30年に一度しか大人になれないのに~愛しい人との逢瀬が遠のく~(白羽の矢編)

朋 美緒(とも みお)

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「お騒がせした、我は妖狐、玄武の右腕、神の采配により罰は下された。
若旦那の勇気感銘した良い跡継ぎを得たなご主人よ、もう二度と白羽の矢は打たれないであろう、神の心のままに・・・」

そういうと何処からか狐があらわれトカゲの者たちを連れて、主(ぬし)の山に帰って行った。
妖魔が消えた後、刀はその場に魔力を持ったまま横たわっていた。

その着物のと刀は旅館の玄関に飾られ、「神の采配」と命名されいつまでも大事に飾られた。

二つの旅館は合併し、さよと雅也、さよの弟夫婦と仲よく店を切り盛りしていくのであった。

さよと雅也は自分たちの子供に雪子と雪雄と名ずけた

結界の不良品魔石も交換され平和な町になって行った。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

町の郊外ぬかるんだ湿地帯の中を着流しの男と、男の腕に乗るように抱かれている。
7歳くらいの綺麗な赤い着物の女の子達が歩いていた。

「ごめんね義人、力使っちゃったら戻っちゃった・・・」
「仕方ないよ、また今度があるさ」
「30年だよ大人になれるの・・・あぁ久しぶりに義人とあんなことやこんなこと出来ると思ったのに~」
「俺が一人で墓参りに行きたいなんか言ってゴメンな」
「ううん、210年ぶりだもんまたいつこの世界に来れるか分らないし・・・」
「時間は一杯あるんだろう?また気長に待つよ」
「あんなことやこんなことしたのって210年で2回しかないんだよ、浮気しないでね義人」
「あーうんそうだね・・・」

歯切れの悪い返事の義人、二人の姿はすっと跡形もなくその場から消えて行った。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「義人は元気そうだったか?」
「はい玄武様、お雪様と仲睦まじく去って行かれました。」
「200年以上経ったか・・・・」
「そうですね、私はまだただの狐でした。」
「義人と雪、あー本当の名はウイリースノウ・ホワイトだったか?
彼らが白神無月の習慣を作ったんだったな我らが争わないように」
「300年による主(ぬし)たちの争いで国は疲弊し人間は減り滅亡寸前だったこの国に現れた神」
「彼女が義人様に惚れてくれなければこの平和は無かったと思って要ります」
「そうだな義人の故郷を守るため我らの前に立った幼女、あの時は暫く大人になってたな」
「30年に1月しか大人で居られない、魔力を使えばまた瞬く間に幼女に逆戻りなんて・・・」


魔境まきょうで宿屋に飾られてる刀と着物を見る玄武だった。






==========

中学生の時に夢で見た風景をお話にしてみました。
お読みいただきありがとうございます。





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