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5章:「アカネ」王子様と出会う
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幌馬車に揺られて王都に向かっているアカネだった
【ルナ】:一っ飛びに行けますのに・・・
(馬に乗れたらなぁ・・・
まぁ、のんびりと行くのもいいよ~
でも、ギンガットってば、颯爽と馬に乗って行っちゃった~)
幌の後ろを少し開けて過ぎてゆく景色を眺めていた、何故かどの馬もアカネにお腹だして転がってしまうので乗れ無かったのである
(王都周辺は、魔物も盗賊も定に討伐されてるから、出ないし暇~)
【ルナ】:あの隊長いましたね
(いつの間に居たんかな?気が付いたら宴会場にいて、同じ宿屋で・・・つけられたかな?)
【ルナ】:魔力探知の能力高いんでしょうね?情報遮断の魔法は相変わらずでしたね
(どんな身分の人だろうね、容姿はめっちゃ好みなんだけどね~、貴族っぽいし貴族なら関わり合いたくないかな?)
【ルナ】:興味持たれたんですか?良いことです
馬車で2時間弱で王都に着いた、入場門で降りて並んでいる一般の入場者を横目に冒険者用入場門から王都に入ったアカネ
まず冒険者ギルドに向かった
「おう!着いたか・・・」
ギンガットがギルドに着いたアカネに手を振って呼んだ
「いいよね~馬・・・乗りたかった、なんで馬~」
大きなグレーのマントは変わらないが
チェックの短いスカートにチェックのベスト白いブラウスに
悔しそうにしている姿も可愛いと思うギンガットだった、
首を振って奥さんを思い出しながら顔を叩いた
「1週間以内に出発するらしい、遠征軍の隊長はロベール第2王子騎士団副総裁、副隊長はフィンセント・サンジェルマン宰相補佐だ、二人とも若いが優秀な方々だ」
「意見言うことって出来ないのかな?例のレベルの件・・・」
「出発まで多分会えない、王族だしな、ドラゴン生息地行く間に話し合いはしていくが、その時にはメンバーは揃って居るからな」
「話したいなぁ・・・」
「話をしましょう」
「!!ロベール第2王子!?」
ギンガットは声の主を見て叫んだ
奥のギルド内にある食堂の椅子にロベール第2王子とフィンセント宰相補佐と数人の騎士か座っている
(隊長だ・・・げっ・・・ロベール第2王子?・・・王族!うわぁ関わりたくない~)
【ルナ】:王族とは驚きですね
「腹黒、副隊長まで・・・」
【ルナ】:声でてますアカネ様
(うわっやばっ)
フィンセント宰相補佐がじろりとアカネを睨んだ
おもわずギンガットの後ろに隠れた
その姿も可愛いと思う周りの男たち
「何か仰りたいことが有るのでしたら聞きましょう、マーベルギルド長、会議室使わせてもらえるか?」
「構わないけどさ王子様、朝からずっと食堂占拠して何かと思えば待ち伏せだったんかい!言ってくれたら、来たら知らせてやったものを・・・」
もすごい顕わな姿のグラマーな王都のギルド長、SSランクの冒険者だマーベル、レベルは62
ギンガットの後ろから様子をうかがいながら、
「出来たら、呼べるだけのSランク以上の冒険者も呼んでもらえないかな?Sランク以下には内緒で」
「?、解ったフィンセント、すぐ呼んでくれ」
「分かりました今所在が解っているのは12人ほどです」
「頼む」
フィンセント宰相補佐は部下らしき人に指示を出していた
部下は冒険者ギルドを出て行った
「どうして?そんなにすんなり聞いてもらえるの?」
何故か王子の前に出れないアカネ、直にまじまじと見るのは初めてだが、
何かや得体の知れない物をロベール第2王子から感じていた
ギンガットの後ろから言ったアカネ
「草原の魔法使いに今回のドラゴン討伐について意見は聞きたいと思っていたのでね」
「草原の魔法使い?私のこと?」
「フィンセントの腹黒さを知っているのは私と宰相くらいだよ、はははは」
「殿下・・・・」
フィンセント宰相補佐は複雑な顔をしていた
「私は魔力感知に優れており魔力でそのものを探したり区別できます。犬の嗅覚より優秀ですよ」
「私の事を「腹黒」と言うのは草原の魔法使い位ですよ失礼な!」
2人のやり取りをボケッとみているアカネだった
「改めまして、私は アメリア皇国第2王子、ロベール・フィル・フランバート、騎士団副総裁を務めております、
継承なしでロベールとお呼びください、アカネ殿」
「宰相補佐、サンジェルマン公爵嫡男フィンセントです。よろしく」
2人がアカネに丁寧な挨拶をした、周りに数人いた冒険者や部下の騎士達はとまどっていた
王族が若い冒険者の娘に敬意を表して挨拶しているのだ
しかしアカネはギンガットの後ろに隠れたままだ
「よろしく」
と手をだすロベール
でも何かに怯えるようにギンガットの後ろから出ないアカネ
「おい!アカネどうしたんだ殿下が握手求めているのに、さすがに失礼だぞ」
ギンガットはアカネをたしなめた
(結構重症だったんだな・・・
私、王族と聞いただけでこんなに怖いなんて、違うのにあいつらとは違うのに・・・怖い)
【ルナ】:アカネ様・・・・
「すみません、王族の方に、前に酷い目にあったためちょっと、思い出しまして」
「アメリア皇国の王族の者がどんなことを?それは忌々しきことです」
「あ!いえいえここの王族の方では無いので、ちょっとトラウマになって居るだけで、アメリア皇国の方々にはまだ何も・・・」
「・・・・」
フィンセントがじっとアカネのほうを黙って見ていた
アカネはゆっくりとギンガットの後ろから出てきて、ロベールに手を伸ばした
手が触れるとロベールから何かが流れてきた、やさしい風のような心地よい何かが
アカネいきなり泣き出した
「どうされました?大丈夫ですよ私はあなたに危害など加えませんよ」
「ちがっ、・・・ちょっと思い出したら・・・」
「よっぽど酷い目に遭われたのですね・・・大丈夫です、『守る』とは私より貴方の方が強いと思うので言えませんが、私がずっと横に居ます支えます、大丈夫ですよ」
そう言ってアカネを優しく抱き寄せた
周りは目を凝らして見ている
ロベールの腕の中でしばらく泣いているアカネ、ロベールの抱きしめる力が強くなった
すると、ばっとアカネはロベールから離れてギンガット後ろにまた隠れた
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