私の彼は超乙女!?

優希ヒロ

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ライバル登場!?

練習

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紫音君のバイト先では、仮装大会に出ることになった紫音の仮装を何にしようかお客も含めて話題になっていた。
「紫音ちゃん、仮装どうするの?」
「まだ決まってませんが、女装しようかなと思ってます。」
「それが良いな、どんな服装にするの?」
「私的にはシンデレラになりたいのですけどどうですか?」
「良いんじゃい、美奈子ちゃんは王子様ね。」
「問題があってですね、衣装どうしようかなって…。」
「あるわよ、シンデレラのドレス。着る?」
「良いんですか?」
「良いわよ。なんだったら、あげるわよ。娘が作ったものだから。」
「そんな大事なものもらえませんよ…。でも、ありがとございます。」
「喜んでもらえて嬉しいわ、じゃあ、娘に言っておくから。」
「コンテストって一回勝負じゃなくて。決勝もあるので…。」
「なら、とっておきがあるわよ。」
「とっておき?どんなのですか?」
「ウェディングドレス着たら良いのよ!」
「えっ!それって仮装になるんですか?」
「なるわよ。仮装って普段着ない服を着ることを言うんだから。」
「…。」
「美奈子ちゃん、今度連れてきて。そしたら、実際に着てもらうから。」
「わかりました。」
「あら、聖人くん早いわね。」
「紫音君とシフトが一緒だったので…。」
「じゃあ、席を外すわね。」
「紫音くん、君は美奈子ちゃんのこと好き?」
「はい…。」
「なら、一緒だ。美奈子ちゃんは渡さないから。話は終わり。」
「僕だって負けませんので…。」
聖人は一瞬笑って奥へと消えていった。
「早いわね、話終わるの…。紫音君、ライバル登場だったみたいね。」
「ええ…。僕は美奈子ちゃんにバレてはいけない秘密があるので、積極的になれないんです。」
「知ってるわよ。」
「どうして、それを…。」
「見てればわかるわよ、それがあなたを乙女にだってなれさせる理由でしょ。美奈子ちゃんが本気で好きなら強引にキスをしなさい。ロマンチックによ。文化祭の時にキスでもね。」
「…。」
紫音の顔は真っ赤になり、完全にフリーズしていた。
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