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婚約破棄ですの?
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「セシリア!!!君との婚約を、ここで今、破棄をする!!!!」
「・・・はぁ・・・?」
どうも。初めまして。セシリア・リープリングと申します。
なぜかわたくし、ダボ・フレーゲル様から婚約破棄をされましたわ?
しかも、フレーゲル様の隣には・・・。
「とぼけても無駄だぞ!!!アイリスにいじめをしていることを知らないとでも思っているのか!!!」
わたくしの親友のアイリスがいるわ?
しかも、わたくしがアイリスにいじめを・・・???
「お前は「セシリアっ!!!!」っ!?」
あら?フレーゲル様の拘束(?)から逃れたアイリスがこちらにやってきましたわ。
「っアイリス!?どうしたんだ!?なぜ、セシリアの元へ行くのだ!?」
あらあら。逃げられちゃったわね?フレーゲル様。
「なぜも何も・・・セシリアが私をいじめるわけないでしょう!?」
「!?ど、どうゆうことだ!?」
「わたくしが毎日毎日、セシリアからいじめを受けていないとお伝えしたではありませんか!!!それなのに・・・セシリアを庇っているんだね?君はなんて優しいんだ・・と、わたくしの話をちっっっっっとも聞いてくださいませんでしたわ!!!」
まぁ、そうゆうことですの。毎日、わたくしに冷たい視線を送っていたのは。
「あ、あれは本当に庇っていたわけじゃないのか・・・?」
「・・・。事実を申したまでです。なのに、皆様にセシリアの悪口ばかり言うし・・・セシリアがわたくしをいじめているなどと言う噂が流れた時は・・・セシリアにっ・・・嫌われるのではないかとっ・・・うぅ・・・とても震えるほど怖かったんですからね!!!」
アイリス・・・そんなに怖かったのね・・・でも。
「・・・アイリス。私があなたのことを嫌うはずがないでしょう?」
「うぅっ・・セシリアっ!!!」
これは、許せませんね・・・。
わたくしの親友のアイリスを傷つけるなんて!!!!
あ。その前に訂正しておかないといけませんわ。
「・・・フレーゲル様。そもそも、あなたはわたくしの婚約者ではありませんよ?」
「・・・え?僕は毎日、君の屋敷に訪ねていたではないか!!!!」
「えぇ。本当に毎日いらっしゃいましたね・・・。本当にご迷惑でしたわ。しかも毎回アポなしですし。」
本当に毎日でしたわ。6歳の時からずっと。11年間毎日ですのよ?
「本当に毎日いらしゃって・・・。せっかくセシリアと二人きりで遊びたかったのに・・・!!!」
「!!それは、セシリアからアイリスを守ろうと思って!!!」
よくもまぁ、わたくしのことを勘違いとはいえ婚約者だと思っていたのにも関わらず、別の女性を思っていたとは。
「わたくしは!!!来なくても!!!大丈夫と!!!毎日!!!言っていました!!!!」
・・・ちょっとアイリス、力が入りすぎてませんこと?
「・・・アイリス、あまり怒るとお肌に悪いわよ?」
「・・・もう、セシリアったら・・・」
照れてるアイリスはとても可愛いわ!!
ハッ!!ではなく・・・。
「・・・では、セシリアの婚約者は誰だ?」
ん?何を言っているのでしょうか。この方は。
「?隣にいるではありませんか。」
「は?それは、セシリアの兄であろう?」
・・・何ですって!?わたくしの婚約者を兄と勘違いしていらしたの!?この方!!!?
「・・・違いますわよ?何を勘違いしていらっしゃるか分かりませんが、こちらの方は・・・。」
「オーブリー帝国の第2王子のハロルド・オーブリーです。」
「・・・・はぁ!?オーブリー帝国の第2王子だと!?」
「まさか、毎日通われていたのに、知らなかったんですの・・・?」
「つくづくアホね・・・。」
アイリス、本当のこと言っちゃダメですわ。。。
「ど、どうして、隣国の王子が毎日セシリアの屋敷にいるんだ!?」
「婚約者ですし、彼は我が公爵家へ入り婿になるんですもの。毎日、公爵家を継ぐために勉強しに来られておりますわ」
「毎日とても刺激的な日々だったよ」
「まぁ、ハロルド様ったら。」
そう。ハロルド様も6歳の時から毎日、お屋敷に通っていましたの!!!!
残念ながら、誰かさんのせいで、ふたりきりになった時はありませんでしたわ・・・。
「婚前なのに、一緒に住んでいると言うのか!?」
また、勘違いしていらっしゃるわ。。。
「一緒に住んでいると、誰がおっしゃいましたの?彼は、友人のところから毎日通われていますわよ?はぁ・・・これだから、浅慮の方は・・・」
「・・・じゃあ。僕は何をして・・・」
あら。やっとお気づきになりましたの。もう遅いですけど。
「さあ?勝手に勘違いして、勝手に人を罵って、免罪を被せて、勝手に婚約破棄をしたんじゃない。」
アイリスったら、辛辣ですこと。
そこがアイリスのいいところですけれども。
・・・ふふふ。フレーゲル様、反省はして頂きませんとね。
「・・・フレーゲル様。侯爵家に慰謝料と迷惑料を請求いたしますわ。もちろん、侯爵家に抗議文を送らせていただきますわ。」
-----------------------------------------
ショートなので、本編自体はこれで完結しています。
番外編は、幼少期(ダボとセシリアの出会い と 勘違いをした経緯を)
「・・・はぁ・・・?」
どうも。初めまして。セシリア・リープリングと申します。
なぜかわたくし、ダボ・フレーゲル様から婚約破棄をされましたわ?
しかも、フレーゲル様の隣には・・・。
「とぼけても無駄だぞ!!!アイリスにいじめをしていることを知らないとでも思っているのか!!!」
わたくしの親友のアイリスがいるわ?
しかも、わたくしがアイリスにいじめを・・・???
「お前は「セシリアっ!!!!」っ!?」
あら?フレーゲル様の拘束(?)から逃れたアイリスがこちらにやってきましたわ。
「っアイリス!?どうしたんだ!?なぜ、セシリアの元へ行くのだ!?」
あらあら。逃げられちゃったわね?フレーゲル様。
「なぜも何も・・・セシリアが私をいじめるわけないでしょう!?」
「!?ど、どうゆうことだ!?」
「わたくしが毎日毎日、セシリアからいじめを受けていないとお伝えしたではありませんか!!!それなのに・・・セシリアを庇っているんだね?君はなんて優しいんだ・・と、わたくしの話をちっっっっっとも聞いてくださいませんでしたわ!!!」
まぁ、そうゆうことですの。毎日、わたくしに冷たい視線を送っていたのは。
「あ、あれは本当に庇っていたわけじゃないのか・・・?」
「・・・。事実を申したまでです。なのに、皆様にセシリアの悪口ばかり言うし・・・セシリアがわたくしをいじめているなどと言う噂が流れた時は・・・セシリアにっ・・・嫌われるのではないかとっ・・・うぅ・・・とても震えるほど怖かったんですからね!!!」
アイリス・・・そんなに怖かったのね・・・でも。
「・・・アイリス。私があなたのことを嫌うはずがないでしょう?」
「うぅっ・・セシリアっ!!!」
これは、許せませんね・・・。
わたくしの親友のアイリスを傷つけるなんて!!!!
あ。その前に訂正しておかないといけませんわ。
「・・・フレーゲル様。そもそも、あなたはわたくしの婚約者ではありませんよ?」
「・・・え?僕は毎日、君の屋敷に訪ねていたではないか!!!!」
「えぇ。本当に毎日いらっしゃいましたね・・・。本当にご迷惑でしたわ。しかも毎回アポなしですし。」
本当に毎日でしたわ。6歳の時からずっと。11年間毎日ですのよ?
「本当に毎日いらしゃって・・・。せっかくセシリアと二人きりで遊びたかったのに・・・!!!」
「!!それは、セシリアからアイリスを守ろうと思って!!!」
よくもまぁ、わたくしのことを勘違いとはいえ婚約者だと思っていたのにも関わらず、別の女性を思っていたとは。
「わたくしは!!!来なくても!!!大丈夫と!!!毎日!!!言っていました!!!!」
・・・ちょっとアイリス、力が入りすぎてませんこと?
「・・・アイリス、あまり怒るとお肌に悪いわよ?」
「・・・もう、セシリアったら・・・」
照れてるアイリスはとても可愛いわ!!
ハッ!!ではなく・・・。
「・・・では、セシリアの婚約者は誰だ?」
ん?何を言っているのでしょうか。この方は。
「?隣にいるではありませんか。」
「は?それは、セシリアの兄であろう?」
・・・何ですって!?わたくしの婚約者を兄と勘違いしていらしたの!?この方!!!?
「・・・違いますわよ?何を勘違いしていらっしゃるか分かりませんが、こちらの方は・・・。」
「オーブリー帝国の第2王子のハロルド・オーブリーです。」
「・・・・はぁ!?オーブリー帝国の第2王子だと!?」
「まさか、毎日通われていたのに、知らなかったんですの・・・?」
「つくづくアホね・・・。」
アイリス、本当のこと言っちゃダメですわ。。。
「ど、どうして、隣国の王子が毎日セシリアの屋敷にいるんだ!?」
「婚約者ですし、彼は我が公爵家へ入り婿になるんですもの。毎日、公爵家を継ぐために勉強しに来られておりますわ」
「毎日とても刺激的な日々だったよ」
「まぁ、ハロルド様ったら。」
そう。ハロルド様も6歳の時から毎日、お屋敷に通っていましたの!!!!
残念ながら、誰かさんのせいで、ふたりきりになった時はありませんでしたわ・・・。
「婚前なのに、一緒に住んでいると言うのか!?」
また、勘違いしていらっしゃるわ。。。
「一緒に住んでいると、誰がおっしゃいましたの?彼は、友人のところから毎日通われていますわよ?はぁ・・・これだから、浅慮の方は・・・」
「・・・じゃあ。僕は何をして・・・」
あら。やっとお気づきになりましたの。もう遅いですけど。
「さあ?勝手に勘違いして、勝手に人を罵って、免罪を被せて、勝手に婚約破棄をしたんじゃない。」
アイリスったら、辛辣ですこと。
そこがアイリスのいいところですけれども。
・・・ふふふ。フレーゲル様、反省はして頂きませんとね。
「・・・フレーゲル様。侯爵家に慰謝料と迷惑料を請求いたしますわ。もちろん、侯爵家に抗議文を送らせていただきますわ。」
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ショートなので、本編自体はこれで完結しています。
番外編は、幼少期(ダボとセシリアの出会い と 勘違いをした経緯を)
応援ありがとうございます!
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