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4 半年振りの再会
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「聖女様」
「リキ。ひさしぶりね」
半年ぶり?そうかな。
清さんが戻ったのは半年前。
それくらい久々に私はリキと二人きりで会った。
また泣きそうになったけど、頑張って堪えた。
泣いたら話にならないから。
「本当に久し振りです」
「リキ。その敬語やめてくれない。なんのために二人きりにしてもらったのよ」
「それじゃあ」
リキは誰もいないのに、窺うように左右を見てから、私に顔を向けた。
私と同じ黒い瞳。
それがじっと私を見て、鼓動が早まる。
「俺は、隣国に交渉に出かける。その前に、聖女様、ユキに会いたかった」
「せ、聖女の祈りに触れたかったから?」
「ちがう。ユキの声を聞きたかったから」
「な、何言ってるの」
ちょっと、なんか頭が沸騰しそうなんだけど。
きっと顔は真っ赤だ。
「ケイは約束通り何もしなかったんだな」
「は?」
「ユキ。俺はお前に聖女になって欲しくなかった。文字が読めることだって、本当は隠したかった。だけど、お前が聖女になりたいって知っているから。俺は老人に伝えた。それをいつも後悔してたけど、スズ様が帰ることになって、俺はほっとした。聖女だから、お前はずっと元の世界に帰らなくてすむと」
えっと、これって、本当にあのリキ?
いつもぶっきらぼうで、散々私に文句を言っていたリキ。
だけど、目の前の人は、あの筋肉だるまのリキに違いなかった。
「俺は隣国にいく。だけど、戻ってきたら俺と結婚してくれないか?」
「結婚??」
いきなり結婚?
付き合ってもないのに結婚?!
「そ、それは。私は聖女だから、無理」
「次の聖女が選ばれれば大丈夫だ」
「そんなの次の聖女はどうやって選ぶの?また日本から召喚するの?」
「そうだろうな」
「それで、清さんみたいな子がきたらどうするの?かわいそうじゃない」
「だったらどうするんだ?」
どうするって。
結婚前提の話?
嫌じゃないけど、嬉しいけど、あまりにも早い展開でついていけない。
「リキ。性急すぎるのはよくないなあ。本当、見に来てよかった」
「ケイ!」
聞かれていたの?
恥ずかしい!
っていうか、いつもと違う?
「こういうのはどうだい?君が隣国で成果をあげて帰ってきて、聖女付きの騎士になる。そしてまあ、こっそり聖女様とお付き合いすればいい。純潔は守らないといけないけどね。そして、聖女様。あなたがリキと本当に結婚したいと思ったら次の聖女様を探せばいいんだよ。聖女になることを苦にしない者を選ぶこと。スズ様を無事に返せたんだ。次なる聖女様を召喚して、嫌だったら帰ることもできるだろう。ああ、そうなると聖女様、ユキ様もいつでも帰れますね」
えっとケイってこんな性格だったっけ?
いや、表面しか知らなかったから、そんなこと言えないけど。
「リキ、聖女様。どうする?」
「俺は、大賛成だ。ぜひお願いしたい。元の世界には絶対に帰って欲しくないけどな」
え、っと私の番。
こんな展開ありなの?
嬉しくて泣きたくなる。
「聖女様?どうしたのですか?なにか泣きながら笑ってますが」
「ほんとうだ。おかしい。ユキ、大丈夫か?」
「大丈夫。大丈夫。嬉しすぎておかしくなってるだけだから」
「嬉しすぎって、相変わらず本当よくわからないやつだ」
だって、嬉しい。
こんな風に思われるなんて初めてだし。
「聖女様。ご返答を」
ケイは緊張感がない私を柔和な表情を剥ぎ取って、真剣に見る。
こんな彼の顔を初めてで、胃がきりっと痛んだ。
そうだよね。
私は聖女。
聖女なんだから。きちんとやらなきゃ。
でも、
「ケイ。わがままだと思うけど、その案でお願いしたい。聖女の役を簡単に降りるとか、本当にだめだと思うけど、私、人に想われたことがなくて、リキにそんな風に思われて嬉しいから。だから」
「わかりました。聖女様の幸せがあってこそ、国も繁栄する。そのはずです。決まりだね。リキは隣国で頑張ってきて。そうして、君が無事帰ってきたら、私が君を聖女付き騎士に推挙しよう」
「ケイ。ありがとう!」
「ありがとうございます」
「聖女様。残りどれくらいになるかわかりませんが、聖女の業務しっかり頑張ってくださいね。リキのためにサボるなんてことは絶対に許しませんから」
「わ、わかってます」
ケイの真摯な視線が私に刺さる。
これが本当の彼なんだ。
今まで見ていたのは、接していたのは表面だけ。
私は聖女。
聖女になりたかった。だからちゃんとがんばる。
「ケイ。ありがとう。私精一杯がんばります」
「それならよいです。じゃ、リキ。そろそろ仕度をして。面談時間も終了ね」
「え、もうなのか」
「帰ってきたら十分に一緒にいられるだろう。ちなみに、私も引き続き聖女様に付くからね。見張り役だ。純潔じゃなくなったら、元も子もない」
「そ、そんなに早く手を出すわけないだろう」
「そ、そうよ!私は聖女なんだから!」
なんかひどい誤解だ。
だけど、ちらりとリキを見るとちょっと獣みたいで怖くなってきた。
これは、ケイがいたほうが安心かもしれない。
「じゃあ、いってらっしゃい」
ケイはうだうだ言うリキの腕をつかみ、聖女の間から彼を連れ出す。
誰もいなくなった部屋はとても静かで、なんだか疲れてしまって、椅子にもたれ掛って座る。
「はあ。なんか、すごい」
それしか感想がない。
でもとても幸せな気分で、私はその日ずっと顔が緩みっぱなしだったらしい。
ケイに注意されてしまった。
それからケイの態度も変わってきて、時折小言も言われるようになった。
本当の彼の姿を見せてもらっているという反面、うざいというのが正直な気持ちだ。
二ヵ月後、リキは無事に隣国から戻ってきた。
半永久的和平をもぎ取ってきたとかで、国は大騒ぎ。
そしてそんな英雄的な彼が聖女付きになるとかで、もっと騒ぎになったらしい。
それを王の弟のケイ(!)が押さえ、リキは無事に聖女付きになった。
押せ押せのリキと、ちょっと小姑みたいなケイに挟まれ聖女生活二年。
私は聖女を卒業して、リキと結婚した。
新しくきた聖女は、めがねをかけた暗い子。
私みたいな子で、ちょっと心配したけど、ケイとうまくやっているみたい。
私と違って、ものすごい口が達者な彼女はあのケイと口げんかを毎日しているみたい。
いや、すごいとしか思えない。
だけど、みんなの前に立つ彼女の姿はとても落ち着いていて優しい雰囲気が彼女を包んでいる。きっと彼女も幸せなんだと感じられた。
ライトノベルで定番の物語だけど、私は日本でずっとこれを夢に見ていた。
転移して幸せを掴む。
現実逃避なんて、言われていたけど、幸せならいいんじゃないかあ。
現に私はとても幸せで、これからの聖女もみんな幸せになってくれればいいなと思っている。
ハッピーエンドは退屈なんかじゃない。
とても、とても幸せな終わりなんだ。
(おしまい)
「リキ。ひさしぶりね」
半年ぶり?そうかな。
清さんが戻ったのは半年前。
それくらい久々に私はリキと二人きりで会った。
また泣きそうになったけど、頑張って堪えた。
泣いたら話にならないから。
「本当に久し振りです」
「リキ。その敬語やめてくれない。なんのために二人きりにしてもらったのよ」
「それじゃあ」
リキは誰もいないのに、窺うように左右を見てから、私に顔を向けた。
私と同じ黒い瞳。
それがじっと私を見て、鼓動が早まる。
「俺は、隣国に交渉に出かける。その前に、聖女様、ユキに会いたかった」
「せ、聖女の祈りに触れたかったから?」
「ちがう。ユキの声を聞きたかったから」
「な、何言ってるの」
ちょっと、なんか頭が沸騰しそうなんだけど。
きっと顔は真っ赤だ。
「ケイは約束通り何もしなかったんだな」
「は?」
「ユキ。俺はお前に聖女になって欲しくなかった。文字が読めることだって、本当は隠したかった。だけど、お前が聖女になりたいって知っているから。俺は老人に伝えた。それをいつも後悔してたけど、スズ様が帰ることになって、俺はほっとした。聖女だから、お前はずっと元の世界に帰らなくてすむと」
えっと、これって、本当にあのリキ?
いつもぶっきらぼうで、散々私に文句を言っていたリキ。
だけど、目の前の人は、あの筋肉だるまのリキに違いなかった。
「俺は隣国にいく。だけど、戻ってきたら俺と結婚してくれないか?」
「結婚??」
いきなり結婚?
付き合ってもないのに結婚?!
「そ、それは。私は聖女だから、無理」
「次の聖女が選ばれれば大丈夫だ」
「そんなの次の聖女はどうやって選ぶの?また日本から召喚するの?」
「そうだろうな」
「それで、清さんみたいな子がきたらどうするの?かわいそうじゃない」
「だったらどうするんだ?」
どうするって。
結婚前提の話?
嫌じゃないけど、嬉しいけど、あまりにも早い展開でついていけない。
「リキ。性急すぎるのはよくないなあ。本当、見に来てよかった」
「ケイ!」
聞かれていたの?
恥ずかしい!
っていうか、いつもと違う?
「こういうのはどうだい?君が隣国で成果をあげて帰ってきて、聖女付きの騎士になる。そしてまあ、こっそり聖女様とお付き合いすればいい。純潔は守らないといけないけどね。そして、聖女様。あなたがリキと本当に結婚したいと思ったら次の聖女様を探せばいいんだよ。聖女になることを苦にしない者を選ぶこと。スズ様を無事に返せたんだ。次なる聖女様を召喚して、嫌だったら帰ることもできるだろう。ああ、そうなると聖女様、ユキ様もいつでも帰れますね」
えっとケイってこんな性格だったっけ?
いや、表面しか知らなかったから、そんなこと言えないけど。
「リキ、聖女様。どうする?」
「俺は、大賛成だ。ぜひお願いしたい。元の世界には絶対に帰って欲しくないけどな」
え、っと私の番。
こんな展開ありなの?
嬉しくて泣きたくなる。
「聖女様?どうしたのですか?なにか泣きながら笑ってますが」
「ほんとうだ。おかしい。ユキ、大丈夫か?」
「大丈夫。大丈夫。嬉しすぎておかしくなってるだけだから」
「嬉しすぎって、相変わらず本当よくわからないやつだ」
だって、嬉しい。
こんな風に思われるなんて初めてだし。
「聖女様。ご返答を」
ケイは緊張感がない私を柔和な表情を剥ぎ取って、真剣に見る。
こんな彼の顔を初めてで、胃がきりっと痛んだ。
そうだよね。
私は聖女。
聖女なんだから。きちんとやらなきゃ。
でも、
「ケイ。わがままだと思うけど、その案でお願いしたい。聖女の役を簡単に降りるとか、本当にだめだと思うけど、私、人に想われたことがなくて、リキにそんな風に思われて嬉しいから。だから」
「わかりました。聖女様の幸せがあってこそ、国も繁栄する。そのはずです。決まりだね。リキは隣国で頑張ってきて。そうして、君が無事帰ってきたら、私が君を聖女付き騎士に推挙しよう」
「ケイ。ありがとう!」
「ありがとうございます」
「聖女様。残りどれくらいになるかわかりませんが、聖女の業務しっかり頑張ってくださいね。リキのためにサボるなんてことは絶対に許しませんから」
「わ、わかってます」
ケイの真摯な視線が私に刺さる。
これが本当の彼なんだ。
今まで見ていたのは、接していたのは表面だけ。
私は聖女。
聖女になりたかった。だからちゃんとがんばる。
「ケイ。ありがとう。私精一杯がんばります」
「それならよいです。じゃ、リキ。そろそろ仕度をして。面談時間も終了ね」
「え、もうなのか」
「帰ってきたら十分に一緒にいられるだろう。ちなみに、私も引き続き聖女様に付くからね。見張り役だ。純潔じゃなくなったら、元も子もない」
「そ、そんなに早く手を出すわけないだろう」
「そ、そうよ!私は聖女なんだから!」
なんかひどい誤解だ。
だけど、ちらりとリキを見るとちょっと獣みたいで怖くなってきた。
これは、ケイがいたほうが安心かもしれない。
「じゃあ、いってらっしゃい」
ケイはうだうだ言うリキの腕をつかみ、聖女の間から彼を連れ出す。
誰もいなくなった部屋はとても静かで、なんだか疲れてしまって、椅子にもたれ掛って座る。
「はあ。なんか、すごい」
それしか感想がない。
でもとても幸せな気分で、私はその日ずっと顔が緩みっぱなしだったらしい。
ケイに注意されてしまった。
それからケイの態度も変わってきて、時折小言も言われるようになった。
本当の彼の姿を見せてもらっているという反面、うざいというのが正直な気持ちだ。
二ヵ月後、リキは無事に隣国から戻ってきた。
半永久的和平をもぎ取ってきたとかで、国は大騒ぎ。
そしてそんな英雄的な彼が聖女付きになるとかで、もっと騒ぎになったらしい。
それを王の弟のケイ(!)が押さえ、リキは無事に聖女付きになった。
押せ押せのリキと、ちょっと小姑みたいなケイに挟まれ聖女生活二年。
私は聖女を卒業して、リキと結婚した。
新しくきた聖女は、めがねをかけた暗い子。
私みたいな子で、ちょっと心配したけど、ケイとうまくやっているみたい。
私と違って、ものすごい口が達者な彼女はあのケイと口げんかを毎日しているみたい。
いや、すごいとしか思えない。
だけど、みんなの前に立つ彼女の姿はとても落ち着いていて優しい雰囲気が彼女を包んでいる。きっと彼女も幸せなんだと感じられた。
ライトノベルで定番の物語だけど、私は日本でずっとこれを夢に見ていた。
転移して幸せを掴む。
現実逃避なんて、言われていたけど、幸せならいいんじゃないかあ。
現に私はとても幸せで、これからの聖女もみんな幸せになってくれればいいなと思っている。
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とても、とても幸せな終わりなんだ。
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