私の彼は超乙女!?

優希ヒロ

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ライバル登場!?

文化祭

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文化祭当日、コンテストの準備をする前に紫音君と少し回ってから着替えに入った。
「紫音君、私がこれ着るの?」
「そうだよ。いやだった?」
「いやじゃないけど、恥ずかしいかなって…。」
「言うと思った。美奈子ちゃんはこっちのタキシードを来て。僕がこっち着るから。」
「そうね、こっちの方が仮装みたいよね。」
二人は衣装に着替え、それぞれを見て、あまりの変わりように驚いていた。
「紫音君、すごく綺麗。本物のお姫様みたい。」
「ありがとう。美奈子ちゃんこそ、似合ってるよ。」
「ありがとう…。えっと紫音君…。」
「ごほんごほん、私がいること忘れてませんか?」
「あっ、すみません、オーナー。」
「オーナーじゃなくて良いわよ。今日はシノで良いわよ。」
「わかりました、シノさん。今日はみやびさんも一緒なんですよね、今、どこに?」
「ああ、それならもうすぐ戻ってくるわ、クレープ買ってくるって言ってたから。」
「そうなのですね。」
「それよりも二人ともよく似合ってるわよ。これならいけるんじゃないの。」
「だと良いのですが…。」
「なら、セリフの練習もしとく?」
「セリフ?そんなこと聞いてないですけど…。」
「言ってなかったの?」
「はい…。嫌がるかなと思って言い出せなくて。」
「じゃあ、今ここでやっておきなさい。はい、紫音姫から。」
「ああ、私の王子様どこかしら?王子様、王子様!」
「さすが、紫音姫。美奈王子、よろしく。」
「えっと、何を言えば?」
「紫音姫、ここにいられましたか。さぁ、行きましょうって言って。」
「はい、紫音姫、ここにいられましたか…。」
「姫の手を取って!」
美奈子は紫音の手を取り、「さぁ、行きましょう、姫。」
「でも、王子様どこに行ったら良いのでしょうか?」
「えっと。」
「ここで空に向かって指を指して、二人だけの王国へ行きましょうって言えば完璧よ。」
「二人だけの王国へ行きましょう、姫!」
(ちょっと方向性が違うような気がするけど、まあ良いか…。)
「次の方、スタンバイお願いします。」
二人は手を取って体育館の舞台袖へと向かった。
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