30年に一度しか大人になれないのに~愛しい人との逢瀬が遠のく~(白羽の矢編)

朋 美緒(とも みお)

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どーんバキバキとものすごい音がした
空を見ると半分が人間に近く半身は鳥の妖魔から巨大なトカゲが多数降ってくる

「老舗藤枝亭」の玄関を壊して他のトカゲよりさらに大きなトカゲが

《祠に連れてこないとはふざけたことをしおって!直接花嫁を迎えに来てやったぞ、娘を出せ》

不気味な声で睨みつけるトカゲ、宿屋の主人も押しかけて来ていた若旦那も震えていた。
トカゲの手下らしき奴が地下から娘を捕まえてきた。
さよさんは歯を鳴らして震えている。
その様子を見た若旦那は持っていた小刀で手下を切りつけた。
しかし魔力を付与してない刀など妖魔に効くはずもないのだった。
妖魔を切ることが出来るのは魔力付与を施された武器のみ、
警備隊でも全員が持っているわけもない貴重なものだ。
一般の商売人が持って利るはずもない。

「さよさん!今助ける!」
効かないと分かっていても無我夢中の若旦那の雅也だった。
「うぐっ」
下っ端に蹴りを入れられその場に倒れこむ雅也。
「雅也さん!雅也さん!」

《娘こいつが大事か・・・未練を断ち切ってくれよう!》

大トカゲは大きなナタを持っていたそれを大きく振りかざした。

「なーんだただのトカゲか、どんな凄い妖魔が来たかと思ったら、は~つまんないねぇ」

そう言ったのはお雪だった
振りかざした手を止めてお雪を見る大トカゲ、

《女!生娘でないものは何処か行け!お前には関係ない!》

「え?さよさんまだ生娘だったの?てっきり若旦那と熱烈接吻してたからもうそんな仲かと思ってたわ」
ぎょっと大トカゲはさよを見る
「私たちはまだそんな、かっ関係じゃ・・・」
真っ赤になって雅也を見る。
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