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10;廃村の神殿と町の居酒屋
後編 : 王子やめて来ました
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廃村の朝は早い
神殿の横に作ったビニール(スライム粘液使用、雪が浅いときに小川で確保)ハウスに行って野菜(野生化していたものを移植)を収穫
オーク肉(冬眠?していた洞窟発見)のベーコンをさらに隣の倉庫(プレハブ)に取りに行って
鶏(魔獣で木の上に生息していた)小屋に卵を取りに行く
かまどにフライパンを置きオークの脂身を引いてベーコンと卵を焼く
サラダにドレッシングをかけて
手作りパンを切ってテーブルに並べた(小麦と胡椒は町から持参していた)
「いただきます」
手を合わせてお箸で塩(岩塩を発見)を振った目玉焼きをつまむ
「美味しい・・でもお醤油ほしい~」
はやくも、廃村の暮らしも3か月、雪もあまり降らなくなり春の日差しが増えてきた今日この頃
私は充実した生活を送っている
「まだ雪は深いよね~」
神殿の周りはなぜか雪はないが少し行くと4メートルはあるんじゃないかと思う雪の壁になってる
「つもりすぎだわ・・・神殿が壊れない理由はこれか・・・」
(いえあなたがいるから加護で降らないだけ、いつもは埋もれてます)
たまに女神から念話が届く
「溶けるまでどれくらいかな?・・・ずっとここに居たい」
ビニルハウスの野菜の雑草取りをしながらため息をつく
そんな生活がさらに2か月続いた
雪もすっかり解け4m程あった雪は1mほどになっていた
私は神殿の周りのビニールハウスの野菜やプレハブ、神殿の冬季に利用していたものを闇魔法を使って収納してまわった。レベルが上がってそれによりアイテムボックスの魔法を展開出来たのだった。
まだ、雪崩等の心配があるため、入山してくる者はいない
迎えが来る前にさっさと下山して隣国へ向かおうと思っていた。
(待っていてもいいと思いますが)
「もう少し時間が欲しい、この神殿がばれてるのならさっさと離れたほうがいいし」
(ステータスを確認されなければ大丈夫ですよ、ギルドとかに顔を出すとばれますが)
「路銀はまだあるし当分働かなくても、生活は出来ると思うそしてこの変装、けっこういい感じでしょ?」
魔法で出した目の前の鏡には、焦げ茶色の髪に茶色い目、前世に近い自分の顔が映っている
「肌の色も日焼け風に少し黒くしてみた。普通に日焼けしたかったのに、自動治癒されて出来なかったからなぁ・・・」
(せっかくの透き通る肌が・・・)
「健康そうでいい感じじゃない?庶民の子たち皆こんな感じだったし」
「さて行きますか」
風の魔法で体を少し浮かしゆっくりと森をめがけて進み始める
朝のまだ早い時間、透き通った青い空、まだ低い温度の空気が肌を刺す
白い息が後ろに流れていく
「ひゃっほう!」
スキーで滑るように雪の斜面を浮いて降りていく私
「きもっちいい~」
滑走(浮いている、滑ってはいない)は最高だった
調子に乗りました・・・ふもとについた頃は鼻水じゅるじゅるで、鼻は真っ赤・・・すぐに自動治癒で治ったけど・・・
馬はこっそりと取りに行った、追加の料金と手紙を置いて隣国へ旅立った私
国境の検問は冒険者カードで通れた、見た目も変わっているし、犯罪歴が無ければ大丈夫だと女神に言われていたがドキドキだった。
本当に犯罪者じゃ無いのなぁと思いながら、身バレを防ぐ為に途中の村や町には泊まらず、森にプレハブ(住居に改装済)を出して寝泊りしていた
到着した港町ロンディーヌ
さすがに海を渡るのは自力は大変なので船に乗るつもりで、
此処は宿に泊まることにした。
夕食を食べる為に宿の近くの居酒屋に入った
居酒屋は混んでいたが、目立たないように奥のテーブルに案内を頼んだ。
厚いステーキにスープとバケットが目の前に
いただきますと小さい声で言って大きく切ったお肉を口に・・・
デミグラスソースの味が口に広がる
「おいしい~・・・久しぶりの塩コショウ以外の味・・・」
「おいしそうに食べますね」
「・・・・」
目の前の椅子にすっと座ったのはフェルディナンド王子だった
「もぐもぐもぐ」
ひたすら口を動かして目の前の料理を食べる私
「探しましたよ、髪も目の色も変えられるなんてすごいですね」
「もぐもぐもぐ」
「いろんな人が貴方を探してますよ」
「もぐもぐもぐ・・ずるずるずる・・・ぱくぱくぱく」
「こっそり馬をとりに行くなんて、馬をずっと監視していてよかったですよ」
「・・・ごっくん」
つけられてた?
国境の町から?
気がつかなかった
女神もなにも・・・
(つけられてのはこの町に入ってからですね)
言ってよ
(あなたに危害があるわけではなかったので・・・)
馬・・・・ああ・・・馬屋か・・・・ばれたのは
(そうですね、魔法通信を受けて此処まですぐに来たようです。移転魔法はかなり術者に負担がかかりますが出来る魔術師はいますから)
隣国なのに・・・
(王子の留学先はこの国ですので融通が効くようですね)
「ずずずずっ」
食後の紅茶をすする私、音を立てるのは貴族としてはしたないが、私は貴族の教育を受けていないので気にしない、王子の後ろの従者は怪訝な顔をしている。
「私のほうを見てくれませんか?」
下をなるべく向きながら目を合わせないようにしていた私
優しい口調でそう言う王子
そっとティーカップの横に置いた手を握ってきた
あたたかい
(手を払うかと思いました)
女神が言う、でもその感覚は私には無かった・・拒む気持ちはわいてこなかった
「唐突ですが、愛してます結婚してください」
「けっけ結婚!?」
一気に顔が熱くなる
(直球ですね)
「わ・・・私王子様とは自由がなくなるのはいやで・・・」
「王子やめて来ました」
「へっ?」
思わずうつむいてた顔を上げて王子を見た、王子は満面の笑顔で
「貴方がそうおっしゃってたので、兄の皇太子と王(ちち)に御願いして降家させてもらい、一貴族になりました今は公爵です」
「こっ公爵?・・・せ・・世界を見てまわりたくて・・・」
「外務大臣補佐官の任をいただきまして、世界中を回る仕事をすることになりました、一緒に回りましょう」
「え?えぇ~」
(重いねぇ・・・愛されてるねぇ)
「綺麗な顔、好みだわ~・・・・じゃなくて顔近いです」
目の前に綺麗な顔があった
ちゅっ
王子がキスしてきた
「な・・なに」
「いやでした?」
「・・・いやじゃないですけど、心臓が壊れる」
なぜか精神耐性が機能しない、なぜだー
真っ赤な私をにこにこと眺める王子
「貴方がいなくなった後の話聞きたくないですか?」
「はっ・・・父はどうしてますか?」
「此処ではなんですので、わたしの部屋に来ませんか?」
「・・・はい」
後ろの従者も一緒だと思い込んで返事をした私
馬鹿です・・・
しらふなのに、しっかりお持ち帰りされました。
神殿の横に作ったビニール(スライム粘液使用、雪が浅いときに小川で確保)ハウスに行って野菜(野生化していたものを移植)を収穫
オーク肉(冬眠?していた洞窟発見)のベーコンをさらに隣の倉庫(プレハブ)に取りに行って
鶏(魔獣で木の上に生息していた)小屋に卵を取りに行く
かまどにフライパンを置きオークの脂身を引いてベーコンと卵を焼く
サラダにドレッシングをかけて
手作りパンを切ってテーブルに並べた(小麦と胡椒は町から持参していた)
「いただきます」
手を合わせてお箸で塩(岩塩を発見)を振った目玉焼きをつまむ
「美味しい・・でもお醤油ほしい~」
はやくも、廃村の暮らしも3か月、雪もあまり降らなくなり春の日差しが増えてきた今日この頃
私は充実した生活を送っている
「まだ雪は深いよね~」
神殿の周りはなぜか雪はないが少し行くと4メートルはあるんじゃないかと思う雪の壁になってる
「つもりすぎだわ・・・神殿が壊れない理由はこれか・・・」
(いえあなたがいるから加護で降らないだけ、いつもは埋もれてます)
たまに女神から念話が届く
「溶けるまでどれくらいかな?・・・ずっとここに居たい」
ビニルハウスの野菜の雑草取りをしながらため息をつく
そんな生活がさらに2か月続いた
雪もすっかり解け4m程あった雪は1mほどになっていた
私は神殿の周りのビニールハウスの野菜やプレハブ、神殿の冬季に利用していたものを闇魔法を使って収納してまわった。レベルが上がってそれによりアイテムボックスの魔法を展開出来たのだった。
まだ、雪崩等の心配があるため、入山してくる者はいない
迎えが来る前にさっさと下山して隣国へ向かおうと思っていた。
(待っていてもいいと思いますが)
「もう少し時間が欲しい、この神殿がばれてるのならさっさと離れたほうがいいし」
(ステータスを確認されなければ大丈夫ですよ、ギルドとかに顔を出すとばれますが)
「路銀はまだあるし当分働かなくても、生活は出来ると思うそしてこの変装、けっこういい感じでしょ?」
魔法で出した目の前の鏡には、焦げ茶色の髪に茶色い目、前世に近い自分の顔が映っている
「肌の色も日焼け風に少し黒くしてみた。普通に日焼けしたかったのに、自動治癒されて出来なかったからなぁ・・・」
(せっかくの透き通る肌が・・・)
「健康そうでいい感じじゃない?庶民の子たち皆こんな感じだったし」
「さて行きますか」
風の魔法で体を少し浮かしゆっくりと森をめがけて進み始める
朝のまだ早い時間、透き通った青い空、まだ低い温度の空気が肌を刺す
白い息が後ろに流れていく
「ひゃっほう!」
スキーで滑るように雪の斜面を浮いて降りていく私
「きもっちいい~」
滑走(浮いている、滑ってはいない)は最高だった
調子に乗りました・・・ふもとについた頃は鼻水じゅるじゅるで、鼻は真っ赤・・・すぐに自動治癒で治ったけど・・・
馬はこっそりと取りに行った、追加の料金と手紙を置いて隣国へ旅立った私
国境の検問は冒険者カードで通れた、見た目も変わっているし、犯罪歴が無ければ大丈夫だと女神に言われていたがドキドキだった。
本当に犯罪者じゃ無いのなぁと思いながら、身バレを防ぐ為に途中の村や町には泊まらず、森にプレハブ(住居に改装済)を出して寝泊りしていた
到着した港町ロンディーヌ
さすがに海を渡るのは自力は大変なので船に乗るつもりで、
此処は宿に泊まることにした。
夕食を食べる為に宿の近くの居酒屋に入った
居酒屋は混んでいたが、目立たないように奥のテーブルに案内を頼んだ。
厚いステーキにスープとバケットが目の前に
いただきますと小さい声で言って大きく切ったお肉を口に・・・
デミグラスソースの味が口に広がる
「おいしい~・・・久しぶりの塩コショウ以外の味・・・」
「おいしそうに食べますね」
「・・・・」
目の前の椅子にすっと座ったのはフェルディナンド王子だった
「もぐもぐもぐ」
ひたすら口を動かして目の前の料理を食べる私
「探しましたよ、髪も目の色も変えられるなんてすごいですね」
「もぐもぐもぐ」
「いろんな人が貴方を探してますよ」
「もぐもぐもぐ・・ずるずるずる・・・ぱくぱくぱく」
「こっそり馬をとりに行くなんて、馬をずっと監視していてよかったですよ」
「・・・ごっくん」
つけられてた?
国境の町から?
気がつかなかった
女神もなにも・・・
(つけられてのはこの町に入ってからですね)
言ってよ
(あなたに危害があるわけではなかったので・・・)
馬・・・・ああ・・・馬屋か・・・・ばれたのは
(そうですね、魔法通信を受けて此処まですぐに来たようです。移転魔法はかなり術者に負担がかかりますが出来る魔術師はいますから)
隣国なのに・・・
(王子の留学先はこの国ですので融通が効くようですね)
「ずずずずっ」
食後の紅茶をすする私、音を立てるのは貴族としてはしたないが、私は貴族の教育を受けていないので気にしない、王子の後ろの従者は怪訝な顔をしている。
「私のほうを見てくれませんか?」
下をなるべく向きながら目を合わせないようにしていた私
優しい口調でそう言う王子
そっとティーカップの横に置いた手を握ってきた
あたたかい
(手を払うかと思いました)
女神が言う、でもその感覚は私には無かった・・拒む気持ちはわいてこなかった
「唐突ですが、愛してます結婚してください」
「けっけ結婚!?」
一気に顔が熱くなる
(直球ですね)
「わ・・・私王子様とは自由がなくなるのはいやで・・・」
「王子やめて来ました」
「へっ?」
思わずうつむいてた顔を上げて王子を見た、王子は満面の笑顔で
「貴方がそうおっしゃってたので、兄の皇太子と王(ちち)に御願いして降家させてもらい、一貴族になりました今は公爵です」
「こっ公爵?・・・せ・・世界を見てまわりたくて・・・」
「外務大臣補佐官の任をいただきまして、世界中を回る仕事をすることになりました、一緒に回りましょう」
「え?えぇ~」
(重いねぇ・・・愛されてるねぇ)
「綺麗な顔、好みだわ~・・・・じゃなくて顔近いです」
目の前に綺麗な顔があった
ちゅっ
王子がキスしてきた
「な・・なに」
「いやでした?」
「・・・いやじゃないですけど、心臓が壊れる」
なぜか精神耐性が機能しない、なぜだー
真っ赤な私をにこにこと眺める王子
「貴方がいなくなった後の話聞きたくないですか?」
「はっ・・・父はどうしてますか?」
「此処ではなんですので、わたしの部屋に来ませんか?」
「・・・はい」
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