺から成り上がることを決意する。  冒険者として生きる術を学び、魔法を覚え、剣を磨き、人と裏社会を見極めながら、レイは少しずつ力を蓄えていく。  目指すのは、ただ生き延びることではない。  一国一城の主となり、この世界で“何者か”になること。  渇望を燃料に、知恵と執念で上へ上へと這い上がる、ダークファンタジー成り上がり譚。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...