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その244.へっぴり腰の「へっぴり」って何?
しおりを挟む「ぎっくり腰」はニュアンスとして分かるんですよね。
急に「ぎっくり」ときて、動けなくなっちゃうほどの腰の痛み。
オノマトペとしても、しっくりきます。
じゃあ「へっぴり腰」の「へっぴり」って、何が由来なんでしょう?
オノマトペとしても、なんだか間が抜けているような。
この言葉は、尻を突き出した不安定な姿勢だけではなく、いかにも自信が無さそうで、おどおどびくびくした怯える態度の表現にも使われます。
「へっぴり腰」を漢字で書くと「屁(へ)っ放(ぴ)り腰」。
古くは「ぴ」ではなく「ひ」、「へっひり腰」とも言ったようです。言いづらっ。
「おならをする」表現の言い換えとして「屁を放(ひ)る」というのがあり(「放屁(ほうひ)」とも言います)、昔の絵巻物などでは、尻を突き出したヘンな姿勢でおならをしている滑稽画などが残っています。そんなところから「放屁の姿勢」→「へっぴり腰」となったのかもしれません。
「屁」を人前ですることは無礼とされ、江戸時代には、高貴な女性がうっかりしてしまった時に、「私がいたしました」と、「おならの身代わりを引き受ける」役職がありました。
「屁負(へおい)比丘尼(びくに)」というそうです。
身分の高い女性が、公式な場所でプッとやらかしてしまったら、恥ずかしくてもう二度と人前には出られなくなるほどの失態。
そんな女性たちにとって「屁負比丘尼」は、いつもそばにいてくれて、何かあったら「おならの音がしたみたいだけど、この人のだから!」と責任転嫁できる、心強い味方だったであろうと想像できます。
比丘尼(びくに)というだけあり、屁負比丘尼になるのは出家した女性、つまり尼(あま)さんでした。
「もう結婚することはないから、恥をかいても大丈夫だろう」
という判断ゆえですね。
歴史上、「他人のおならの恥を引き受ける」職業が実在したのは、なんとも面白いです。
2001年のイグノーベル賞では「おならをして悪臭が広がる前に、匂いを除去するフィルターつきの下着」が発表されています。
関西方面が語源とされる「情けない臆病な様子、性格」を意味する「ヘタレ」という言葉も、「屁垂(へた)れ」から来ているとされています。
「えぇ~」「もぉ~」と、どうでもいいような不平や不満をしょっちゅうこぼす人を、口から屁を垂れ流しているようなイメージで「屁垂れ」と呼ぶようになり、そこから転じて「すぐに泣き言を言う人」「弱々しい性格の人」を指す言葉に変わっていったそうです。
「屁を垂れる」「屁をこく」よりも「おならをする」という言い方なら、上品な気もしますね。
「おなら」の語源は、お尻から音を「鳴らす」→「お鳴らし」→「おなら」となった、とされています。
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