22 / 97
余勢を駆る
22
しおりを挟む
数日後。
鈍色の空の下、軍一行は都城に凱旋した。
泥と血で汚れた兵士らは、へとへとになりながらも晴れ晴れとした顔で都城に入る。彼らは皆、自分たちの無事を喜んでくれるだろうと信じて。
しかし待ち受けていたのは、生気の失せた人々だけだった。彼らからは戦いを終えたばかりの彼らを労う様子は皆無であり、それどころか恨みがましい形相ですらあった。
戦の最中に降った雨。それは都城にも訪れていた。市井の人々は久し振りの恵みの雨に喜んだ。これでもう日照りに怯えないで済む。やっと作物が育つ。家族を食わせてやれる。皆の顔に希望が浮かんだ。
だが、雨はただ命を育むだけのものではない。
この年の猛暑が原因で、都城の道端には埋葬しきれない死体が大量に転がされていた。その放置された死体たちは、自然の摂理通り、日に日に腐敗していった。町中では大量の蠅が集り、死臭が噎せ返り、衛生環境が良いとはとても言えない有様だった。その上に雨が降ると、最悪の一語に尽きた。水分を吸った死体は醜く膨らみ、肉は形を保てなくなって崩れ落ちる。肉塊は地面にへばりつき、歩ける場所を奪っていた。
元より人々は死体と共に過ごす日々に辟易していた。だのに、どこを歩いても死肉を踏み荒らさなければいけなくなったのは、苦痛以外の何物でもなかった。しかもこんなときに限って貴重な男手が戦に出ていて、いつ戻るか分からなかったのだ。そんな状況は更に精神を蝕んだ。その上町を荒らしていった雨は、作物にとっては雀の涙程しかなく、荒んだ田畑を改善させることなく去っていったのだった。
あまりにも残酷な所業に人々の心のやり場は完全に失われた。最早人々の心に兵士の帰還を喜んでやれる余裕は無く、彼らは義務的に頭を下げ、無表情で兵士に道を譲る。その姿は不気味としか言いようが無く、兵士たちの高揚した気持ちは見る間に萎んでいった。
戦に向かうときにはあんなにも激励してくれたのに、なんだってこんな。美琳もその変貌振りに戸惑い、きょろきょろと辺りを見回す。すると、お守りを手渡してくれた女性を見つけ、美琳は周りの兵に断りを入れると、女性の元に駆け寄る。
「おばさん! 俺帰ってきたよ!」
美琳はぎこちない笑みながらも明るい声色で女性に話しかける。と、彼女はパッと面を上げて、なんとか声を絞り出す。
「美琳ちゃん……? よく無事で……」
ほろりと女性の目に涙が浮かぶ。その姿に美琳も安堵の溜息を吐きながら、懐を探り出す。
「全然へっちゃらさ。それにほら……ちゃんとお守りも持って帰ってきたんだ」
満面の笑みでお守りを取り出す美琳。それにつられて、女性も笑みを浮かべながらお守りに目を向ける。が、お守りのその先、美琳の姿を見た瞬間、彼女の笑顔は露となって消えた。
美琳の着物は全身血に染まり、ところどころに穴が開いている。穴、ということは、武器を避けたときに出来たはずがない。それは武器に貫かれたことの証左であり、重傷を負ったというのは自明の理だった。
だのに、当の本人は戦の前とまったく同じ姿で目の前にいる。
「それ、は……。美琳ちゃん、なんともないのかい?」
「え? 何が? それよりもお守りを汚しちゃって……ごめんな」
美琳は自身の掌に視線を向ける。そこで初めて、お守りが着物と同じように真っ赤に染まっていることに気付いた。
女性は恐る恐るお守りを手に取る。
「それは……いいんだよ。戦なんて血塗れになるもんなんだから。でも……」
よく見ると、美琳の着物は他のどの兵士よりもボロボロだった。きっと誰よりも戦場を駆け回り、死闘を繰り広げたのだろう。つまり、それだけ敵兵を殺した、ということでもあるはずだった。それなのに、お守りが汚れたことだけを心配している。
女性の体に震えが走る。
戦の前までは、若く、健気で、可愛らしい少年兵だと思っていた。でも……本当にそうなのか? 少年は何か秘密を持っているのではないか?
女性は触れてはいけないものに触れた気がして、まごつきながら美琳にお守りを返した。
「おばさん? どうしたの?」
「いや、なんでもない、なんでもないよ」
「そう? ……そういえば、皆はどうしてこんな……暗い感じなんだ? もしかして王城で何かあった?」
美琳の囁き声は鋭く尖っていた。が、女性はただ静かに首を振るだけだ。
「王城は大丈夫さ……。ただ、皆疲れてんだよ」
「そうか……。なんもないなら良かった」
美琳はホッと息を吐く。その刹那、女性がカッと目を見開く。
「良かないさ! あたしらが大変なときに何もしてくれないなんて、王は一体何考えてるんだッ! あたしらを守るための王って身分だろ、なのに戦なんてして……と、いけない。美琳ちゃんにこんなこと言ってもしょうがないよね」
「……うん、そうだね」
女性の非難の言葉に対し、美琳は生返事であった。そしてどこか遠くを見るようにして考え込む。ぐっと大人びた、真剣な表情で。
「美琳? 何やってんだ?」
「あ……。大尉」
行軍になかなか戻らない美琳を呼び戻しに来たのは勇豪だった。見るからに貴族である勇豪の登場に、女性は慌てて平伏する。一方で、美琳は怯むことなく、淡々とした口調で勇豪と話し始める。
「前にお守りを作ってもらったので、無事に帰ってきたことを話してました」
「お守り? お前にゃ必要ねぇだろ」
「まぁ……。そこはそれでしょ。こういうのは『気持ち』ってのが大事なんでしょう?」
そう言ってお守りを見つめた美琳の顔は、いつもよりもどこか幼く見えた。
「……お前にそんな殊勝な心があったとはな」
「はあ? それくらいは分かるんだけど?」
勇豪が小馬鹿にして言ったので、美琳も思わず噛みついた。その姿には先程の真剣な面持ちも、幼げな表情もなく、いつもと同じ小生意気な美琳でしかなかった。その様子に勇豪は吹き出す。
「ふッ……。悪かった悪かった。ほら、礼が言えたんならもう気が済んだだろ? さっさと隊列に戻れ。兵舎に戻ったらまだまだやることがあンだからな」
「そうだった……。了解です」
勇豪がすたすたと隊列に戻るのを、美琳も追いかけようとした。が、ふと動きを止め、振り返る。
「おばさん!」
女性に振り向いた美琳は、困ったような、照れ臭いような、そんな笑顔で女性に声をかける。平伏し続けていた彼女は、面を上げて少年の言葉を待つ。
「お守りありがとう! あれがあったから戦場でも心強かったんだよ!」
真っ白で丸い頬が薄紅に染まる。どこまでも清らかな輝きで。
それを見た途端、女性は不思議と先程までのもやもやとした気持ちが晴れた気がした。
おそらく戦場で大量の血糊に塗れたのだろう、その頬が。無垢な笑顔を携えて戻ってきた。もしかしたらもう二度と会えないかもしれないと思っていた、その子が。五体満足で帰って来た。
それだけで、充分ではないのか?
女性も顔を綻ばせる。
「美琳ちゃん、また来てね」
「うん! じゃあまたね!」
美琳は駆け足で隊列に戻っていく。
女性は、隊列に戻った少年が王城に姿を消すまで、その後ろ姿を見送り続けた。
鈍色の空の下、軍一行は都城に凱旋した。
泥と血で汚れた兵士らは、へとへとになりながらも晴れ晴れとした顔で都城に入る。彼らは皆、自分たちの無事を喜んでくれるだろうと信じて。
しかし待ち受けていたのは、生気の失せた人々だけだった。彼らからは戦いを終えたばかりの彼らを労う様子は皆無であり、それどころか恨みがましい形相ですらあった。
戦の最中に降った雨。それは都城にも訪れていた。市井の人々は久し振りの恵みの雨に喜んだ。これでもう日照りに怯えないで済む。やっと作物が育つ。家族を食わせてやれる。皆の顔に希望が浮かんだ。
だが、雨はただ命を育むだけのものではない。
この年の猛暑が原因で、都城の道端には埋葬しきれない死体が大量に転がされていた。その放置された死体たちは、自然の摂理通り、日に日に腐敗していった。町中では大量の蠅が集り、死臭が噎せ返り、衛生環境が良いとはとても言えない有様だった。その上に雨が降ると、最悪の一語に尽きた。水分を吸った死体は醜く膨らみ、肉は形を保てなくなって崩れ落ちる。肉塊は地面にへばりつき、歩ける場所を奪っていた。
元より人々は死体と共に過ごす日々に辟易していた。だのに、どこを歩いても死肉を踏み荒らさなければいけなくなったのは、苦痛以外の何物でもなかった。しかもこんなときに限って貴重な男手が戦に出ていて、いつ戻るか分からなかったのだ。そんな状況は更に精神を蝕んだ。その上町を荒らしていった雨は、作物にとっては雀の涙程しかなく、荒んだ田畑を改善させることなく去っていったのだった。
あまりにも残酷な所業に人々の心のやり場は完全に失われた。最早人々の心に兵士の帰還を喜んでやれる余裕は無く、彼らは義務的に頭を下げ、無表情で兵士に道を譲る。その姿は不気味としか言いようが無く、兵士たちの高揚した気持ちは見る間に萎んでいった。
戦に向かうときにはあんなにも激励してくれたのに、なんだってこんな。美琳もその変貌振りに戸惑い、きょろきょろと辺りを見回す。すると、お守りを手渡してくれた女性を見つけ、美琳は周りの兵に断りを入れると、女性の元に駆け寄る。
「おばさん! 俺帰ってきたよ!」
美琳はぎこちない笑みながらも明るい声色で女性に話しかける。と、彼女はパッと面を上げて、なんとか声を絞り出す。
「美琳ちゃん……? よく無事で……」
ほろりと女性の目に涙が浮かぶ。その姿に美琳も安堵の溜息を吐きながら、懐を探り出す。
「全然へっちゃらさ。それにほら……ちゃんとお守りも持って帰ってきたんだ」
満面の笑みでお守りを取り出す美琳。それにつられて、女性も笑みを浮かべながらお守りに目を向ける。が、お守りのその先、美琳の姿を見た瞬間、彼女の笑顔は露となって消えた。
美琳の着物は全身血に染まり、ところどころに穴が開いている。穴、ということは、武器を避けたときに出来たはずがない。それは武器に貫かれたことの証左であり、重傷を負ったというのは自明の理だった。
だのに、当の本人は戦の前とまったく同じ姿で目の前にいる。
「それ、は……。美琳ちゃん、なんともないのかい?」
「え? 何が? それよりもお守りを汚しちゃって……ごめんな」
美琳は自身の掌に視線を向ける。そこで初めて、お守りが着物と同じように真っ赤に染まっていることに気付いた。
女性は恐る恐るお守りを手に取る。
「それは……いいんだよ。戦なんて血塗れになるもんなんだから。でも……」
よく見ると、美琳の着物は他のどの兵士よりもボロボロだった。きっと誰よりも戦場を駆け回り、死闘を繰り広げたのだろう。つまり、それだけ敵兵を殺した、ということでもあるはずだった。それなのに、お守りが汚れたことだけを心配している。
女性の体に震えが走る。
戦の前までは、若く、健気で、可愛らしい少年兵だと思っていた。でも……本当にそうなのか? 少年は何か秘密を持っているのではないか?
女性は触れてはいけないものに触れた気がして、まごつきながら美琳にお守りを返した。
「おばさん? どうしたの?」
「いや、なんでもない、なんでもないよ」
「そう? ……そういえば、皆はどうしてこんな……暗い感じなんだ? もしかして王城で何かあった?」
美琳の囁き声は鋭く尖っていた。が、女性はただ静かに首を振るだけだ。
「王城は大丈夫さ……。ただ、皆疲れてんだよ」
「そうか……。なんもないなら良かった」
美琳はホッと息を吐く。その刹那、女性がカッと目を見開く。
「良かないさ! あたしらが大変なときに何もしてくれないなんて、王は一体何考えてるんだッ! あたしらを守るための王って身分だろ、なのに戦なんてして……と、いけない。美琳ちゃんにこんなこと言ってもしょうがないよね」
「……うん、そうだね」
女性の非難の言葉に対し、美琳は生返事であった。そしてどこか遠くを見るようにして考え込む。ぐっと大人びた、真剣な表情で。
「美琳? 何やってんだ?」
「あ……。大尉」
行軍になかなか戻らない美琳を呼び戻しに来たのは勇豪だった。見るからに貴族である勇豪の登場に、女性は慌てて平伏する。一方で、美琳は怯むことなく、淡々とした口調で勇豪と話し始める。
「前にお守りを作ってもらったので、無事に帰ってきたことを話してました」
「お守り? お前にゃ必要ねぇだろ」
「まぁ……。そこはそれでしょ。こういうのは『気持ち』ってのが大事なんでしょう?」
そう言ってお守りを見つめた美琳の顔は、いつもよりもどこか幼く見えた。
「……お前にそんな殊勝な心があったとはな」
「はあ? それくらいは分かるんだけど?」
勇豪が小馬鹿にして言ったので、美琳も思わず噛みついた。その姿には先程の真剣な面持ちも、幼げな表情もなく、いつもと同じ小生意気な美琳でしかなかった。その様子に勇豪は吹き出す。
「ふッ……。悪かった悪かった。ほら、礼が言えたんならもう気が済んだだろ? さっさと隊列に戻れ。兵舎に戻ったらまだまだやることがあンだからな」
「そうだった……。了解です」
勇豪がすたすたと隊列に戻るのを、美琳も追いかけようとした。が、ふと動きを止め、振り返る。
「おばさん!」
女性に振り向いた美琳は、困ったような、照れ臭いような、そんな笑顔で女性に声をかける。平伏し続けていた彼女は、面を上げて少年の言葉を待つ。
「お守りありがとう! あれがあったから戦場でも心強かったんだよ!」
真っ白で丸い頬が薄紅に染まる。どこまでも清らかな輝きで。
それを見た途端、女性は不思議と先程までのもやもやとした気持ちが晴れた気がした。
おそらく戦場で大量の血糊に塗れたのだろう、その頬が。無垢な笑顔を携えて戻ってきた。もしかしたらもう二度と会えないかもしれないと思っていた、その子が。五体満足で帰って来た。
それだけで、充分ではないのか?
女性も顔を綻ばせる。
「美琳ちゃん、また来てね」
「うん! じゃあまたね!」
美琳は駆け足で隊列に戻っていく。
女性は、隊列に戻った少年が王城に姿を消すまで、その後ろ姿を見送り続けた。
0
あなたにおすすめの小説
【時代小説】 黄昏夫婦
蔵屋
歴史・時代
江戸時代、東北地方の秋田藩は貧かった。
そんな中、真面目なひとりの武士がいた。同僚からは馬鹿にされていたが真面目な男であった。俸禄は低く貧しい。娘二人と実母との4人暮らし。
秋田藩での仕事は勘定方である。
仕事が終わると真っ直ぐ帰宅する。
ただひたすら日中は城中では勘定方の仕事をまじめにして、帰宅すれば論語を読んで知識を習得する。
そんな毎日であった。彼の名前は立花清左衛門。年齢は35歳。
娘は二人いて、一人はとめ15歳。もう一人は梅、8歳。
さて|黄昏《たそがれ》は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことを言う。「|黄昏時《たそがれどき)」。 「黄昏れる《たそがれる》」という動詞形もある。
「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略でよく知られていた。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で日常会話でよく使われた。
今回の私の小説のテーマはこの黄昏である。
この風習は広く日本で行われている。
「おはようさんです」「これからですか」「お晩でございます。いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェックすることでヨソ者を排除する意図があったとされている。
「たそかれ」という言葉は『万葉集』に
誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」
— 『万葉集』第10巻2240番
と登場するが、これは文字通り「誰ですかあなたは」という意味である。
「平安時代には『うつほ物語』に「たそかれどき」の用例が現れ、さらに『源氏物語』に
「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花」
— 『源氏物語』「夕顔」光源氏
と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。
なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。
またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。
漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。
「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。
この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。
それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。
読者の皆様の何かにお役に立てれば幸いです。
作家 蔵屋日唱
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】『紅蓮の算盤〜天明飢饉、米問屋女房の戦い〜』
月影 朔
歴史・時代
江戸、天明三年。未曽有の大飢饉が、大坂を地獄に変えた――。
飢え死にする民を嘲笑うかのように、権力と結託した悪徳商人は、米を買い占め私腹を肥やす。
大坂の米問屋「稲穂屋」の女房、お凛は、天才的な算術の才と、決して諦めない胆力を持つ女だった。
愛する夫と店を守るため、算盤を武器に立ち向かうが、悪徳商人の罠と権力の横暴により、稲穂屋は全てを失う。米蔵は空、夫は獄へ、裏切りにも遭い、お凛は絶望の淵へ。
だが、彼女は、立ち上がる!
人々の絆と夫からの希望を胸に、お凛は紅蓮の炎を宿した算盤を手に、たった一人で巨大な悪へ挑むことを決意する。
奪われた命綱を、踏みにじられた正義を、算盤で奪い返せ!
これは、絶望から奇跡を起こした、一人の女房の壮絶な歴史活劇!知略と勇気で巨悪を討つ、圧巻の大逆転ドラマ!
――今、紅蓮の算盤が、不正を断罪する鉄槌となる!
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
不倫妻への鎮魂歌 ―サレ夫が選んだ、最も残酷で静かな復讐―
MisakiNonagase
大衆娯楽
「サレ夫、再生。不倫妻、転落。──その代償は、あまりに重い。」
「嘘で塗り固めた20年より、真実で歩む明日がいい。」
失って初めて気づく、守られていた日々の輝き。
46歳の美香にとって、誠実な夫と二人の息子に囲まれた生活は、退屈で窮屈な「檻」だった。若い男からの甘い誘惑に、彼女は20年の歳月を投げ打って飛び込んだ。 しかし、彼女が捨てたのは「檻」ではなく「聖域」だったのだ。 不倫、発覚、離婚、そして孤独。 かつての「美しい奥様」が、厚化粧で場末のスナックのカウンターに立つまでの足取りと、傷つきながらも真実の幸福を掴み取っていく夫・徹の再生を描く。 家族とは何か、誠実さとは何か。一通の離婚届が、二人の人生を光と影に分かつ。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる