魔法も剣も身長も最低とバカにされている僕が実は世界最強である理由

ぱるゆう

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自作自演

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「商人がこの町に来る途中で魔族に襲われた」と学校で先生の口から発表された。

「被害は積み荷だけで済んだみたいだけど、みんなも気をつけるように」と付け加えた。

「はい・・・」僕以外は怖がりながら返事をする。

最近、魔王が復活したというような噂も町中で流れている。ちゃんと役目を果たしているんだな、と僕は思った。

襲わせているのは、他でもない先生だ。今や、魔族達の王様である。人への危害がなかったことも、きっと先生が命令したのだろう。

『魔族は、人間達の隙を狙っている。人間達の団結が崩れれば、いつでも襲いに来る』

どこの町でも王都でも昔から言われている教訓。

実際は冷やかし程度だが、他の町が襲われたということは、みんなの耳に入る。

その度に、
「我が町には、ウィステリア様がいるから大丈夫」ということで、みんなの動揺も落ち着く。

タネを知っていれば、マジックもただの手先の器用な人にしか見えない。それと同じことを僕は思っている。

あっ、ちなみに、この世界にはマジックは存在しない。魔法があるから、意味はない。



授業が終わり、ケンジとサユリの3人で…美味しいパンの店ができたと寄り道して、今はサユリと並んで歩いている。

「気を付けてね」サユリは心配そうに言った。

あぁ、そうだった。魔族に注意しないと、
「もう、少しくらいなら速く飛べるから逃げられるよ」と答える。

「うん、また明日ね」」

「また明日」

サユリは家に入る前に振り返った。僕は、元気に手を振った。サユリも小さく手を振って、中に入った。

心配しなくていいよ、僕は強いんだから、と本当は言ってあげたいが。

誰が見ているか分からないので、いつも通り歩く。何事もなく家に帰った。






こうして、Dランクでないことはバレずに、楽しい一年目の学校生活が、もうすぐ終わる頃になった。

そんなある日、学校で先生が、
「一年間学んだことを試すために、実践形式の試験を行います」と言った。

みんな知っている試験だ。ケンジは楽しみにしていると、一ヶ月前くらいから言っていた。

相手は、なんと先生。生徒は魔法と剣で、先生に本気で向かっていかなければならない。

もちろん先生には、僕以外は当てることさえできないだろう。しかし、僕も他のDランクの子と同様に、とうとう処刑日が来てしまった犯罪者のような暗い顔をした。

「今できることを一生懸命やればいいのよ」と先生も気がついて言った。

そう言われても、
「はい・・・」返事も暗くなるようにした。

正直なところ急病で休んでしまいたい、他の子もそう思っているだろう。昔の僕なら、間違いなく、そう思っていた。

僕も手加減しながら、一生懸命さを出すという難題をこなさなれくてならない。正直、面倒くさい。




そんなことよりも、一つ気になることがある。家に帰った後こっそりぬけだし、シオリに会いに行った。

「ねぇ、母さん、一つ聞きたいことがあるんだけど」

「何?怖い顔して」

「20歳くらいまでは、普通の人間と変わらなく成長するんだよね?」

「えぇ、そう話したじゃない」

「じゃあ、なぜ僕の身長は伸びないだよ。他の子達は、どんどん伸びてるのに」

シオリはビックリしてから、笑った。
「フフフッ、そんなこと?怖い顔してるから、何事かと思ったわよ」

「僕には大事なことなんだ」

「そんなに気になるんなら、魔法で伸ばせばいいじゃない。やり方は教えたでしょ」

「そういうのは嫌なんだ。ズルしてるみたいで」

「だったら、我慢しなさい。別に誰のせいでもないわよ」

「でも、シオリ、クラスメイトの女の子なんだけど、前よりも見下ろされてる気がするんだ」

「私に言っても分からないわよ。それとも、大人みたいなことすれば、伸びるかもよ」シオリの顔が、ニヤニヤした。

「えっ!そういうことしないって言ったでしょ」

「やってみなくちゃ、分からないじゃない」シオリが近づいてくる。

「もう!いい!」僕は走って外に出て、速く飛んだ。これなら、追いつかれることはない。

「はぁ、もう少し様子を見るか。来年になれば、急に伸びるかもしれない」
根拠のない希望を胸に、試験に臨んだ。


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