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第一話 主人公
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『主人公』というのは、小説、漫画、アニメやドラマ、著作物を見た者ならば誰もが憧れる役の1つだろう。だがそれは、いっときの若気の至りに過ぎない。自分では無理、自分には魅力がない。そんな感情のせいで人々は『主人公』という役を、1つの思い出として記憶の奥底に収めてしまう。そんなのは勿体ないと思わないか?
少なくとも俺は思う。1つの思い出にすることなど、そんな勿体ないことなどしない。小説で展開を学び、漫画で接し方を学び、アニメを見て表現を学び、ドラマを見て演技を学ぶ。俺は『主人公』を、たかが若気の至りとして記憶に残したくない。『主人公』としての結果を残し、ハッピーエンドで幕を下ろす。そこまでしてやっと、俺の脳裏に『主人公』という記憶を植え付けることができる。
すべての始まりは俺――神月真斗が10歳の時だった。
「ねぇ、お父さん。本読んでいい?」
「おっ真斗も本に興味持ち出したのか」
「うん、ちょっとね」
「ほほーん。なら好きなだけ読んでもいいぞ~」
真斗の父親が許可を出すと、本棚に向かって大きく背伸びをする真斗は1つの小説を手に取った。
その本は偉人が書いたものでもなく、有名な作家さんが書いたわけでもない、たった1つの真斗の母親が書いた小説だった。内容は極普通のテンプレラブコメ。読書家が読めば面白くないと評し、どこかの編集者に見せれば、ひねりがないと言われるだろう。だが、当時の真斗にとっては初めての小説。どれが面白く、どれがひねりがある小説なのかは分からない。
しかし、1人1人のキャラの動きが鮮明に表現されており、わかりやすく説明されている小説は真斗の心を確実に動かした。
このキャラは今後どうなるんだろう、最初は純粋に後の展開を予想するだけで満足していた。目を輝かせ、ヒロインや主人公がどう動くのかを予測し、言葉までもを予測するのが真斗の楽しみとなっていった。それは母親の書いた小説に限らず、数冊、数十冊と今後の展開をすべて予測し、すべて正解してきた。
そこで真斗はふと、とあることに気づく。
「俺が主人公になれば、もっと面白い作品になるんじゃ?」
真斗の一言はただの気まぐれだったのかもしれない。けれど、真斗にはその言葉を実現できる才能を持っていた。
主人公というのは――才能をもつ者は主人公になり、顔がいい者は主人公になり、優しい者は主人公になれる。勇者だろうが悪役だろうが――選ばれし者だったら誰にだって主人公になることができる。
ただ、それは二次元の話。三次元では無理だろう、顔が良くとも主人公にはなれない、そうぼやく者がほとんどだ。
だが、真斗はそんなマイナスな発言をするわけもなく、ただただ自分が主人公になるために今後を予測し、時間を重ねるに連れて自分が主人公になりたい、という気持ちが真斗の中で膨らみ始めてしまった。
主人公になれないものは諦めるか、もしくは著作者になって物語を創り出すかのどちらかだ。もちろん大半の人は諦める選択を取るだろう。そして一部の者は著作者になって夢を見続けるだろう。
純粋に主人公になりたい、という夢を見続ける真斗は小説を読み始めて二年後の中学1年の時、とある実験を行った。
内容は簡単で『真斗のことを好きな人はどれぐらいいるのか』という単純かつ、複雑な実験を実行した。
結果、大半の女子は真斗を好きだと言い、残りの者は気になると答えた。理由は『顔がいい』『優しい』『愛想が良い』『話してて飽きない』という在り来りな理由だが、真斗は喜びと自信に満ち溢れてしまった。
「俺には主人公になれる素質がある!」
拳を握る真斗は自分の凄さに感心した。そして更に主人公に近づくために小説を読み、漫画を読み、アニメやドラマを見始めた。
真斗には才能がある。主人公としての、そのすべての才能が兼ね備えられている。だがここは三次元。二次元では通用する才能はこの世界では中途半端なものになってしまう。だがそれを補うかのように真斗に与えられた才能――見て盗むという才能を与えられ、相手の行動を予測する才能が与えられていた。
ラブコメのテンプレをすべて学び、女の落とし方を知り、男の扱い方をすべてを理解した。
まだ未熟だった中学時代では試行錯誤をすることもあった真斗だったが、中学を卒業する頃にはすべてを仕上げ、主人公になる準備はすべて整っていた。
「この高校生活、俺は主人公になる。そしてラブコメの主人公として、第三者に面白い物語を創ってみせよう」
校門の前で小さく呟いた真斗は、父と一緒に集合場所である教室に向かって歩き出す。
さすれば自然と周りからの注目は集まってくるってくる。目を引くような歩き方も、一目惚れをしてもおかしくないような振る舞い。著作物からすべてを取り込んだ真斗はそんな視線に気づく素振りを見せず、校舎をキョロキョロと見ながら『好奇心旺盛』というキャラを自然に出していく。
一方真斗の父はと言うと、なれない周りからの目線にバツが悪いのか、頭を下げながら真斗の腕を引っ張って急いで教室へと向かう。
もちろんこれも真斗の予想通りの結果。
真斗は「わわっ」と驚いた顔半分、笑顔半分で声を上げ、父と仲が良い家族だと周りに見せつける。
「父さんどうしたのー?なんかあった?」
「いや別に……お前がイケメンということを再確認しただけだよ」
「そういうのお世辞っていうんだよー」
「割とまじの話なんだがな?」
「あはは。そうなんだー」
ドラマで盗んだ演技を披露し、父との何気ない会話を繰り広げる真斗達には更に目線が集まってくる。
その殆どは女子で、推しを見つけたような眼差しを向けてくる者もいれば、真斗に一目惚れしたのか、情のついた視線を送ってくる者も現れる。
だが、真斗が求めるのはそんな奴らではない。ラブコメのテンプレ、王道といえばという人物を狙っている。
まぁでも、俺のラブコメにモテは必要だからな。
なんてことを心で呟き、やっと気づいたかのように周りに視線を合わせだす真斗。
ニコッと微笑み、オドオドとしながらも軽く手を振ると、さぞかし評判が良かったようであちらこちらから黄色い声が上がってしまう。
女子の声に面食らった表情を浮かべる真斗は、他人から見れば本当のことかのように苦笑を浮かべて女子たちから視線を外す。
そうすれば自ずと『神月真斗は騒がしいのが苦手』という印象が付きやすくなる。
「お前すごい人気だな……」
「お世辞はよしてよー」
「お世辞じゃないんだがな?」
父は真面目な顔で別の待合室に行き、真斗はのほほんとした顔で父と別れて教室に足を踏み入れる。
さすれば教室の人間は真斗に注目し、男女問わず会話の話題に上がるのは真斗の顔のことだ。
最近の主人公は陰キャとして登場することが多い。それはそれでテンプレとしてはありだ。だがそれは1人の女に愛されるための後付け設定にすぎない。男というものは強欲であり、欲深くなくてはならない。主人公ならなおさらだ。選ばれしものならハーレムを作ろうが一夫多妻制を導入しようが、そいつに主導権があるのならそれが採用される。主人公補正というのは強く、独裁性のあるものだ。それを俺は考慮し、ヒロイン、負けヒロイン、親友、そのすべての重要キャラを俺が選び抜く。俺は主人公になる人物なんだからな。
少なくとも俺は思う。1つの思い出にすることなど、そんな勿体ないことなどしない。小説で展開を学び、漫画で接し方を学び、アニメを見て表現を学び、ドラマを見て演技を学ぶ。俺は『主人公』を、たかが若気の至りとして記憶に残したくない。『主人公』としての結果を残し、ハッピーエンドで幕を下ろす。そこまでしてやっと、俺の脳裏に『主人公』という記憶を植え付けることができる。
すべての始まりは俺――神月真斗が10歳の時だった。
「ねぇ、お父さん。本読んでいい?」
「おっ真斗も本に興味持ち出したのか」
「うん、ちょっとね」
「ほほーん。なら好きなだけ読んでもいいぞ~」
真斗の父親が許可を出すと、本棚に向かって大きく背伸びをする真斗は1つの小説を手に取った。
その本は偉人が書いたものでもなく、有名な作家さんが書いたわけでもない、たった1つの真斗の母親が書いた小説だった。内容は極普通のテンプレラブコメ。読書家が読めば面白くないと評し、どこかの編集者に見せれば、ひねりがないと言われるだろう。だが、当時の真斗にとっては初めての小説。どれが面白く、どれがひねりがある小説なのかは分からない。
しかし、1人1人のキャラの動きが鮮明に表現されており、わかりやすく説明されている小説は真斗の心を確実に動かした。
このキャラは今後どうなるんだろう、最初は純粋に後の展開を予想するだけで満足していた。目を輝かせ、ヒロインや主人公がどう動くのかを予測し、言葉までもを予測するのが真斗の楽しみとなっていった。それは母親の書いた小説に限らず、数冊、数十冊と今後の展開をすべて予測し、すべて正解してきた。
そこで真斗はふと、とあることに気づく。
「俺が主人公になれば、もっと面白い作品になるんじゃ?」
真斗の一言はただの気まぐれだったのかもしれない。けれど、真斗にはその言葉を実現できる才能を持っていた。
主人公というのは――才能をもつ者は主人公になり、顔がいい者は主人公になり、優しい者は主人公になれる。勇者だろうが悪役だろうが――選ばれし者だったら誰にだって主人公になることができる。
ただ、それは二次元の話。三次元では無理だろう、顔が良くとも主人公にはなれない、そうぼやく者がほとんどだ。
だが、真斗はそんなマイナスな発言をするわけもなく、ただただ自分が主人公になるために今後を予測し、時間を重ねるに連れて自分が主人公になりたい、という気持ちが真斗の中で膨らみ始めてしまった。
主人公になれないものは諦めるか、もしくは著作者になって物語を創り出すかのどちらかだ。もちろん大半の人は諦める選択を取るだろう。そして一部の者は著作者になって夢を見続けるだろう。
純粋に主人公になりたい、という夢を見続ける真斗は小説を読み始めて二年後の中学1年の時、とある実験を行った。
内容は簡単で『真斗のことを好きな人はどれぐらいいるのか』という単純かつ、複雑な実験を実行した。
結果、大半の女子は真斗を好きだと言い、残りの者は気になると答えた。理由は『顔がいい』『優しい』『愛想が良い』『話してて飽きない』という在り来りな理由だが、真斗は喜びと自信に満ち溢れてしまった。
「俺には主人公になれる素質がある!」
拳を握る真斗は自分の凄さに感心した。そして更に主人公に近づくために小説を読み、漫画を読み、アニメやドラマを見始めた。
真斗には才能がある。主人公としての、そのすべての才能が兼ね備えられている。だがここは三次元。二次元では通用する才能はこの世界では中途半端なものになってしまう。だがそれを補うかのように真斗に与えられた才能――見て盗むという才能を与えられ、相手の行動を予測する才能が与えられていた。
ラブコメのテンプレをすべて学び、女の落とし方を知り、男の扱い方をすべてを理解した。
まだ未熟だった中学時代では試行錯誤をすることもあった真斗だったが、中学を卒業する頃にはすべてを仕上げ、主人公になる準備はすべて整っていた。
「この高校生活、俺は主人公になる。そしてラブコメの主人公として、第三者に面白い物語を創ってみせよう」
校門の前で小さく呟いた真斗は、父と一緒に集合場所である教室に向かって歩き出す。
さすれば自然と周りからの注目は集まってくるってくる。目を引くような歩き方も、一目惚れをしてもおかしくないような振る舞い。著作物からすべてを取り込んだ真斗はそんな視線に気づく素振りを見せず、校舎をキョロキョロと見ながら『好奇心旺盛』というキャラを自然に出していく。
一方真斗の父はと言うと、なれない周りからの目線にバツが悪いのか、頭を下げながら真斗の腕を引っ張って急いで教室へと向かう。
もちろんこれも真斗の予想通りの結果。
真斗は「わわっ」と驚いた顔半分、笑顔半分で声を上げ、父と仲が良い家族だと周りに見せつける。
「父さんどうしたのー?なんかあった?」
「いや別に……お前がイケメンということを再確認しただけだよ」
「そういうのお世辞っていうんだよー」
「割とまじの話なんだがな?」
「あはは。そうなんだー」
ドラマで盗んだ演技を披露し、父との何気ない会話を繰り広げる真斗達には更に目線が集まってくる。
その殆どは女子で、推しを見つけたような眼差しを向けてくる者もいれば、真斗に一目惚れしたのか、情のついた視線を送ってくる者も現れる。
だが、真斗が求めるのはそんな奴らではない。ラブコメのテンプレ、王道といえばという人物を狙っている。
まぁでも、俺のラブコメにモテは必要だからな。
なんてことを心で呟き、やっと気づいたかのように周りに視線を合わせだす真斗。
ニコッと微笑み、オドオドとしながらも軽く手を振ると、さぞかし評判が良かったようであちらこちらから黄色い声が上がってしまう。
女子の声に面食らった表情を浮かべる真斗は、他人から見れば本当のことかのように苦笑を浮かべて女子たちから視線を外す。
そうすれば自ずと『神月真斗は騒がしいのが苦手』という印象が付きやすくなる。
「お前すごい人気だな……」
「お世辞はよしてよー」
「お世辞じゃないんだがな?」
父は真面目な顔で別の待合室に行き、真斗はのほほんとした顔で父と別れて教室に足を踏み入れる。
さすれば教室の人間は真斗に注目し、男女問わず会話の話題に上がるのは真斗の顔のことだ。
最近の主人公は陰キャとして登場することが多い。それはそれでテンプレとしてはありだ。だがそれは1人の女に愛されるための後付け設定にすぎない。男というものは強欲であり、欲深くなくてはならない。主人公ならなおさらだ。選ばれしものならハーレムを作ろうが一夫多妻制を導入しようが、そいつに主導権があるのならそれが採用される。主人公補正というのは強く、独裁性のあるものだ。それを俺は考慮し、ヒロイン、負けヒロイン、親友、そのすべての重要キャラを俺が選び抜く。俺は主人公になる人物なんだからな。
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