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番外編

10.幼少期〜勘違いの始まり〜said ダボ

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ダボ・フレーゲル 6歳

「ダボ、今日はお前の婚約者となるかもしれないお嬢さんに会いに行くよ。失礼の内容にね」
「はい、お父様。僕の婚約者となるかもしれない子なんだ。ふふふ。楽しみだ~」













「本日はお茶会にお招きいただき、ありがとうございます。侯爵家のベネディクト・フレーゲルと申します。こちらは息子のダボでございます。」

「本日はお茶会にお招きいただき、ありがとうございます。ダボ・フレーゲルと申します。」

「お初にお目にかかります。セシリア・リープリングですわ。我が家の庭はとても素敵ですの。ダ
ボ様、お庭へ案内いたしますわ。」

「えぇ。是非お願いします。」

セシリア嬢っていうんだ!!!なんて綺麗な子なんだろう・・・。
この子が僕の婚約者になるのか!!!ふふふ、嬉しいなぁ・・。
(婚約者となるかもしれない子 と言われたことをさっぱり忘れている)




「本当に素晴らしいお庭ですね。」
「そうでしょう?我が家の自慢ですの!!」

綺麗で可愛いなぁ・・・何が好きなんだろう?

「リープリング嬢は何がお好きですか?」
「わたくし、可愛いものが大好きなんですの!もちろん、綺麗なものも好きですわ。」

可愛いもの?どんなのか、分からないや。

「可愛いものというと、幅広いですね?例えば?」
「今はお父様からいただいたうさぎのぬいぐるみが1番好きですわ!!」
「ふふふ。とても可愛らしい方のようですね。」

ぬいぐるみ!!!可愛いなぁ~

「あら。お時間のようですわ。フレーゲル様、本日はありがとうございましたわ。とても楽しかったですわ。」

え!?もう、帰る時間なの!?
また会いたいな・・・。

「こちらこそ、ありがとうございました。・・・もし、よければ、また明日、お伺いしても?」
「え?明日ですの?・・・友人がくる予定ですが、その方とご一緒でよければ。」

流石に、ちょっと急すぎたかな?

「大丈夫ですよ。では明日。」
「はい。では明日ですわ。」

やった!!また明日、会える!!!
婚約者に会えるぞ!!!!
(※気が早い)

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