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弁証法
「革命」に代わる手段としての「犯罪卿」
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貴族と平民という矛盾する二つを統合することで「完全自由社会」が訪れる、というのがモリアーティの考えですが、では貴族と平民を統合するための「手段」はどうしたらいいか。その手段を得るための計画が「モリアーティ・プラン」です。
まず、貴族の悪徳を暴くための犯罪を人々に目撃させ、人々の目を覚まさせる。しかる後に貴族・平民共通の敵「犯罪卿」を演出することで、強制的に両者に手を取り合わさせる。そして一切の責めを負って犯罪卿が死ぬことで、矛盾を統一するエネルギーが社会に与えるインパクトを最小限に抑えられる。社会に大きな混乱を起こすことなく、階級社会の次に来るべき正しい社会「完全自由社会」へのスムーズな移行が可能になる、これがモリアーティの計画です。
この計画には、ヘーゲルやカントなどを受け入れながら発展した、イギリス理想主義の影響も感じるのですが、それについては、機会があれば別に述べたいと思います。
以上、「憂国のモリアーティ」における、モリアーティの思想について、今回は弁証法を手掛かりにその史観について論じてみました。
まず、貴族の悪徳を暴くための犯罪を人々に目撃させ、人々の目を覚まさせる。しかる後に貴族・平民共通の敵「犯罪卿」を演出することで、強制的に両者に手を取り合わさせる。そして一切の責めを負って犯罪卿が死ぬことで、矛盾を統一するエネルギーが社会に与えるインパクトを最小限に抑えられる。社会に大きな混乱を起こすことなく、階級社会の次に来るべき正しい社会「完全自由社会」へのスムーズな移行が可能になる、これがモリアーティの計画です。
この計画には、ヘーゲルやカントなどを受け入れながら発展した、イギリス理想主義の影響も感じるのですが、それについては、機会があれば別に述べたいと思います。
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