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12章;「アカネ」身近なチート
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しおりを挟むカチャカチャ
ルナが新しいお茶を皆に出している
「よろしいでしょうか?アカネ様」
「何?また何か気が付いたことあるの?」
「ハイ、多分ミレーヌ様よりロベール王子の方が先に100レベの可能性があります。現在99レベルです」
「え?うそ!何故?」
「先日ドラゴン調査が行われたそうで、その際赤龍に遭遇討伐、レベルが99になっておられます」
「え?あなたに傾倒(けいとう)してるって王子?」
「よく知ってますね」
「結構有名よ、貴方と知り合いって行ったらもう面白そうに皆語ってくれたわ~」
「王子だからって拒絶してるらしいじゃないか、可愛そうだと道(ち)股(また)で有名だぞ」
「え?あぁ~ギルドホールで結構やらかしてるからなぁ・・・」
「えっと姉上?何故?そのロベール殿が嫌いだからじゃなく、王子だからって言うのは」
「うん、トラウマ・・・結構きつかったよ・・・王に王子に仲良かった王女に家族に断罪されたとき、皆に見捨てられたって思った時、そして腕を切り落とされたとき!心は綺麗に壊れたね~悪者なら殺しも躊躇しなくなるほどに・・・」
「姉上・・・」
「でもフィンドラス王国には恨みが無いのよね~そうねフィンドラス王国なんかどうでもいいって思ってるのよ、だから貴方たちが亡命?いいんじゃない?その後あの国の防衛が極端に弱くなっても知ったことじゃないわ~」
「女神に完全に見放された国ってとですか・・・」
「貴方のことも恨んでないし逆に!」
ばふっとロベルトに抱き付くアカネ
「愛しくなってるわ!」
胸にロベルトの頭を抱きかかえすりすり始めるアカネ
「うわっちょっと姉上!胸!母上みたいなことしないでください!父上~」
「諦めろ、愛しいものをめでる癖は母親ゆずりだ・・・」
ロベルトは領民への説明と移転準備に帰って行った
アカネは長椅子の中央に二人に挟まれるように座ってミレーヌに頭を撫でられている
「辛かったね、これからは辛い時甘えていいのよ、貴方は自由なんだから別れはいずれ来るけど、私は少し長めに一緒に居られそうね」
「女神スキル≪不老不死≫か・・・私は早く別れが来るか・・・」
「お父様・・・」
「考えないようにしていたんでしょう?解るわ私のは≪不老長寿≫だからエレオノールとの別れの後どうなるのかとても不安だった」
「お母様・・・」
二人に優しくされそのまま寝息を立てたアカネ、ルナが抱きかかえて部屋を出て行った。
「幸せになってほしいわ、権力なんて要らなかったわね、そこに居るだけで幸せななんだわ」
エレオノールがミレーヌを抱きしめる
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